土曜日は父母会でした。講堂で全体会のあと、個別面談。全体会では、教育の現状などが説明されました。「仕事で使える英語力の育成」をめざしたGP、それによってつくられた英語教育のスペース、そこでの設備、教育内容などについて紹介されたほか、ケンブリッジ大学との提携を申し込まれたことや、それをうけて夏期に教養講座が設けられ、単なる語学留学ではなく授業も行われることなどが告知されました。うちの大学もかなり本腰を入れて改革をはじめたことが伝わってきて、教育職員の一人としてよい刺激となりました。こうした説明のあと、学生たちのサークル活動の報告として、パフォーマンスが行われました。昨年はハンドベルとバレーでしたが、今年は競技ダンスと英語サークルと合気道でした。なかなか楽しかったし、活躍ぶりを知ることができてよかったです。そのあと吉祥寺のまりやで八期生の同窓会でした。10名参加。2年間の社会人生活を経た一同はなかなかたくましいものがありました。
夕方父母会のあと家でうだうだしていたら、テレビでBLOOD+というアニメをやっていて、そのオープニングの音楽にしばし聴き入りました。日本語をリエゾンっぽくして、また切れ目を破調にし、歌詞の流れを音として表現する手法は、ラブサイケデリコ他いろいろみられるのを、これは高速でやっていて、歌詞の意味を破壊するみたいな感じで、スリリングでものすごくかっこよく、なにかと思ったら、ジンというグループの『雷音』というシングルでした。ジャケがライオンなのには大笑い。ググりましたら、ダウンロードできるみたいなのでさっそくダウンロード購入しました。
- アーティスト: ジン
- 出版社/メーカー: Palm Beach
- 発売日: 2006/08/02
- メディア: CD
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- 作者: ノーマン・K.デンジン,イヴォンナ・S.リンカン,Norman K. Denzin,Yvonna S. Lincoln,平山満義,大谷尚,伊藤勇
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2006/07/03
- メディア: 単行本
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佐久間先生は少し前まで同僚だったわけですが、転出後もう四年になると知り、時の流れを感じています。同僚というよりはいろいろ教えを受けた先生の一人と言った方が適切かもしれません。佐久間先生というと、私にはウェーバーの重厚な論考が真っ先に思い浮かびます。物象化論、合理化論の観点からウェーバーを読解した諸々の論考のなかで、佐久間先生の著作は、ウェーバーの『経済と社会』『プロ倫』を整合的体系的に解釈し、さらにそこから比較社会学の視座を論定している点で学ぶところが大きく、授業で社会学史を講義する場合常に参照、言及してきました。
一般には、教育社会学、国際社会学といった領域のご研究のほうが知られているのかもしれません。イギリスの社会教育の研究はつとに有名ですが、今回の著作は女子大で講義されていたグローバリゼーションの問題などについて、一方で比較社会学的な視点を用いながら、他方でしょうがい者問題など人間共生の多様な問題に配意しながら、じっくり論を展開しており、OGのかたたちは是非とも手にとって観るべきものではないかと思われました。
- 作者: 佐久間孝正
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2006/09/29
- メディア: 単行本
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また、佐久間先生の著作は非常にわかりやすい文章で書かれています。さまざまなご著作を拝読することで、しっかりしたわかりやすい文章の書き方のようなものを学んだように思います。論点整理した、脈絡がはっきりした文章を書くなどというと月並みですが、わかりやすい著作を手にとって読むことで、文章を書く上で学ぶことは大きいと思います。『ウエーバーと比較社会学』などは、難解な理論的な内容を論じた本ですが、非常にすっきりしていてわかりやすいものです。いうまでもないことですが、わかりやすいからと言って、書物のもつすべての論点、含蓄を理解したとは、私にはとても言えないわけですが。