秋吉由美子『まつのべっ!』

 3年ゼミが本日で今年度の日程を終了しました。例によってゆるいゼミで、なにかまとまった知識をレッスンするというのは、ほど遠いものがあり、テキスト的なものをしっかり読みたい人には、不満が残ったとは思います。ただ、口数が多い人が多く、けっこう議論というか、雑談というか、その辺は判じがたいものもございますが、にぎやかなゼミだったと思います。口数が多いと言えば、ヒョウ柄日サロのころもそうだったのだけど、今の3年はテキストをネタにアホ話にもっていけるわけで、それはちょっとすごいところかもしれません。ただ、日サロの頃のほうが大人な人が多かったとは思うけど。
 そのゼミは異様なアウラをもった椰子がそろっており、卒論なんかは半分くらいCにしてやるぜ、というような勢いの大物ぞろいだったのでありますが、なかでも異彩を放っていた一人が、面と向かって呼び捨てため口野郎で、意味もなく試験全ブッチして、もう1年やり、卒業式の時には「アフォ同士写真撮ろうぜ」とかゆって、大盛りあがりだった、今時珍しい見所のある椰子がおったんですが、この椰子が初志貫徹でマンガの編集者になり、いろいろ苦労しつつも、担当をもち、仕事を任されるようになって、自力でつくった第一作が出たということなので、買ってやることにしました。ご本人のお言葉とともに紹介しておきます。

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 みなさん、この表紙をみかけたらぜひ買ってください。私が漫画というメディアに感じている魅力が全部詰まっている作品です。漫画は動きも音もないメディアだけど、だからこそ読んだ人それぞれが音やテンポや動きを感じながら読んで初めて完成するものなんじゃないかな、と思うんです。

 この作品については、はてなさんに質問も出ていて、「単行本はないのか?」みたいなことであり、ちょっと調べたら某ブログには「遅ればせながら今月のタイスペで知りました。初出が98年で紆余曲折を経て今年完結した作品でして、この10年間、本当に長かった・・・単行本化は殆ど諦めていただけに、喜びもひとしおです。しかし2冊で連載分全話が入りきったのでしょうか。ストック自体、かなりの量になると思うのですが。」というような感想までございました。
http://ndentaro.blog52.fc2.com/blog-entry-132.html
 まあ、こういう事情をみると、10年間の連載を単行書にまとめたという手応えは、より実感されます。作家の人も、同じような感じなんでしょうね。できあがってゆく過程などはミクシにあったのですが、それはちょっと公表するわけにはいかないでしょう。
 けっこう洋服などのものを買ったりしているようなのですが、昨今の行動様式を見ると、腐女子そのものであり、みくしに「まっしぐらだな」とコメントしてやったのでした。まあしかし、充実した仕事をしているのは、いいことじゃないかと思います。この椰子の友達で、製作会社で製作会社に入って、ADみたいな仕事をしているのがいて、たしかヅラポロリな番組やってたはずなんだが、これもゲロゲロになりながらもがんばっていて、まああの学年は、卒論ではめちゃくちゃ苦労させられたけど、面白い椰子が多かったなぁと思う今日この頃です。
 授業の後、しばし雑談して、メシ喰って、プールへ。今日も早めに行ったので、5000メートル泳ぎました。明日はちょっと無理っぽいので、歩こうかと思っています。同僚の先生に、よい靴屋さんを紹介されました。すごく歩きやすい靴で、姿勢矯正などにもよいようなので、ちょっと高価ですが、買ってみようかと思っています。