カトリーヌ山岸2nc Gig@「湯けスナ」

  緋牡丹お竜の子ども2人が、カレーのCFにでていて、赤目四十八瀧心中未遂のほうの制御できない表現欲、あふるる感性もてあましていますみたいなのは、あいかわらずいまだ未完成という感じで、まあそれはそれなりに安定しているんだが、息子のほうが妙に化粧っぽいのは、なんなんすかね。しかし、若い頃のおやぢにくりそつで、笑っちゃいます。
 録画してあった「湯けむりスナイパー」をみる。なんか、『ゲンダイ』の記事で、今期ドラマナンバーワン!と言いきっているのがいて、禿げしく同意してしまいました。掲示板を見ていたら、『湯けスナ』とかゆう略称までできているようですが、なんかボケナスみたいで笑いました。今回もショート二本立て。思いきったことするなぁ、と思ったけど、よく考えてみると、『トリハダ』がございましたね。あっちのほうがショートショートっぽくはある。ただ、こっちのほうが作意一筆書きみたいな要素もあり、お笑いの俳句をめざしたのが爆笑レッドカーペットなら、こっちはドラマの4コマ漫画かよ、見たいに考えると、それはそれでたのすぃものがあります。

「怪談」

 ある日、椿屋に若い夫婦が宿泊した。夫婦の4歳になる娘・真紀は、 人見知りで誰とも話そうとしないが、源には興味を示してじっと見つめている。 源は、真紀の視線に戸惑いながらも対応するが、真紀が自分の周辺を見つめていることに 気付き、不審に思うのだった。
 その夜、源は露天風呂に入浴した真紀が川の向こうに人がいると口走ったことを知る。 真紀の両親は、娘が見たという人影を確認することができず、覗きではないかと女将に 真相を確かめていた。
夫婦から話を聞いた女将は、風呂の向こう側は急斜面で、とても人が入れる地形では ないことを告げて夫婦を安心させるが、真紀が発した一言で顔色を変えた…。 源は、女将の異変に気付き事情を問うと、女将は椿屋に宿泊した日本画の巨匠が描いた という絵画を見せてくれた。そこには、真紀の証言を裏付ける 恐ろしい“あるもの”が描かれていて…。
http://www.tv-tokyo.co.jp/yukemuri/episodes.html

 期待の大作空でありますが、出てくるなり、メンチきりまくり。つーかこういう役ばっかりやってるのもなんなんだろうけどな。というより、設定としては人見知り、怖がりやさん、ってかんじなんだろうが、大作空的になってしまうところは、可能性なのか不可能生なのか。ともかく、幼少でありながら、宮台真司の言う、底が抜けちゃった眼をしている。そこに作意がない感じがするのは、今回の2作のモチーフを明示した演出だったとしたら、あまりにすごいぜ、みたいな。
 おかみさんとでんでんが、「お人形さん」とか、、「大人になって美人」とか、紋切り型の子ほめをしているのすら、作意に見えてくる。それはともかく、秘湯の温泉に来たら、いきなり風呂に入ったバカ夫婦、いちゃいちゃしてかつみさゆり。もう完璧スキあればかつみさゆり、っていう勢いだものな。あほくさ。つーか、風呂に入った大空普通の表情が、一瞬子どもの表情になってワロタ。しかし、またここでスイッチが入る。恐怖の表情。「人がおる」。なんだ、でばがめネタかと思ったら、鎧を着て血を流した武者むしゃむしゃ、つーか、無意味に怖くねぇ?
 無意味に場面は変わって、バカ夫婦メシ。ンマイ、みたいな。のぞきいないよね、いないよね、そうだよね、娘が、鎧を着て血を流した人たちが見えたって。で、暗い表情の女将。女将がなぜかエンケンに巻物をみせる。平家の落ち武者。日本画の人が描いていたらしい。その昔、日本画家は落ち武者を見て、絵画を描いた。少女は何を見ていたのか??なんか、余韻が、ゲージツっぽい。

