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関東社会学会例会

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で、起きてから、関東社会学会例会へ。大正大学に行くのは久しぶり。ジュンク堂によって池袋からバスに乗るコースと、巣鴨近辺でメシを食い、とげぬきぢぞうにお参りをし、今川焼きなどを喰いながら、歩く方法があるが、時間がないので池袋からバスで向かう…

テレビの多チャンネル化について

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私はテレビがけっこう好きなのだが、最近は面白い番組はCSだか、BSデジタルだかの方面にかなり逝ってしまい、わけわかめなことになっていて、まあテレビ録画も満足にできないくらいアホなこともあり、いちいちチューナーとかかってられないし、スカパー…

船頭の飛沫飛ばさぬ竿捌き

起きたら快晴であった。メシ喰って、ごろごろしながら今度紀要に発表する「『間』の文化再考」という論文のゲラを校正した。言うまでもなく、激高老人作田老師の論文をもじったものであり、南博氏の「間の文化論」を再検討したものである。二年前の卒業生で…

古井由吉『招魂としての表現』(福武文庫)

私は自分語りや、私小説的なものにずっとこだわってきて、『アエラむっく』で井上俊氏がおっしゃっていたような「私社会学」というようなものがあるなら、それを志向してみたいとすら思っていて、社会学の本としてはたとえばケン・プラマーなどを読み、文学…

「りこう」のキメと魔−−間の社会学10

和田秀樹から向山洋一まで、チホーから超整理法まで、多湖輝から島田一男まで、いわゆるノウハウ本の類は、同業者には蛇蝎のように嫌われているものまで含めて、あらかた読みつくしているし、その著者の多くの確信犯的な覚悟には、敬意をもっておりますので…

波田陽区のキメと間−−間の社会学9

いわゆる2ちゃんでいうところの「神」にどれだけなれるかわからないが、「香田証生さんネタ」というものも確立して、「香田さん3度目の正直」などとあいもかわらぬ不謹慎さに勇気を託したウィットが横溢しているように思った。で、ひときわ目を惹いたのは…

パフォーマティブか?コンスタティブか?

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短大の講義に行った。「早く終われ」とことあるごとにヤジを飛ばす一群がいる。荒んだささくれだった空気が漂った。「無駄話をする時間があったら早く終われ」。この手合いははじめてで、とりあえず「早く終わる努力をするつもりはない」と一喝した。が、ま…

落語における間と型−−間の社会学8

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南博『間の研究』に永井啓夫「寄席の芸−−間へのアプローチ」という論考がある。落語なんて詳しくもなんともないアテクシがいうのもなんだけど、なんか論じてみたくなった。まあメモがわりということで・・・。 節のタイトルを見ると、寄席の環境、木戸、前座…

南博『間の研究−−日本人の美的表現』−−間の社会学7

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朝、横浜を出て、大学へ。講義の準備などをすませて、ボーっとしているうちに授業時間となる。教室に行って、先週の沖和をわび、久々の文化社会学授業。雑談っぽい入りをしたら、ざわついているが、内容に入ったらピシッと黙った。後期は社会心理史で、書評…

『21世紀の現実』書評中間報告

前にも言った辻泉さんに頼まれた『21世紀の現実』書評だが、ようやくメドがたってきた。この本の編者の一人宮台真司氏には、学会報告をしたときに、司会をいしていただき、そのとき名刺をいただいた。それを「どんなもんだい!!」と教室でみせびらかして…

便所の落書きとブログ

ブログの功罪について、いろいろなブログで論じられている。言説、評論としての意味がブログの文章にあるのかといえば、それはなんとも言えないし、ブログの意味についてはどうかとか、そういった立論、理論構成にはあまり興味がない。というか、あまり論じ…

『セックスボランティア』をめぐって−−パラリンピックを見ながら

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パラリンピックの様子が、かなり詳細に報道されている。何よりそれは日本人選手の活躍によるものだと思う。と同時に、『スラムダンク』の井上雄彦氏が描いた車椅子バスケットのマンガ『リアル』が人気を集めたり、人気俳優が主演した『AIKI』が公開され…

平岡正明『野毛的』−−敬老イベント@野毛にぎわい座

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横浜野毛について、けっこう注目されているのだなと思ったのは、平岡正明『野毛的−−横浜文芸復興』(解放出版社)を手にとった時である。ネット書店ビーケーワンの紹介文。「大道芸と、美空ひばりと、サンバと刺青と娼婦とジャズの街。ヨコハマの混血文化の…

山田真茂留「サブカルチャーの対抗的自律性・再考」を読む

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朝起きて、雑用を済ませ三田に向かう。慶応大学で生活史研究会があるからである。何年か前に学会ニュースを読んでいて、案内が出ていて、会員以外も参加歓迎とあったので、出てから会員になった。開放的でリベラルな雰囲気であると同時に、時にスリリングな…

間と拍子−−間の社会学6

たとえば、東京エスムジカの曲を聴くと、速度感だけみても、いろいろなパーツが不安定なバランスで、ときおりヒュッ、ヒュッと、ホホをかすめるような魔を感じることがある。スクリッティポリッティなスリルなどというと、80年代ポップを聞いていない人に…

