大正大学の授業評価

 非常勤で「メディアと社会」という科目を教えに行っている大正大学から、授業評価の結果が送られてきました。まあどこもそうというか、だいたい平均値よりもひとまわりちいさいレーダーチャートになっております。いつもよりちょっとだけ平均値に近い=レーダーチャートが大きいのでちょっとうれしかったのですが、よく見たら同じ規模の講義での比較で、少人数のものも含めたら、いつもと変わらないか、それ以下だと思うので、あまり喜ぶべきではないでしょう。しかし、平均値のとり方といい、平均値との点差に有意差があるか検定結果(95%)が示してあることなど、非常に熱心に授業評価にとり組まれているのだなぁと、感心しました。
 有意差があって悪いのは、シラバスが役に立った、声が聞き取りやすい、教員の熱意、教員とのコミュニケーション、新しい知識技術を得た、興味や意欲の喚起、出席率などです。コミュニケーションは五段階の2点台、教員から人間的な影響を受けたというのが3点かっちり、それいがいはだいたい3点台後半くらいです。ここは平均が4点台なんてものも多く、すごく熱心にとり組んでるんだなぁと思いました。点が高かったのは、教材や機具で、これだけ4点台。というのは、半年間ずっと動画やビデオをみまくったからでした。正直あまりうれしくないかも。
 フリーアンサーは抱腹絶倒です。動画を見たというか、ちゃねらー的トークもいろいろしたせいもあるのかもしれませんが、どうも誤解があったようで、「先生のオタクぶりさいこうです!![原文まま]」などというのがありました。[原文まま]というのは、失礼なこととか、誤字のところに注釈されています。たとえば、「フリーダム」という形容を2人が使っていて、ここにも[原文まま]がありました。なんですか?「フリーダム」って。宗教かなんか?
 [○○]というのは、これだけではなく、[顔のイラストのみ]というのがありました。これは抱腹絶倒でした。あと「びみょん[原文まま]」とか。まじめな教職員の人たちが集計されたとすれば申し訳ないかぎりです。「この授業でなにを伝えたいのかイマイチわからなかった。授業がグダグダ、もっとハキハキと」というのもありました。それにしても、声が聞き取りやすいというのの全学平均値が異様なまでに高い。この大学は発声練習でもしているのでしょうか。
 しかし、授業の感想じゃねぇのもあるだろ。ごるぁ。みたいなものもいくつか。「水泳はやせますのであきらめずに頑張ってください」「ゼロカロリーといえども水太りはしてしまうおそれがありますよ」「私はどちらかというとダイエットコーラ0じゃないシルバーの味が好きです」。
 できる方たちは、かなりクリティカルなコメントをしていただきましたが、非常に役に立つコメントや、厳しい励ましも多く、非常に気分のよいご批判でした。それと、逐一紹介はしてありませんが、非常に多くの人がフリーアンサーを書いてくださったのは、他の大学にないことです。
 痴漢で女子高校生2名に取り押さえられた男性が無罪になった。判例としても非常に重要な意味をもつと思う。法律論議は専門家に任せるとして、冤罪はどうしたら防げるか、みたいなことを考えた。一つ思いついたのは、冤罪防止スプレーみたいなの。手にシュッと吹きかけて乗車する。指紋みたいに特定できるようなその人スペシャルにする。無色透明無臭だが、触ったらがちで印がつく。そんなやつ。技術的にはできるんじゃないの?高いかも知れないけど。まあでも、殺人的ラッシュの場合どうなるのかは、皆目見当もつかない。
 名古屋で火葬場建設のことが大問題になっているらしい。テレビでは日本財団の人が、船にする計画などを紹介していた。牛窓のリゾートホテルにあったサンセットクルージングを思い出した。ヨットで行って帰ってくる。結婚式では新郎新婦がヨットで登場。となると、故人のお見送りもクルージングで、とか、あるいはお見送りは港で、でもって洋上で火葬して戻ってくるとか、いろいろなことが考えられる。そんなこというなら、バスでもいいわけだよな、とか、いろいろ議論になった。既存のところを有効活用するのなら、火葬する場所と葬式の場所を完全分離し、火葬場には基本的に入れない、あるいは入ってお見送りするにはすごい金がかかるみたいにするしかないんじゃないかなぁ。私は、個人的には火葬施設に等級をつけずにずっとやってきた横浜のやり方は、非常によいと思っているのではあるが。