「カトリーヌ山岸」

秘境の温泉宿「椿屋」に社員旅行に来ていた会社の社長が、急遽ストリップショーを希望してきた。 早速、番頭の捨吉は元ストリッパーのトモヨに依頼した。トモヨは、ストリッパーを引退してこの地の廃屋で 一人暮らしする中年女だが、ステージに上がれば、美しい裸体を晒し、艶かしい踊りで客を魅了する、 プロのストリッパー“カトリーヌ山岸”に変貌する。ステージが始まると、団体客一行は、カトリーヌに魅了されていた。 特に、ストリップショーを依頼した社長の驚きようは尋常ではなくて…。
ショーが終わったトモヨは、捨吉から祝儀を渡される。その祝儀は、ショーを依頼した社長からで、 直接お礼も言いたいらしく部屋に来てほしいという。トモヨは、多額の祝儀から、社長が体の関係を求めていると思い 警戒する。意を決して部屋を訪れたトモヨは社長から思わぬことを告げられる…!!
http://www.tv-tokyo.co.jp/yukemuri/episodes.html

 急にでんでんがカトリーヌ山岸に、踊りを頼みに行く。「私だって女なんだからさ・・・仕込みごとあるわけね」。・・・で省略した、ハミ系のイメージは、やたらナスティで、かったるいイメージが鮮明で、ワロタ。踊りを頼んだしゃっちょさんは、頭は近頃珍しいつるっぱげのスッポン系なのに、顔はそうでもないの。で、エンケンがカトリーヌに頼みに行く。「過去を捨てた2人」。池谷のぶえ。すげぇ迫力。エンケンの送り向かいは、なん懐の深い寓意があるぜ、みたいな作意がほとばしっている。
 化粧シーン、ぐにゅーっとダヨーン化して、ちょっとギャグかましていたみたいでワロタ。今回も舞台のカトリーヌは吹き替え?つーか、真田広之とかジャッキー・チェンとか、みならったほうがよくね?みたいな。
 で、ここでも威風堂々かつみさゆり。そこら中で、リクツさがしてはかつみさゆり鬼姫愚連隊なんて、かわいいもんだよな。つーか、こっちのほうから、逆にげんさくさがしたんじゃねぇだろうな、みあいな。つーか、こいつ、吹き替えやっているねーさんのほう、プロなんだろうな。はんちくじゃないからな。私は学生時代に裏方に回っていたこともあって、けっこう詳しいッスヨ。しゃっちょさん、「え?カトリーヌ山岸」と、興奮状況。祝儀はずんでよびだす。カトリーヌ夜とぎ峻拒、「Hな目的はなしだからさ」。なんか、このあたりから、池谷のぶえの演技が、おしんガッツ石松みたいな破調になってゆく。科目だったのが、なんか作意、表現欲横溢させて、セリフを歌いまくり、さえずりまくる。
 このしゃっちょさん、じつあh、ヒヒじじいではなく、元ファン。昔々は、ホームレスのおさーんで、じみや、くずやとかやって、貯めた金で、劇場に通うファンだった人。なんだかんだゆって、ここでも不自然っぽく理由つけて、さいさんかつみさゆり。昔のおっさん、大喜び。きれい事ですませるかと思ったら、すげぇ、いきなりじぇんけんぴょんで、小汚いおっさん、勝利。やった!と思うが、小汚い、カチンコチン独特こおばしいフレグランス香り立つような出で立ち。ところが、カトリーヌ少しもたじろがず、にこっと笑ってかもんべいべーで、オヤジ昇天。虚空を仰ぐ、オヤジの安っぽい作意横溢の演技が、なんかブルース。しかも、恩は忘れない。お約束のようにして、立ち直った。みたいな。
 しかし、この前の白い春で班をめぐってもらったホームレス状況の阿部寛ちゃんもそうだが、どんぞこ、げろげろの世界にあって、情けがなにより大事だと、戦争や戦後の闇市の限界状況を生き抜いてきたいろんな人がいっていた。カトリーヌ、にっこり笑って、「頑張ったねしゃちょー」。しゃちょー号泣。とか、なんだかんだいって、たたみかけるように随所でどさくさにまぎれて、かつみさゆり。つーか、こいつうまいのかね?、といいたくなるようなまでに、紋切り型のセリフをこなすカトリーヌ。最後は、エンケンに過去をいつか聞かせてもらうよ、「あんたの過去聞けるの、あたししかいないでしょ」。
 このセリフが、大作空の眼と響鬼あうのが演出のポイントだったりしたら、すごすぎると思うけどな。掲示板の気合いの書き込み。「暴力的なところは半端じゃなくイカれてるし、ちょっとシュールな展開の時もあり、見終わったあとは深夜に一人でデビッドリンチの映画を見終わった時のような満足感になります。」デビット・リンチはどうでもいいけど、池谷はもしかすると、キャッシー・ベイツ化してもおかしくないとは思う。w