卒業論文ギリギリアウトの事情

 今日は卒論提出日です。ギリギリに出しに来る人々の対応のため、事務室の前で待機しました。いろいろな学科からスタッフが出ていて、学科を超えて、学生に指示を与えています。緊張感ただよっていて、私も顔がこわばり、血の気がひく思いでした。学生も顔面蒼白で駆け込んできて、そこで綴じて出す。四時に閉まるので、おろおろしているのにカツを入れるのがわれわれの仕事です。製本してない人の手伝いなどもします。
 出せなかった人も見かけました。ことばもありません。遅れた人たちは、みんなまじめそうな人たちでしたし、スタッフの声を聞くとやはりそんなカンジです。「頭が真っ白です」と言った学生がいます。留年が決定したのですから、当然でしょう。私も卒論ではないですが同じ経験をしました。真っ白なまま歩き、気づいたら国分寺でポルノをみていました。恥ずかしくなり、その日から猛勉強しました。実は、うちのゼミは私が赴任以来遅れた人がいません。あまり自慢できることではないかもしれません。今年はでも最終日三人いました。一人は一時間前です。三人ともまじめな人たちです。
 「失敗学」というわけじゃありませんが、間違いがどのように起こるか、列挙しておきたいと思います。フロッピーが壊れた=バックアップなしというのはあまりにブレイブでしょう。ましてフロッピーは壊れやすいですし。バックアップは複数、違う方式でしておくことが重要と思います。ただし、私のメイルに保存というアフォはむかつきますが。/学校で刷ろうと思って、ファイルが読み込めない。読み込めないのもありますし、読み込めても、高度な操作が必要な場合があります。あと一時間でそれはキツイものがあるでしょう。/電車の人身事故など=認められないですね。たしか「天変地異」以外不可だったかと。同様に天候もダメ。700ヘクトパスカルの台風直撃だったらどうなるのかとかあるでしょうが。/あわてて階段で転倒。怪我した。=ダメです。他大で、完成していたのに入院して出せなくてダメというのがありました。/かっこつけたり、教師とのいざこざでわざと最終日に出すようなこともあるらしいですが、ウチの場合まだきいたことがありません。