画期的出欠確認装置

 やふうのニュースを見ていて、まず目にとまったのが下記の記事。出席を取るのは、なかなかやっかいなものだ。とると不愉快が増える。出たくもないヤツが出てくるとうるさくなる。代返をするときの表情も不愉快だ。ずっと出席とらなかった授業で、非常に学生の表情がよかったので、一度とったら教室の人々がすごくいやな表情になったことは記憶に新しい。その後出席をとって欲しい指摘もあって、毎回とるようになった。代返防止のために、コメントペーパーを書かせて、その間に名前を呼び上げる方法が一番だと思っていた。時々会話なども入れる。これでかなりの名前を覚えられる。そういう時間を持つことが大事だという気持ちがあった。しかし、母校の社会学史の講義で出席をこうやってとっていたら、学生に「時間をかけて出席なんてとっていないで、TAにでも頼んでちゃっちゃっととって欲しい」などと言われ、がっくりやる気がなくなったりした。

携帯電話で出欠確認 青森大開発、他大学でも利用拡大

7月15日6時12分配信 河北新報


 青森大(青森市)が2005年に開発した「携帯電話による出欠確認システム」が、ほかの大学でも使われ始めた。学生の履修科目の出席状況が一目で分かり、教員の労力も大幅に軽減できるのがメリット。導入した大学では「携帯全盛の時代にぴったり。休みがちな学生の指導や授業改善に役立つ」と好評だ。


 システムは、青森大の福永栄一准教授のチームが開発し、青森共同計算センター(青森市)が実用化した。今年5月に大阪電気通信大(大阪府寝屋川市)が導入。6月には九州の大学が試行を始め、本格的な使用を検討している。


 確認方法は、講義中に教員が1けたの数字を発表。学生は携帯電話で、1分以内に数字と講義名を専用サイトに入力する。携帯を忘れたり、持っていなかったりした学生は出席カードで対応する。


 代返防止のため、無作為に選んだ数人に、起立して名前を告げるよう求めるメールが届く。サイトには履修登録や休講などを知らせる掲示板の機能もある。大阪電気通信大は教育サービスの向上を目的に、ほとんどの学部で導入。代返防止のメールには、100円の生協利用券の「当たり」が付くようにした。


 学生160人が履修する歴史学の講義を持つ同大の小田康徳教授は「出席者が増え、遅刻も減った」と効果を指摘。以前は出席カードの集計に1時間ほどかかるため、講義2、3回に一度の配布が限度だったといい、時間と労力の大幅な節約につながった。


 小田教授は「最近はまじめに出席しても講義を理解できない学生がいる。出欠の手間が減った分、学生に講義の要点を書かせるなど指導に力を注げる」と歓迎する。


 開発した福永准教授は「わずかな労力と時間で講義への出席を促せる。大学生の学力低下が問題となる中で、大学教育の改革につながる」と話している。
最終更新:7月15日6時12分

 たぶんこれでも代返は出るんだろうとは思う。まさか、トバシ電話とかはつかわんだろうが、転送くらいはするだろう。思い出したのは、高校の時の先生の話。東京物理学校=東京理科大学は昔から卒業することが難しい大学だったそうだが、出欠も厳しく、事務の人が一枚ずつカードを配っていたらしい。これが代返防止で、毎回仕様がかわるというのである。「しかし、代返用に各種仕様が用意されていたんだぜ」というのが先生が話したオチ。そんなわけで、私も学生時代代返とかずいぶんやったクチだ。声を変えずに何回返事をしたら気づくかとか、アホなことをやっていた記憶がある。岡山大学でも10人までは大丈夫とかゆう伝説の先生もいらした。まあ、そういうのは時代の変化でなくなってゆくのだろう。むかしは出ていても落としたことはあるし、森毅説をとりいれて出ていてもできないヤツのほうが、出なくてできないヤツより厳しくすべきだとか、言っていた時代もあるのだが、やはり出てくることにも価値はあるのかなぁと思わせるような真面目な学生さんもいるので、やはり出席はとれる授業はとるつもりである。なんか世知辛いなぁと思うけど仕方ない。出席の転記は実に骨が折れる。こういう機械があればいいなぁと思うと同時に、なんか素直に喜べない気持ちも若干残るのであった。まあ、うちの大学はつけてくれないだろうけど。w