『大学受験に強くなる教養講座』

 水曜日は一限からなのだが、昨日『診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち』を読んでいて、遅くなってしまったので眠かった。

診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫NF)

診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫NF)

 水一の授業は共通科目なのだが、さすがにこの時期になると若干遅刻してくるのがいるし、意地になって教室にたどり着いて、教室が温いと、たまらず爆睡みたいなこともあって気の毒に思う。そのなかで、異彩を放っているのが数理学科の人たちで、登録者全員皆勤で、しかも最初から最後までビシッとしている。反応もいい。それに比べ社(ry。
 学食の定食はオムライスがA定食、B定食がトンカツ、C定食がマスの焼いたやつだった。マスと正直に書いてあるのが笑えた。しかし、トンカツ定食が700kcalちょいとか、ありえるのかね、と思いつつも、さすがにトンカツは重いので、オムライスにしようかと思ったんだが、あまりにベタなおやぢ垂涎のメニューで、ゼミのやつらに見つかったら、きっとオムライス喰ってやガンの、とかゆわれそうなのでやめて、うどんにした。まわりを見回したら、数少ないおやぢとカテゴライズされる人々の多くが、オムライスを食べていて、やっぱりそれにすればよかったと後悔した。うどんはあいかわらず大盛りにしたが、残した。
 午後は会議で、帰路本屋に行って、立ち読みしていたら、横山雅彦『大学受験に強くなる教養講座』というほんが目についた。ロジカルリーディングの人の本だ。これ一冊読めば、国語と小論文と英語と社会ができるようになるみたいなカンジの本だ。なにかを読解するためのネタ集というか、座標系というか、公式集というか、そんなカンジの本だ。アマゾンでは絶賛されている。

大学受験に強くなる教養講座 (ちくまプリマー新書)

大学受験に強くなる教養講座 (ちくまプリマー新書)

アマゾンのレビュー

 受験生のバックグラウンド構築本と云うと、 時事・評論用語解説とか、ニューストピックを扱うモノが一般的であろう。 小論文のネタとして、また英語や現代文の背景知識を補完するために利用するのである。
 さて、本書はそこらの受験教養書とは、明らかに一線を画すものだ。 ロジカルリーディングの開発者であり、屈指の英語教育者である著者が、 現代社会を読み解いたらこうなります、ということであり、最高学府の入試において、これらのテーマを外すわけにはいかないでしょう、ということなのである。
 著者の該博な知識と巨視的な座標軸をもってする「現代」の考察・分析は、 他の一連の著作においても同様、知的興奮の連続を約束されている。 その慧眼さは、今の日本を代表するイデオローグ、内田樹氏の推薦文に端的に裏打ちされており、 入試のネタ本・受験生必携の書として、間違いなくロングセラーとなるであろう。

 その昔、中等教育の参考書で、英語が書いてない英文解釈の参考書があったのを思い出す。基本的な「論旨のパターン」を整理したもの。丸暗記すれば、英文だって、斜めにさっと見るだけで、論旨を類推する変換思考が作動するかも知れない、ってこと。家庭教師をやっていた子供が、ほかはできるのに英語だけできないので、これはどうだと読ませた本だ。その時は効果はなかったが、大学入学後に効果が出て、大学では最優秀の成績で卒業した。この本は、「論旨の公式集」というか、「題意のネタ集」というか、そんなカンジにも読める。