因果者の「ばかやろう」

 小向美奈子がロック座進出みたいな報道があって、カトリーヌ山岸のふところ奥行きからすると、いまいちドスがきいていない感じもする。まあそれはそれで、因果者の唄なのかもしれないよなぁ、とか思って湯けむりスナイパー2回分みる。けっこう楽しみにしているはずなんだが、後回しになってしまうのは、なんでなんだろうか。やっぱり、臨場とかのほうが面白いと言うこと??でもこれはこれでおもしろい。

「駆け落ちカップル」
秘境の温泉宿「椿屋」には、豪遊する長期滞在中の一組のカップルがいた。ところがある日、カップルは宿代を払えないことを白状して謝罪してきた。2人は、道ならぬ恋の末に駆け落ちしてきたことも明かし、宿代の支払いの代わりに働きたいという。
カップルの事情を知った捨吉は、演歌の歌詞のような境遇にいたく感激して、宿で働かせたいと女将に頼みこむ。女将は突然の申し出に困惑するが、捨吉の薦めと人手不足の現状から承諾する。ところが源は、元殺し屋の直感から、カップルが怪しいと感じていた。案の定、その直感は現実のものとなる…。


「お忍び旅行」
人気絶頂の俳優、の仲城健が一人で「椿屋」を訪れた。仲城はサングラスをかけており、彼の人目を避ける様子から、お忍びで来ていることは明らかだった。ところが由美たち仲居連中は、仲城の宿泊に盛り上がる。そんな仲居たちの浮かれた様子を見た番頭の捨吉は、気付かないフリをするのが作法だと言い放ち、騒がないように忠告するのだった。
一方、源は、ある女が周囲を気にしながら部屋を出て行くのを目撃して、女の後を追った。そこで源は、仲城と女が落ち合うところを目撃してしまい…。
http://www.tv-tokyo.co.jp/yukemuri/06.html

 まいかいいろいろ取り混ぜて、完全に短編ドラマ仕様となっている。ザッピング、フリッピングの時代において、トリハダとかゆけスナみたいなショートショートがゴールデンで流されるようになったら、またぞろ脳がどうのこうのというぴーちくパーチクな話になりそうだけど、まあ、そんなのはえらーいゲージツの人が、これはもはやたらんちーの、とかゆったら、黙っちゃうかもしれないし。
 津山に行ったときに、バスガイドさんが「日本一駆け落ちした人が暮らしやすい街」と紹介していたのを思い出す。けっこう排他的な土地柄なのだが、岡山にもなかなかあかぬけた店があったりして、どう見ても地元の人じゃないよな、みたいなところは、あそこは駆け落ちの人たちだから、などと言われたりしていた。そんなことを思い出しながら、駆け落ち者の逝ってよしな因果をみる。なにより、老松さん、枯松さんというネーミングや、でんでんのせりふ=ちりばな、腐りかけ芸者に大笑い。
つぎに出てくるのは、有名俳優の逝ってよし。あぶない相棒刑事。めちゃくちゃでござりまするがな。鬼姫どころじゃなく、三須友博も驚く削岩機魂@露天風呂。これはもうかつみさゆりをとおりこして、カンツォーネ!でやりすぎコージー、みたいな。俳優が、意外にダメダメ君で、じゅるりんしちゃって、間抜けなセリフ「ばかやろう」をシャウト。こりゃあ底抜けのばかやろうだった。ヒップフリップで風呂に転倒したあとに、最後にエンケンに「プロだからチップやる」とか、ちょーしこいたところを、シメっれて、おひょひょひょひょ〜〜と逃げる底抜けばかやろう。そして、お約束教訓タイム。エンケン曰く。「タレント=不自由でくだらない商売だぜ」。そうだぜ、小向。そうカトリーヌが呟いた。みたいな。w