いんきんタムシ

 学会前の下準備を一応終わり、昨日西荻クアハウスでのんびり。ここはマッサージマシンが充実しているので、足マッサージなどをしてリラックス。大きな鏡でヒリヒリするなぁ、デブの股ズレかなぁと思ってみたら、真っ赤になっている。マジヤベーと思い皮膚科に行った。そしたら、先生はさらっとみて、水虫の菌がつきましたね。アテクシ「ひょっとしてイ・・・ン・・・キ・・・ンですか?」。先生「ええ☆そうよ」。アテクシ「エエエェェェ・・・そんなアホな。股ズレのかぶれじゃないんすか」。先生「ちゃいまんねん、たむしでんねん。ついでに言えば、ツメにも水虫があるわね。要するに水虫なりまくり」。アテクシ「エエエェェェ・・・」。でもまあいい薬を出してくれたみたいだし、すぐに治るだろう。以下話がビロウなので、読み進むのはご注意。
 思い出すのは中学2年から高校2年にかけての地獄の日々だ。ひどいインキンになった。ろくな薬がない。アホ丸出しなことに、あまりにかゆいものだから、ガリガリに掻きこわして、その上からキンカンとか、ヨーチンとか塗りまくる。これがもう、それ自体ドライおるがすむみたいなくらいに、超絶気持ちいい。薬師丸ひろ子言うところの「カ・イ・カ・ン」なのである。これが体にいいわけない。もうドロドロ。当時風呂がウチにはなかった。寝る前に風呂屋に逝く。関東の風呂屋はお湯が熱い。入浴するとヨーチンなみにきもちえーわけ。さらに洗い場で熱湯をかける。ますます皮膚はひどいことになる。夏とかはそれ以外にはシャワーもできないんですからね。ひどいですよね。氷をあててかゆみをとめるとかいろいろしたけど、もう発狂しそうだった。
 四年間我慢して、これじゃあ大学受験にさしつかえると思い、大きな病院の皮膚科へ。予約も何もない時代。待合室から診察室まで患者がうじゃうじゃいる。マイクもいいかげんだから、病室の声が外まで聞こえる。イヤだなあと思ったら、なかに入ってぶっ飛んだ。女性のお医者さん。しかも若い。私は男子校のうぶなガキ。いやあびびりました。一応カーテンは閉めてもらい。先生「ハイみせて☆」。私「ほれ!」とは言わず、ビビリまくりでパンツ姿になり太ももの付け根をみせた。先生はでかい声で「キャンタマが見えるようにめくるかぬいでちょうだい」。私「エエエえぇぇぇぇ」。周りでくすくす笑う声が聞こえる。診察室で待っている患者さんたちだ。やけくそでパンツ脱いでみせた。「ひどいわねぇ。よくがまんしたわねぇここまで」などと言いつつ、耳かきみたいなので「カリカカリカリくびぃ」と鼻歌を歌いながらお医者さんは標本採取をした。そして顕微鏡で速効診断を下す。先生「嗚呼、やっぱりこれインキンだわ!」とがなり声をあげる先生。診療室の中は待っている患者さんで一杯。重苦しい雰囲気だったのが、ガキが「おかあさん、インキンて何?」とゆったものだから、もう大爆笑。鼻から牛乳噴き出して,ツーッと垂れている女の患者さんがいた。やけくそで「あざーす!」と廊下に出たら、廊下の人たちも笑っている。もう優勝パレードみたいな気分で薬局にむかったのですた。薬は猛烈に効きました。一週間ほどで症状は緩和し、今日まで再発してませんでした。今回もすぐ治るでしょう。しかしツメのほうは、一年くらいかかるそうです。ただ、深いところにある菌も叩くそうでかなり効果を期待しています。副作用が心配ですが。