三浦展『富裕層の財布』

 授業が終わってちょっとばかり腹ごしらえ。20品目のバランスサラダ+ゴマドレ半袋+サンドウィッチ1ヶ=450キロカロリー。朝が400弱だったから、こんなものだろう。けっこう楽だ。これなら続くと思う。20品目は忙しいときには助かる。私は毎日同じものを三食食べても平気な方なのだ。スパ吉とか岡山のおよべとかは日に二度いったこともある。w 勝手に1600キロカロリーとしているが、もしかすると最適は1200キロカロリーなのかもしれない。それだときついかもしれない。コンビニの前にならんでいた学生さんは、おにぎり一個と充実野菜だった。これは私にはできない。
 研究室に戻ったら、プレジデント社から本が届いていた。??であった。どっちかというと、本をいただく場合、逆のほうの傾向図書が多いからだ。いっしょに本を書いている共著者などは、業績の出版社だけみるとバリバリくんでぶっ飛ぶ。本人はそういう感じではないのであるが、ファーストオーサーの浮き世のしがらみなんかもあるらしいのである。まあしかし、マーケティングの本だから、どこから出てもおかしくないと思うのだが。

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内容

 彼らは何人いて、どこに住んでいるのか? そもそも「いくら」持っているのか? 「新富裕層」の生態を解剖する! 「富裕層ライフスタイル調査」をベースに、富裕層の消費、生活、意識、価値観の実態を具体的に論じる。

目次

第一章 富裕層の消費力
第二章 富裕層の分類学
 視点1 真性富裕層――階層意識「上」の人々
 視点2 団塊世代vs新人類世代
 視点3 ディンクス富裕層
 視点4 キャリアウーマン富裕層
第三章 富裕層攻略のためのマーケティングコンセプト

 プレジデント社からの書簡には、「金が儲かれば、その金でまた金を買う。金で人を育てる気がないので、すでにある会社を買う。(中略)こんな人たちは私から見ればダメな富裕層である」という言葉が引いてあった。「仕事をしなければ自分が見つからない」というコピーと対になった言葉だと思う。三浦氏の最初の著書が、「やってみなはれ」のこーのすけはんのところから出ていたことを思い出した。そして、「やってみなはれ」の人は、価格破壊を憎み、適正価格を主張した人でもあった。こういうことを言う人は、大事だなぁと思った。で、言っているだけじゃなく、代替案としてのマーケティングデータが示してあることが、三浦氏なりのオトシマエじゃないかと思われた。行く道行ってもらいたいと思った。「新富裕層」というコピーは、富裕層の人数が世界二位という社会において、そこそこの納得を喚起するだろう。
 学生時代にいっしょに活動していた環境問題研究会や、都市問題研究会の人々は、官僚になった人もいるし、民間企業でエネルギー問題にとり組んでいる人もいる。他方で、ジャーナリストになった人や、教員になった人もいる。後者が某省に座り込みに言って、前者と出会い、胸ぐらつかみ合って大げんかしたことなども懐かしい思い出である。大げんかはしたけれども、お互いのオトシマエは理解していたはずだ。
問題は、アメリカナイゼーションと国際関係、あとは環境問題なんだろうが、少なくとも後者は、ロハスでどうにかなるんだろうね。ゴア氏あたりとのビッグ対談聞いてみたいと、私は真剣に思いますけど。まあ、ロハス・ボボスなんてコピーをみると、昔ボボ・ブラジルというプロレスラーが、鹿児島で大人気で、来るというと酔っぱらいオヤジが体育館に集い、コールの嵐でおお盛り上がり、家ではプロレスがみせてもらえなかったという、ゼミの同級生の話を連想するという私の言うことだから、どーしようもないかもしれないけどね。まあただ、アメリカのどうのこうの言うなら、プロレスでおーさわぎするようなハイタッチ系のゴリラや、いわゆるレッドネック系の椰子らが、問題なんだろうけどな。