青春の時効警察

 続いて「時効警察」ビデオ鑑賞。野原できゃはきゃはきゃはと川原泉のマンガのようにゆるゆるに戯れる詰め襟とセーラー服のかぽー。麻生久美子オダギリジョーかと思いきや、な、なんと熊本こと岩松了とどこかのねえさん。「どこが好き」「熊本君の若々しいところ」「そうかい若々しいかい、そうかい若々しいかい」。熊本やばすぎ。なんか、妙なコスプレみたいなの。メイド喫茶の白日夢だったら大笑いだけどな。時効管理課のモノクロ映像がカシャカシャカシャと静かに映し出され、人生の黄昏のような男が1人つぶやく。なんか、乱のあとの加藤紘一先生のパスティッシュみたいな熊本が「そうか若々しいかい」とくり返し、「今週カァ・・・もう一度若々しくなって、青春の野原を・・・」。十文字チーム「あ!熊本さんだぁ、なんかぶつぶつひとりごとゆってるぅ〜」とスネークマンショーっぽくもなく言ったのが虚無だよな。つーか、先週今週という時間姦覚は、また理屈マンげらげらのトラップなんだろうか。しかし、老いて自家中毒のようになった熊本の表情は、すばらすぃものがある。
 恒例時効管理課の意味のない会話から始まる。「なにぶつぶつゆってるんすか」「ぶつぶつ」「ぶつぶつなんか悩み事があるんじゃない」「ボクにも青春があったんだよ」「ボクにもありましたよ・・・フォークギターもって・・・青春それはぴちぴち、ピチピチそれは青春♪青春それはぴちぴち、ピチピチそれは青春♪あ〜〜〜!」古い仕様の白い電車が「羽生」逝きってなんだっけ??一応ギターは青春の象徴とも言える白いものだったわけだが。十文字「やだね。ぢぢぃは。ボクなんか現役ばりばり」「なんの現役だ」「若さだよ。刑事課の若き獅子」「白髪の獅子か」。といきなり熊本がポエムを引用「しみじみ・・・『四月は残酷な月だ』」「今は五月だ」「イギリスのポエムだよ。春は新しい生命の息吹で世界は満ちる。年老いた自分だけが春に取りのこされた気になる。こういう意味だよ」。もったいぶって歩いた十文字「はぁ〜、春は残酷な月かぁ〜」。机の下から三日月登場。「わ!!」「なんだ藪から棒に」「藪から棒?って、藪から棒がたつのは若さの証明」「たしかに」「つーか何しているの?」。三日月「探しているんですけどぉ。見つからないんですよ。青春」。「青春を探しているか三日月君」「ちげーよ。青春18切符だよ。連休に使おうと思ってたの」。「三日月君青春18はないだろう」「アレは青春でなくてもつかえるのよん」「お肌の曲がり角三丁目で夕日を浴びながら立っている三日月君でも」「失礼な」。ということで、回春の温泉旅行へ行くことが企画になる。いいね。いいね。で、時効の資料みたら、切符が見つかって、「青春温泉殺人事件」。おお!熊本「青春に時効!」とシャウトして、はんこをどっしん。「青春に時効があるかどうかは熊本さん次第」。

第6話「青春に時効があるか否かは熊本さん次第!」
 とうの昔に過ぎ去った青春時代を取り戻したいと切望する熊本(岩松了)は、みんなで若さを取り戻すため「温泉旅行に行こう」と提案。そんな折、「青春温泉旅館殺人事件」が時効を迎えた。青春温泉旅館の温泉水には若返り効果があると言われ、その源泉水を使った化粧水「ドリアングレイ」は今や大人気。実際に、旅館の女将・寺島マユミ(西田尚美)は54歳とは思えない美貌と若さを保ち続けている。しかし現在では絶好調のマユミも、15年前は「青春温泉旅館殺人事件」の容疑者に挙げられた人物だった。彼女の温泉旅館の温泉水が水道水だという噂が流れた直後に、対立していた温泉旅館の女将・初老フケミ(内田春菊)が謎の死を遂げていたからだ。やがて熊本の発案で、慰安旅行先は青春温泉に決定。霧山(オダギリジョー)は趣味の捜査も兼ね、三日月(麻生久美子)や時効管理課の面々、十文字(豊原功補)らと共に青春温泉旅館へ。旅館には“つぼ師匠”と呼ばれる気味の悪いマッサージ師(山口美也子)、マユミの娘・紀子(田井中蘭)の姿が…。そこで、紀子の年齢が15歳だと聞いた三日月は、何かがおかしいと感じる。
