ブログタイプ再考

 4月からいろいろ深夜番組をかなり熱心に見ている。つーか、まえからこの時間はけっこうみているんだけど、メモとかもとったりして、時にはビデオなんかもとったりしてみている。一ヶ月たとうとしているけど、ボーっと考えていて、一番残像を残している映像は、たりらリラ〜ンでもあざーっす!!でもりちゃほでもなく、なんかブログタイプなんだなぁ。昔フリフリ’65が流れて、「夢で逢えたら」がはじまるとなんかとてもわくわくした。清水みちこもダウンタウンもうりなりもみんなよかったけど、一番楽しみだったのは、オープニングだったかもしれないくらい。それと同じ様なことが、ブログタイプについても言える。たしか70年代ソングのザ・ナック「マイ・シャローナ」をなぜつかっているかはわからないけど、それから青木さやかだとか、むらじゅんとか、MEGUMIとかが出てくるオープニングは、ドラマ箱入り娘のエンディング@フカキョンに優るとも劣らず萌えであり、スタイリッシュ=クール&インだなって、空疎にニュアンスしたくなるくらいにポップだと思う。
 バーチャルコミュをイメージしたような白を基調とした、マトリックス仕様の空間に、いつものメンツが集まっている。むらじゅんじゃない方のカンニング竹山仕様の椰子村は、ちょっとおたくっぽいわけだけど、これがヨゴレやダウナーになることなく、MEGUMIやむらじゅんや大倉や管ちゃんのつくる世界のなかで、楽しく和んでいる。先週も言ったけど、ブログの機能だとかなにかを再現するようなことじゃなく、そうのも採り入れながら、ブログのリアルをスタイリッシュにあらわそうとしているのは、一つの番組制作の思い切りの良さとして、感心するようになった。ブラウザを操作しながら、ブログしているときの操作感を番組を見ているだけで追体験できる。で、これなら自分もぶろぐやってみっかなぁみたいな気にさせるかっこよさが上手く表現されているように思う。
 もちろん表現される世界は、ポップにカッ飛んでいるような80年代仕様とはちょいとことなる。ほすぃほすぃのMEGUMIのキャバ嬢、それに貢ぐ男(大倉)の依存症的献身と、煮詰まってかなりサイコな血走った眼、にこやかさと悪意、アイロニーに遊ぶゲラゲラ心と真実を求める実存などなどが、表現されている。そして、目玉作品になりつつある菅野美穂演ずる女性の狂気の復讐。「こっちへおいで」@「催眠」で総毛立ったことを思い出してしまうような、菅野美穂はホラーの女王とも言うべきもの凄さで、なんつーかヘビ女を演じうるのはこの人しかいないんじゃないかと思うような、非常に素晴らしい怖さを表現しているというカンジ。このへんの井戸端会議風の語りを、チャットみたいにしてやってもいいはずなのだが、そういうことは一切せずに白い空間のなかでの語りで、すべてを表そうとしているシンプルさは、かっこいいなぁと思っていると、そこにまた「マイ・シャローナ」が流れたりして、番組は進行し、そして終了する。非常に面白いと思っているし、今後どう変化してゆくか楽しみである。