素浪人月影兵庫復活

 木曜日に成城に講義に行った時、ホームにどでかく素浪人月影兵庫のポスターが貼ってあって、なにこれ?と思ったら、松方さんで、オヤジの作品で舞台でもやんのかと思ったら、時代劇復活でぶっ飛んだ。早速帰ってHPで検索したら、伝説の時代劇復活とあってさらにぶっ飛んだ。「火曜時代劇最後の作品」「氷点に次ぎテレビ朝日ドラマ至上第二位の視聴率35%」という文言にスタッフの執念のようなものを感じた。そんなに視聴率があったのかと、かなりビックリした。まあ、当時はみんな見てたよな。品川隆二の森の石松みたいなお調子者とおとぼけな近衛十四郎が珍道中を繰り広げ、でもって、悪いやつをやっつけるときになるとキリッとした殺陣をみせるというところに私たちは魅了された。特に近衛十四郎は、東映の全盛期を支えた圧巻の貫禄で、今でも残像として鮮やかに残っている。

時代劇「月影兵庫」 父に挑む!松方弘樹

7月15日8時0分配信 産経新聞
 傑作時代劇が復活する。テレビ朝日で17日から放送される「素浪人・月影兵庫」(火曜後7・0)だ。主演は初代・月影兵庫を演じた近衛十四郎の長男、松方弘樹。当時の相手役(焼津の半次)だった品川隆二が、毎回のナレーターをつとめるとともに初回と最終回のゲストとして登場するのも話題となりそうだ。


 南條範夫の原作によるドラマ「月影−」は、昭和40年から43年にかけて放送され、同局の時代劇として最高視聴率(35・8%、ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した作品。39年ぶりにドラマ化されることになった。


 「感慨深いものがあります。作品自体が偉大だし、息子が追いつこう、追い越そうとしても、親は越せませんよ。(ドラマの)本筋は何も変えないつもり」と松方は話す。


 素浪人の兵庫は気ままな旅の行く先々で悪人を次々と切り捨てていく。道中を助けたのが、品川演じる旅ガラス、焼津の半次。「近衛さんの殺陣(たて)は時代劇の歴史の中でもナンバーワン。ぼくが知ってる嵐寛寿郎さん、大友柳太朗さんよりもすごい。刀を持たせたら日本一。そこは(松方)弘樹ちゃんもかなわないはず」。品川はかつての相棒だった近衛・兵庫の立ち回りのすばらしさをこう語る。


 今回の半次は小沢仁志。17日の初回、品川は松方・兵庫が出会う謎の老人という役で登場する。「どうやって出たらいいのか戸惑いました。焼津の半次だというわけにはいかない。おれも昔は楽しいふたり旅をしたことがある。キップのいい奴だったなあ。そういえばお前さん、どこか似てるねえ。そんな感じになりそう」と話す。


 品川は76歳。ここ数年はドラマから遠ざかっていた。「おれはやっぱり、チャンバラの役者。役者として出る話が来たときはうれしかったねえ」。名作の復活を喜びながら、時代劇についてひと言。


 「時代劇は文化です。役者だけでなく、演出家、大道具、床山さんもみんな財産。大先輩のころからの積み重ねでいまがある。かつらと衣装をつけたら時代劇になるというのは大間違い。見た目よりも、においが大事」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070715-00000093-san-ent

 品川のドヒャヒャヒャヒャという馬鹿笑いは、誰がやるのかと思ったら、893映画でおなじみの小沢@Vシネマ竹中組長役なわけだけど、どんな演技するのかね。すげぇ楽しみだ。あとさ、リアルにもナレーションにも品川がでるわけで、ドヒャヒャが出るかどうかは、ちょっと楽しみなところはある。松方さんは、「元気が出るテレビ」で涙もろかったりするわけだけど、カツアゲの映画とかのエネルギーはすごかったし、今回のポスターを見て、渡哲也のピンチヒッターで勝海舟をやったときの恐ろしく気っ風のいい台詞回しを思い出した。