【脚本・監督 園子温
http://www.tv-asahi.co.jp/jikou/

 とっておきの事件を見つけたこの人たちは、霧山に電話。「趣味で時効を捜査する霧山君」と呼びかけるが、霧山君自宅で新しい趣味囲碁模索中。強引に呼び出す熊本がむかうは、「スナック元若者」。若さを顕微鏡で見る鑑識。若かったあの頃を思い出す。熊本登場「青春に時効を押した」、で、事件の説明。「もう若くない」で女将がぬっころされたの。三日月が、スナックに向かう霧山に電話で説明する。と、道すがら霧山は、あんちゃんやねぇちゃんたちと会う「霧山!!」おうおうおうおうで、「青春OK」という店に。あんちゃん「霧山ふけてね?」。とまあ、タイムスリップ青春居酒屋。猪突猛進のイノシシが出てきて「こんばんわ」とかゆったら笑える、というような、趣味はございませんと軽く諫めるのがこの番組のよいところでありましょう。一同学校へ。「老けてね?」「老けてこそ人生だよ」。「ひとしきり年相応に老けてね」。
 しかし、高校に背比べの樹木があったのには、わろたっす。ここでサネイエが歌舞伎まくる。「腰が痛いなんて歳」とゆって、電気屋の前でへろへろになっているところに、悪ガキ登場。「おばちゃんボールとってくれよ」。サネイエ「ゴルァアア。アブねぇだろ。アフォ」「おばちゃんありがとう」「私はお姉ちゃんだよ」。ここで、電気屋のテレビで若さをよみがえらせるドリアングレイのCF。ドリアングレイと催眠のようにささやきかけ、おねーさんが「私が証明。私は今54歳」で、寺島マユミの文字が。サネイエ陶然とした表情で「嗚呼、ドリアングレイ」。三日月もこれを見る「私も必要かな」。と、化粧品屋でむさぼるようにドリアングレイを物色するサネイエ、そこに新人も。「あんた必要?」「お母さんが、何度もこれから青春さよならするのよと言った。高校卒業、二十歳でさよなら、三十歳でついにさよなら、何度も節目ごとに・・・」つーか、なんでテロップが出るんだ??わはははは。サネイエ「めちゃくちゃ長い講釈ありがとう」でふたりとも買った。ついでにふせえりと、あんちゃんも。一同ドリアングレイはまりまくり。また熊本青春のコスプレ回想。
 寺島マユミのことを三日月が説明するわけだが、その肖像画が写真に比べて、異様なものがあってびっくり。で、元もとのドリアングレイの説明。鑑識「お!オスカーワイルド」と言うと説明が挿絵入りで説明された。なんつぅか、カノッサの屈辱とかそういうようなタッチ。で、要するに肖像だけ年をとるという要点を説明した。チラリズムじゃなくわかりやすくうんちくも説明するって、嘘ツケよ。わははははは。ふせえりのカメラ目線にワロタ。予約電話「はい、若々しくぴちぴちの青春温泉です」「警察です」「え!(まじやべ〜〜〜)」。「逝くから。ドリアングレイ使っているよ」。
 青春温泉。なんかロゴも意味ありげなんだが、忘れたわ。チャイナ服の怪しげな女将が登場「おいでやす」。十文字の仲間「あんたが女将?ちげーすぎね?」。「ここが青春温泉です、かかかかかか」。で、女将と言いつつ、ガキが出てきてだまして、そして真打ち女将。かかかかかが、ツボ師匠だった。「ツボ師匠、夜のマッサージは、お・ま・か・せ」。ツボ師匠、女将、ねえちゃんというキャラと、肖像画が、いかにも寓意っぽいわけだが、旅館の料理で温泉水こんにゃく炊き鍋物ニール・ヤングにはぶっ飛んだな。サイケデリック@ヘイト・アッシュベリーな時代から、パンクを経て、グランジまで、ジツにヤングだしぃ。って、説明はいらねぇの??wふせえりが鼻の穴おっぴろげて喰い、熊本「濃厚な味だな」。このふたりがすべりまくり、霧山「温泉にこんにゃく入れたら」。女将「もうとろとろ」。と、桐山の目が光る。女将「や、やべぇ」。つーか、こんなかまにぃいたっけ?宴会で、青春ピチピチ♪歌いまくり。1人三日月は、上にもあるように矛盾に気がついたのであった。
