黒と白のブルース

 なんだかんだ忙しくて、結局新宿ブルースナイトにはいけなかった。上々颱風だとか上野洋子のライブと同じようなグランドキャバレーをライブ会場にしたところだが、新宿のコマのところだから、まあ、カチンコチン気合い入りまくりの場所だろうし、朝日楼のねえさんも、ひらひらのねえさんも、オートバイの失恋のオサーンもくるわけで、いきたかったなぁと思う。
 何で忙しいかというと授業の準備。最近だんだんわかってきたのだが、講義の出来不出来が激しく、ここ十年ばかり不出来が圧倒しつつあることの原因は、準備のしすぎではなく、準備の不足にあると思いはじめたのである。準備のしすぎというのは詰め込みすぎプリント棒読み時間切迫端折りまくりで学生萎え萎えというパターンで、それを避けるために、プリントは配らなかったり、配っても文章化したものをモチーフとして配り、表情を身ながら語りかけることを心がけていたわけだが、最近はもっとシビアなインタラクティブなパフォーマンスが要求されているように思う。
 こまめに授業内容を問題化し、それをテンポよくくり出す。で、キメのところで、図表などをシュタッと提示してみせる。うとうとし始めたら、小ネタで背筋を伸ばさせる。そんな感じがいい講義なんだろうね。学生にも準備させ、勉強させて、達成感をあたえることも重要だと思う。が、それはかなりむずかしいのである。
 古い大学文化をひきずっているということもあるが、もっと問題は根本的な資質の欠如かなぁとも思うのだ。有り体に言えば、思考が論理的ではないのである。森毅の『現代の古典解析』や斉藤正彦『数のコスモロジー』という本を読んでいて、そう思った。「限りなく近づく」みたいなことを、必死こいて論理的に説明しようとする人たちがいる。そういった論法の社会学バージョンを考える。これが社会学の論理的思考であるとすれば、わけわかめなことを、具体性だとか、弁証法とかゆうことばでなんじゃかんじゃ言うのはごまかしなのかもしれないなぁと思ったりもする。しかし、数学の先生の仕事を説明するような会議に出たとき、専門的なことだけではなく、比喩などをもちいて初心者にもわかりやすく説明できる・・・みたいなことを言っているので、そっちもありかなと思わないことはない。あともう一つ、黒白はっきり論理化したものをみると、混ぜ返したくなるのだが、すっきり好きが今は圧倒的に多いのも事実だ(だから、白黒つけたい症候群、真っ白でいたい症候群、みたいな、なんつぅかなぁ、つまりは、一定の社会的性格がつくられているとも思うんだけど)。にしても、ならべたてる事実は説明のため最も適切なものを吟味しなくてはならないはずだ。この辺が準備不足で間に合わせだと、ついついインパクトのあるギャグで煙に巻くことになる。それでもついてこれるのは、話の流れをGPSできる実力のある人だけになる。実力のない人は、当惑し、爆睡ということになるのである。閑話休題
 録画しておいたエンタの何様をみる。飛ばし飛ばしだが、みたかいがあったと思ったのは、セクシィ松山については、はたしてデビュー作をやってくれたこと。と言うか、それをちょっと期待して録画した意味もある。しかし、最初はセクシー松山だったと思うんだガナ。――しゃばだぁ〜ばしゅびどぅびしゃばだぁ〜〜ばぁ〜〜、渋谷センター街で見つけた赤いアレ、そして隣でひときわ輝く青いアレ、45分も迷ったあげく、あははははは、白を買う。ふぉ〜〜〜。これまで白で失敗したことはないから、アハハハハハ、白を買うぅ〜〜、もちろん今年流行の色じゃないし、ましてや人の目をひくような色でもない。だけど人からいじられることもないから。白を買う。汚れがついたら目立ってしまうけど、汚れのとりかたはそれなりに習ってきたつもりなの、そしてやがてくるスペシャルな勝負の日にも、やっぱりやっぱり黒を選ぶわ。しゃばだばどぅびどぅび、しゃばだば。――この頃は、わかるかな、わかんないかな系だな。でも、じっくり見るとやっぱりあるあるぢゃんか。w
 他。KICK☆だいたひかるの男性格闘バージョン。ひらいけんじ。きゃあきゃあ。同じ早稲田でもだいぶちゃうやんけ。まさかの客まかせのオチ。結婚式でネタ頼まれたブタ野郎。ドンビキだったらしい。一発芸ひとつしかない。犬神家。これをやったらしい。テンパって、前転。だだすべりで、寒すぎ。しかし、にしおかすみこの一発芸って、渦巻きもあるんぢゃねぇの? おっぱっぴぃ。初登場ネタ。しかし、ジャパニーズ階パンモンキーダンスとかゆってやったら、外国でもウケないかな。ダメビーチのサンタモニカとかで。wつーか、柳原可奈子ぜってぇふとったよな。犬井ヒロシの、帰路女の人が前を歩いていて、歩行速度を弱めるか、あわてて抜き去るか、で、自由だ!、だから、早足で抜き去ろうとしたら、女の人が鬼のような速度で歩き始めた、というネタは、あるあるあるあると、つぶやいてしまいました。