三浦展『団塊格差』(文春新書)

 昨日あほサイトをいろいろ見ていて思ったのだが、野見隆明、浅見真一の『働くおっさん劇場』の幕間の寸劇でいいから、「華麗なる一族」でも、「カレーな一族」でもいいから、やってくんねぇかな。きんやちゃんの役が野見で、愛人の役が青柳で、キムたこが浅見で、あとはどうでもいいけどさ、結構面白いんじゃないカッつぅふうに思われました。今日は会議で、そのあとゼミのコンパです。もしかすると、くりぃむナントカのビンタオーディションはビデオ鑑賞になるかもしれませんです。大学に来たら、三浦展氏より、新著が届いていた。いつもながら申し訳ないっす。文藝春秋とのタイアップで、団塊世代の調査を実施したもの。マーケティングなんかしている人には、垂涎のデータ満載で、とりあえず購買層確保して、あとは売っちゃう、売っちゃう、いいよいいよ松本伊代っつぅことでありましょう。

■目次■
第一章 所得格差
第2章 資産格差
第3章 仕事格差
第4章 結婚格差
第5章 定年格差
第6章 子育て格差
番外編 団塊世代人間図鑑
■内容紹介■
 月刊『文藝春秋』との共同調査で、2000人の男女から得られた様々な数字を基に、「団塊たち」の人生60年とこれからを考える


 貯蓄300万円未満29% 2000万円以上19% 退職金なし35% 2000万円以上28%
 人生60年の棚卸しをしてみたら、実は団塊の世代にも大きな階層間格差が!!
月刊『文藝春秋』との共同調査によって得られたデータをもとに、所得、資産、仕事、結婚、定年、子育ての視点から現状を分析。中にはやっぱり女性にはもてたい43%、不倫したことがある28%なんていう回答も……。ミリオンセラー『下流社会』の著者が、彼らの今までとこれからを考えました。(KY)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/6/60/55/9784166605590.shtml
■データとってだし■
・貯蓄300万円未満=29%、2000万円以上=19%
・退職金なし=35%、2000万円以上=28%
・仕事人生に満足=56%
・自分の世代に所得格差が広がっている=87%
・今後の生活に所得が足りない=53%
・支持政党は自民党=26%、民主党=23%、なし=40%
・夫婦生活に満足=51%
・やっぱり女性にはもてたい=43%
・不倫したことがある=28%
・離婚するかも知れない=4%
・今後はのんびり気楽に生きたい=55%
・これからの人生に希望を持っている=63%
http://www.bunshun.co.jp/tachiyomi/200703/t9784166605590.htm

 統計データよりも、番外編の人間図鑑のほうを面白く読みました。それはまあ私があまり数字が得意じゃないこともあります。男女七つずつのクラスタにわけて、面白い切り口が示してあります。ネタバレもちょっとなんですから、自粛します。個人的には、論述のなかに、「民主党的なもの」「社民党的なもの」をさがすのがちょっとたのしみなものがあります。そして、「くらし」「消費」というものの質を問いかける視点は、いつもながら明快で、安心して読めるって感じでしょうか。