お人好しドラマ@「白い春」

 はやしまるに汁なし担々麺という新メニューができたので食べてみた。美味かった。
 MR.BRAINがはじまるということで、もうTBSは興奮状況で大プッシュになっている。キムタコはもちろんのこと、水嶋ヒロもいて、んでもって、バナナマンもいて、ピシッと香川照之が〆ルみたいな。香川かサリーが渋く〆ルというのは、なんかもうお約束だよな。つーか、サリーといわれていたのが笑えるくらいの存在感だ。w 木村拓哉20%、水島10%だと、30%だぜ、なんてことはまあないだろうけど、一桁ショックのTBSはもう興奮状況でしょうね。つーか、これでゴッドハンド輝的な演出だったら、パンクすぎルと思うけど。
 で、土曜日は休日出勤して、月曜日のプリントなどをつくる。そのあと、録画しておいたドラマをみた。堀北真希のプータロードラマと阿部寛のムショ帰りドラマ。つーか、「白い春」は、ヒューマンドラマとかいうことじゃなく、鬼のようにかっちょいいマチズムが横溢しているかんじ。そういえば、「臨場」のこの前のもそうだった。キャップがやってしまいますた、というのはいただけなかったけど、高嶋ぼんちゃんの次男が、冤罪だけはだしたことねぇんだ、みたいに辞表つきつけるとこなんかは、叩きつけられないオヤジたちには、もう萌え萌えでしたでしょうね。
 それはともかく、「白い春」ですが、お人好しの献身と、ムショ帰りの「人殺し」と、家庭崩壊のねえちゃんと、借金抱えたあんちゃんと、もう笑っちゃうような俗情ヒューマンなものたちが、股ぐら一本スジ通った清冽なものを輝かせているというウルトラCで、なんかキメすぎぢゃね、などと思いつつも、演技だとかゲージツ的なことはわけわかめですが、なんかものすごいかっこわるい、たとえば底抜けのお人好しが、ものすごいかっこいいところや、ものすごいかっこいいはずの阿部寛の893がどん底でガキにパンを恵んでもらってむさぼり食うというものすごいかっこ悪いのが、ものすごいかっこよさを予感させるような要素があり、そこにあんちゃんやねぇちゃんたちも交えて、それぞれのマグマが一つの奔流となって、ネットカフェや、ビル掃除や、警備など今っぽい場所でうねりをあげて、ついにどーん!みたいなことなんだろうが、そうなるよな、と思いつつも、まさかなぁ、というふうに思っていた展開になることがわかって、オヨヨとぶっ飛びマスタ。

 さち(大橋のぞみ)が自分と真理子(紺野まひる)の子供ということがわかり、春男(阿部寛)の中で何かが変化しだした。そして春男はためらいながらもハローワークに通い、職を探すがなかなか見つからず難航する。
 一方、もう会わないと春男と約束したさちは、明るさを取り戻していたが、春男のことを気にかけていた。
 短期の工事現場警備の仕事を始めた春男だが、現場付近を偶然、さちと高村佳奈子(白石美帆)が通りかかった。それを知った康史(遠藤憲一)は春男に近所で働くなと抗議する。春男は、翌日には現場が変わるからと言いながらも、さちの様子を気にしているのだった。
 再び、ハローワークに来た春男は、求人情報に「むらかみベーカリー」を見つける。
 一方「むらかみベーカリー」では、パンを学校に大量に卸す仕事を引き受けたが人材が足りない。康史は休日返上の覚悟で、授業参観にも行けそうになく、落胆するさちに謝ることしかできない。そんな矢先、ハローワークに出していた求人募集を見て面接を受けにきた人物と喫茶店で会うことになった。だがそこに居たのは春男だった。帰ろうとする康史に、春男はさちの父親としてちゃんとしているのかと問う。一瞬返事に詰まるものの、ちゃんとしていると言い切った康史。その言葉を聞いて帰ろうとした春男を、今度は康史が引きとめ、面接を受けろと…。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shiroiharu/index.html

つまり、ムショ帰りの足洗った893は、どうもパン屋で働くことになるんだな。で、エンケン演じるお人好しは、シャケのちゃんちゃん焼きどころの騒ぎじゃなく、天下無双の歌舞伎まくり状況なわけで、もうお人好しでぶっこわれちゃったんじゃないの、というような、台詞が違うだけで、目つきもなにもかも、「烈火」のぶっ壊れた弟分だとか、「湯けむりスナイパー」のスナイパー時代だとかと、なんらかわらないかたちで、実直なパン屋の清冽なお人好しを、鬼かっこよく描いているというのは、こちぢばで絶賛されたウィレム・デフォースパイダーマンの安普請の衣装みたいなものすごさぢゃね?みたいに思いますたのはいいんですが、最後はどうするつもりなのかね。
 ここから、大馬鹿ななかよしドラマになったら笑えるけど、まあそれでも阿部寛の後ろ姿で終わるよりましかな。ねぇちゃんたちもくわわったなかよしパン屋さんに、広田レオナ乱入で、エンケンが突然、シャケのちゃんちゃん焼き喰おうぜ、「わけわかんねぇよ。ぶつぎりにしちゃう?」みたいになったら、個人的には面白いけど、怒ひんしゅくでしょうね。
 だけど、吉高由里子って、森下千里の演技派みたいなヴィジュアルで、いかにもいい女だろ、みたいなカンジがしないこともないけど、ちょっと気になる感じではある。つーか、この椰子蛇ピアの椰子なんだな。