本務校授業評価結果

 教授会で授業評価の結果が配布された。あいかわらず平均値と相似形のレーダーチャートで一回り小さいものばかりだった。いいやつなんかいるのかよ、と思って、前に座っていたA先生@社会学史のやつが見えたら、平均値より一回り大きいレーダーチャートだった。げ、すげぇ。漏れなんかさ、ほめられたやつなんかさ、「ぐだぐだ感がたまりません」「ザッピング感覚が(・∀・)イイ!!」とか、そんなのばっかりだからな。笑うしかないっていうか、もう腹抱えて笑ったよ。大正大学みたいに、(・∀・)イイ!!に(ママ)とか書き添えてあったら、立ちなおれないくらい笑ったと思うけど。
 つうかね社会学概論という講義は、こっちとしては、まったく雑談した記憶がないわけ。ビシッとやったつもり。そしたら、「あと3割ビシッと!」とか書いてあんの。こいつ天才だろうなって思った。「内容の充実を」とも書いてあった。例年より充実していたんだぞ。ドリームチーム執筆の『Do!ソシオロジー』をテキストに沿って、丁寧に説明したつもりなのね。『エッセンス』使ったときは来なかったお中元来たから、たぶん売れたんだと思うよ。それはともかく、まあ実例はいろいろあげましたよ。しかし、「無駄話が多い」とか、「雑談と講義の境目がわからない」とか、そんな感想の嵐だったからな。境目がないんだよ。と言うかいらないんだよ。みんな講義なんだからさ。w 
 しかしねぇ、「『ごめん愛してる』は一生忘れません」とか、自由回答に書いてンじゃねぇよ。誤解されるだろ。これはね。昔恋文書いて、最後に『ごめん愛してる』って書き添えたやつがいるという話で、70年代青春模様の回想をフォークソングの歌詞などを添えてやったわけだよね。そこだけ取り出したのは確信犯だろうな。w 講義評価の委員長はちなみに学長でありまして、学内では閲覧ができます。しかし、前にはあり得ないくらい大勢の人がフリーアンサーが書いてありました。30人くらい書いてあったんじゃないかな。やっぱゆとり世代って、イイ面もあると思うけどね、って、今日の講義で話したんだけど。また例の話を思い出した。研究室に休憩用のソファーを購入したら、それがソファーベッドで、業者が「商品名ベッド」で納品。私の書類が「接客用」と書いてあって、みんな見に来たというお話。
 数字的なものとしては、声が聞き取りにくい、シラバスが役に立たない、計画性がない、準備不足っていうこと。ドリームチームに気を遣って言うわけじゃないけど、テキストのところだけは非常にポイントが高かったです。やはり評判イイッテことかと思います。内容充実ということなら、Do!→エッセンスと二冊やる方がイイと思いますが、実は私はまだDo!を半分もすすんでいません。理論的なことを追補しながらやっているからだけど。
 あと、ゼミのほうなんだが、これも他のゼミと比較して笑ったというか、なんというか。予習の項目ね。他の先生とかのゼミでは予習しまくりってかんじなわけですよ。ところがである。3年ゼミのまじめな人々がですよ、4年の五月蠅いやつらじゃなくて、3年生がですね、全員「予習してねぇ」に○。つーか、そのわりに鋭いこと言っているやつらって、やっぱすごくね?とか思ってしまうのが、アテクシのだめなところでしょうけど。
 最後にまじめな話をすれば、かなり役に立つアドバイスをして下さった方がたくさんいたことは、社会学概論の受講者に感謝したい。あたりまえのことなんだろうけど、私ははじめて知った。w 「話が飛ぶのは、まあしょうがないとして、じっくり聞いていると話が見えなくなるので、授業の最初にほんじつのポイントというのを、箇条書きにしておくとよいと思う」。「授業を終わって、『笑えた』と思っても、『なに習ったっけ』と思うと、わけわかめなことが多い。最後に本日のポイントを軽くおさらいするとよいと思う」。等々、なかなかのコメントがあった。
 でも実はボクは自分の講義の最大の欠点と最良の改良方法に気づいている。問題はまず第一にいろんな意味で準備不足なことだと思う。準備不足というのは、ちょっと語弊があるのだが、話しているうちにまとまっていく感覚というのを大事にしたいという気持ちがどこかにある。これはたぶん不遜なことなのだろうと思う。あと、話していて、とっておきのギャグやネタを思い出すと、ついつい話してしまうのだ。これがいけない。これをやめれば、授業は充実するし、無駄話もなくなると思う。計画すればイイとも言える。準備段階で、ギャグまで準備しておく。岡大教養部で名講義といわれた法学の講義は、毎年ギャグを入れる時間まで決まっていたという話は、私も意識している。そして実は準備したこともある。それでもダメなのだ。それは第二に、照れがあるのである。けっこういい話をして、学生がグッと集中している状況があると、つい・・・。第三に、恐れがある。つまり、むだがなくなったら、まぐれ当たりもなくなるからだ。整然と話をしたら、あまり上手く話せない気がする。最良の解決方法はたぶん、パワポを使うことかも知れない。しかし、ほんとうはプリントも配りたくないのだ。