高円寺円盤へ行く−−荒削りにアコースティックポップ

出勤し、仕事をして、一段落つき、高円寺に行き友人と会い、メシを喰う。そのあと浜田真理子のレーベル美音堂直営の円盤に行く。高円寺駅南口を出て、信号を渡り、ガード沿いに少し歩くと、道の左側に「円盤」という看板が見える。ライブなんかの情報も出て…

中井正一「日本の美」をめぐって−−間の社会学5

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間の社会学について考える場合に、現代のエスプリ141『いき・いなせ・間』などは重宝である。現代のエスプリは、今は書き下ろし特集になっているようだが、昔はリーディングスのような既出原稿より抜き編集になっていた。この巻は南博編集で、心理学、社…

橋本治『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』をめぐって−−間の社会学4

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マンガにおける表現技術と「間」という問題について考えようと思って、いろいろ調べているうち気がついたことは、大塚英志、呉智英といった先駆的な人々の作品に大きく影響を受けながら、意外や意外橋本治の『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』(河出文庫前…

定跡と手筋−−将棋本と社会学書

コメント覧にもあったが、学生も読めるようなわかりやすさをもった社会学書の書評を頼まれた。本を前に考えたことは、将棋の本のことである。将棋には戦法を体系的に解説した定跡書と、戦局戦局に随時あらわれる手筋を解説したものがある。手筋とは、言って…

機能分析と真理探究−−関恒義『近代経済学の破産』ほか

帰ってテレビを見たら、フジテレビに古田が出ていた。さんまのまんまから、虎ノ門へという通常のコースを基本にザッピング。井筒監督が、前回無理矢理見せられた華氏911を、ふざけとる、なんやあれと、吠えまくっていて、ワシは監督や、政治的になんやか…

時空の分節と間−−間の社会学3

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昨日奥野健男の人称構造論と書いた議論について、整理しておきたい。奥野は、『間の構造』の冒頭で、ほんの少しだけだが、これに言及している。奥野が紹介するのは、井上ひさし『私家版日本語文法』一冊である。 論点は二つ。一つは、日本の指示代名詞の論理…

想像力と間−−間の社会学2

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夕方まで仕事して、一時外出して、友人とメシ@高円寺。そのあとまた研究室に帰り、九時すぎまで仕事をし、プール。帰宅してワールドカップ戦があったことを知る。公務の連絡がきていたので所用をすませ、うだうだプロ野球の動静を確認した。ブログを書こう…

武智鉄二「間」を読む−−間の社会学1

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けっこう今日は充実した。充実しているかどうかは、メシを食い忘れるか、それともはやくメシになんないかいらいらするかですぐわかる。気持ちよくブログを書いている。もちろん腹ぺこりんである。ワールドダウンタウンまで、一泳ぎして、メシ食うことになる。…

間と型の自在−−「忍−心=刃」

毒電波好事絵巻な書架に著作集を戻し、プールに向かう道すがら、著作集の毒を思い出して、ぞぞっとする。図書館にあったら、手にとってみるのもよいが、ただちにはわけわかめかもしれない。前にも言ったが、呉智英の解説を読むしかないのだが、どの本に出て…

ライト・ミルズと9.11以降

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朝起きて、うだうだしているうちに三時になり、なにも食べないといけないと思い、パンを買ってきて食べて、またうだうだしていたら雨が降り出し、そろそろプールに行く時間になってしまった。あいかわらず筆が進まない。ブログのように書き散らせればいいの…

社会心理史について

プールから帰ると、『神奈川大学評論』が届いていた。院ゼミの先輩である寺沢正晴氏が勤務する大学が力を入れている総合誌で、「欲望の社会風景」という特集に「価値意識の変貌と欲望」という論考を書かせていただいた。雑記にいろいろ書いたものをまとめた…

ジンメルの「女性と流行」を読む

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ジンメルの「女性と流行」には、ジンメル流行論の基本論点が凝縮されている。そして、ジェンダーバイアスを含んでいると批判されるような議論が、あちこちに見ることができる。しかしまた、そこには文化の伝達、拡散などをめぐる面白い議論が胚胎されている…

みこしをかつぐ

今日は横浜「野毛の祭り」である。野毛の祭りは八月第三週の土日にある。土曜日は子供の山車や、みこしが出る。そして日曜は大人みこしがでて、付近の町内合同の大騒ぎとなる。私の実家があるのは、戦前の野毛裏、現在の宮川町である。ここは丁目かかわりな…

ジンメルと両義性の問題

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加護亜依に名前が似ているせいか、加護ヲタの元教え子が800メートル自由形金メダルに大騒ぎしておられますが、卓球のあいちゃんはなぜそんなに騒がれるのかわからないそうで、それはまあそうかなぁと思いつつ、前半戦ハイライトを見ています。あいちゃん…

ケネス・バーク『動機の文法』を読み返す2−−文化装置論ほかとのかかわり

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メシ食って、帰り、柔道でも見るかと、大学の会議室でテレビをつけたら、井上康生がかなり卑劣なジャッジもあったにせよ、一本負けした。速攻テレビは消して、研究室に戻り読書。でもって、ヤフーを見たら、敗者復活でも一本負け。うーん、かなりショックだ…