 で、趣味の捜査始動。三十いくつの女の人は失踪中らしい。親子三代似まくりッテイウことだろうということは、誰でもこれは考えるだろうが、どういうオチつけるつもりなのだろうか。老老旅館のふけみさんにはわろたっすけど。そのふけみさんは、うわさ話はするわ、旅館に来て猫をあたまにのっけるわ。「やけにバラの香りのする温泉だな」。なんじゃこれは。
 浴衣で散歩。再び熊本ポエムを暗唱し、若さ、青春、若者を列挙。「霧山青春はないのか?」「ないっすよ、年をとればとるほど(・∀・)イイ!!」「霧山おまえはバカか」「生きた証を示したいよ。老いは時間の証明だ」「霧山は老成しているな」。女将憔悴し、ツボ師匠「心配ねぇよ」。ここで、ツボ師匠と女将の密談。これを盗み聞きする三日月。MLはこういうことだった、べたぢゃねと思ったら、やおらサネイエとふせえり「若返る」という鬼やばい台詞回しでごまかされてしまった。ともかくみんな温泉につかって青春歌舞伎まくり。
 ツボ師匠と霧山の会話。「・・・わい」「・・・わい」「・・・がい」とワケわかんない会話を。樹木の背比べの「メモリ」をめぐって、霧山再び時間を重ねるうんちく。そして、ここで霧山すごいことを言った。「ボクは時効になることを犯人が願っている事件より、犯人がなんで時効なんだよみたいに思っているような事件に関心があるのです。要約時効事件を趣味で捜査しているワケがわかった気がする。時効事件は死んだ人間のその後なんだと思う。死んだ人間は、思い出のなかに生きるというじゃないっすか。時効事件も思い出のなかに生きる」。で、三日月が盗み聞きの一件をはなす。「聞いちゃったの」。霧山「ボクも薄々感じていた」。
 というのはいいけどさ、霧山の種明かしで「ズバリ言うわよ」にはびっくらこきまろだった。「犯人は女将。女将は温泉にこんにゃくを入れて、ニール・ヤングにした。床が滑る。で、ふけみさんは死んだ。女将は罪にさいなまれていた」。三日月「まだあるのよ。なんでおやこはくりそつだったかわかる?霧山君。ツボ師匠誰かに似てない?」。霧山「あ!」。木の傷=ツボ師匠の曲がった腰だろうが、次のセリフはわからなかった。「今回、事件を解決すると」「もう一つの真実が口を開くことになる」「どっちにいくの?」「犯人は1人、だけど2人なんだよ」。え〜〜??????????。
 モナリザみたいな微笑の肖像画を見て、「誰かに似ている」という十文字はベタに「あんたに似ている」とツボ師匠に。ぶち切れるツボ師匠。そして、「誰にも言いません」コーナー。つーか、猫くらい本物仕えよ。「温泉をニール・ヤングにした」というのは、含蓄あるセリフだよな。「バラの香り」=こんにゃく。つーか、どっちにいくのもへったくれもねぇぢゃんかよ。あたしが女将よ、いいや私よ。盗み聞きしていた孫が「お母さん」。で、それぞれが若さを願い、はしゃぎ、で、齢を重ね、幻に酔う。別にインチキのニール・ヤングでもいいじゃないか。夢を売っているんだし、このままやればいいじゃんか。そして、その跡は孫が継げばいいわけだろ。青春ってそんなものだという癒しのようなものが時効捜査ダッってことはわかたけどさ。「DAYONEって曲昔あったよね」 。そして、青春の回想。「熊本君なんか老けている」「ボクは今五十歳だ」。最後は、今を固定する記念写真。熊本「アディオス、青春」。なにがなんだか、わっけわかんねぇよ。w