湯けむりスナイパー

 怨み屋本舗、下北グローリーデイズ、Xenosエリートヤンキー三郎なんてころは、どんなことがあっても欠かさずみて、毎回書きおこしをしていたと言っても過言ではなかったテレビ東京ドラマ24でございますが、ボーイズエステの頃よりしばらく遠ざかっておりましたが、近々怨み屋の続編もあるというし、また今回は「遠藤憲一が出るスナイパーもの」ということで、スヮ!!永遠の若頭みたいにキメまくっていた頃の役柄か!と思って録画予約入れまくってました。まあ、そこまでいかなくても、烈火の竹内力弟分くらいの案配ではないかと思っていました。
 しかーし、エンケンはなにかに目覚めてしまったのか、もうなんつぅか、集団殺人クラブで小向美奈子に「徹底的に証拠隠滅よ」とかシャレにならない一世一代のシャウトをさせ、一瞬の光芒を発せしめたタケゾウとも、広田レオナとためはってシャケのチャンチャン焼きつくったDVDともまた違った、一本気な旅館従業員という漫画的なキャラを怪奇なメイクと演技で盛り上げまくっているということで、まあすごいモンだと思いました。オープニングはエンケンが歌っているのかと思ったら、CKB クレージーケンバンドの「山の音」という曲で、もう完璧ドラマ24ワールド炸裂状況で、ワクワク萌え萌えでございます。
 キャスティングは、椿屋の源:遠藤憲一、椿屋女将・冴子:伊藤裕子、椿屋番頭・捨吉:でんでん、スナック花子・ママ:松田美由紀、芸者・小雪谷桃子、謎の男・Q:長門裕之、山岸トモヨ:池谷のぶえ、仲居・由美ちゃん:大野未来。特筆すべきはドラマHPのセンターに鎮座するカトリーヌ役の池谷のぶえ@「158cm、体重83kg、劇団演劇弁当猫ニャーの元看板女優。」って、こいつケラリーノ系ぢゃねぇの?まあどうでもいいけど、一本気で、滑稽で、暗いものを湛えているという明解な図式の焦点が広がってゆく感じが、ジツにいいものがあります。

第二回あらすじ:

 秘境の温泉宿「椿屋」の住み込み従業員・源は、かつて殺し屋だった。一切の過去を清算して、“東京でリストラされた中年男”として新たな人生を歩んでいる。ある夜、落雷で温泉街一帯が停電した。復旧の目処は立たず、椿屋に宿泊中の団体客は苛立ちを募らせて騒ぎ出し、収拾がつかない状態に陥る。番頭の捨吉は、苦肉の策で元ストリッパーのトモヨを呼び、ストリップショーを開いて客の気分を紛らわすことに。さっそく源は、トモヨの迎えを頼まれ、彼女の家に出向くと、色気のない中年女性と知り絶句する。とてもストリップができるとは思えず不安が募るが、仕方なく宿へ連れて帰る。トモヨと対面した女将も、源と同じ気持ちでいた。2人の心配をよそに、とうとうトモヨことストリッパー“カトリーヌ山岸”のショーは本番を迎える。果たして、トモヨことストリッパー“カトリーヌ山岸”のショーは、宿泊客を満足させることができるのか…。
http://www.tv-tokyo.co.jp/yukemuri/episodes.html

カトリーヌへのコメント@BBS

 まさか整形 何でも屋さんがまさかきれいなストリッパーになるなんで信じれないです。/ストリッパー 体つきを見るとおそらく本職の人でしょうね

お子さんがいる人のコメント

 すっごく楽しみにしています!でも「シャキーン」でエンケンさんを知っている小2の息子とは見られない番組でした。エンケンさんのヴォイス着メロとかないですか、っていうか電話でお話したいですね!

ワロタ人

 直接的なエロスて!夫とバカ笑いしてしまいました。
突っ込みどころ満載に作ってくれているので突っ込みまくっていたら、ふいをつかれて最後はなんだかジーンときてしまいました。
来週も絶対に見るよ!

絶賛な人

 よくぞここまで! たいへん失礼な物言いかもしれませんが、おそらくはかなりの低予算なのであろうと思われる時間枠で、これほど密度の濃い、突出した高いクオリティのドラマを観ることができるとは思ってませんでした。原作を読んでる時と同じレベルの感動を噛み締めてます。TVドラマは久しく観てませんでしたが、こういうのを俺は観たかったんだなあ。全ての制作スタッフの方々、中でも特に美術スタッフさんの尋常ならざる「気合い」に敬意を表します。
http://tx-cgi.tv-tokyo.co.jp/htbin/yukemuri/bbs/bbs.cgi

 つーか、本職の人はある意味すごい、というかワロタ。自演じゃね?と言いたいくらいツボなコメントがならんでいると思いますです。つーか、シャキーンみている息子は十分エンケン鑑賞できると思うけど。w 
  まあしかし、ボク的には、ゴールデンなどの予算炸裂ドラマもいいけど、低予算でありながら、鬼姫愚連隊@エリートヤンキー三郎の不自然なちちぽよどころのさわぎじゃなく、かつみさゆり威風堂々しまくりというストリッパー仕様の客寄せしてますみたいな、照れ隠し、ひょっとして?がありながら、ハードボイルドなストリッパーのねぇさんと、エンケンの破調の演技と、でんでんの・・・ともう寡黙もへったくれもなく、しゃべくりまくりたくなるような「湯けむりスナイパー」の恐るべき出来映えに、萌え萌えです。ジツは、山の音のOP@CKBのところと、カトリーヌ登場から、化粧、そして帰宅までのところが、あまりにかっこよくて、3回もみてしまいました。