こーきたん

 岡山から帰ったばかりで、くたくたで、おまけに仕事が山積していて、でもプールで体をほぐして、ジャグジー入って、そのあとマッサージでも以降かと思っていたところ、亀田興毅の試合があることに気づき、一応見てみるかということで見てみる。こーきたんと言えば、社会学では別な人であるわけだけど、今日ばかりはこーきたんと言えば、そりゃあカメのことだわな。
 試合前のセレモニーについて、意見が分かれたところもあるみたいだが、私は(・∀・)イイ!!と思います。あれはあれで。柔道の妙なセレモニーはやめた方がいいと思うけど、プロならば、カメの着ぐるみ着て出てこようが、もらった紙おむつを首長のカメでぶち抜いた烏帽子をかぶって出てこようが、(・∀・)イイ!!と思うんですよね。まあしかしともかく、今回の相手はそれなりにモノホンだし、今までと格違いの相手を得て、どのような真の姿を魅せてくれるかと思うじゃないですか。狂った風車と言われたファイティング原田のラッシュ、拳を壊してまでカミソリパンチを打ち続けた海老原、元祖クロスカウンター一発で精密機械沼田をマットに沈めた小林などからボクシングを見始めて以来、こんなタイプははじめてだからね。
 「殿山泰司の頭をさらにセクシーにしたような」(某氏談)ビックマウス。どこか滑稽。でもそれなりにひたむき。まあしかし、辰吉丈一郎にかんじたようなものは、どうもないような気もしていて。今回の試合が試金石だと思っていた。いきなりこけたのはまあいいじゃないか。大場政夫だって、チャチャイ・チオノイのロングフックに沈んだあと、ぐいぐい追い上げて、最後は金竜飛あしたのジョーの舞々(ちょむちょむ)みたいな青白く萌えるようなラッシュ攻撃で撃破したわけだし、得意の突き上げるようなパッチギやって「ジダンがなんぼの揉んじゃい」とかいわねぇかなぁとか、あるいは前回有名になったあの「ローアッパー??」で下腹部ぶっつぶしたれとか、あるいはまたラビットパンチでくらくらいわしたれとか、しょーもないといえばしょーもないけど、おおくのオサーンたちはきっと思っていただろうことを思いながら、見ていたわけだ。
 しかしさ、なんだよあれは。相手の椰子のまえで、止まるの。まあたぶんねらってるんだろうが、今までみたいに隙がなかったのかもしれないとは思うけど、ともかく止まる。でもってそこに相手がぽこぽこ入れる。相手もバカというかなめきっているというかぽこぽこするだけなんだよな。しかも、時々カメのパンチも当たって、しかもときおり胸のすくようなすごいコンビネーションブローが炸裂するんだよな。シュパシュパシュパシュパパ〜〜ン。もう波平もぶっ飛び。w オヤジは「練習通り!」と絶叫したんじゃないか。
相手もそれで出てこなくなったのか、それともからかっていても勝てると思ったのかやってこない。最後の方は、ある意味ぼこぼこだったのだが、カメも倒れない。まあある意味立派なのかなぁ。2ちゃんにあった『734 名前:名無しさん@6周年 :2006/08/03(木) 00:02:16 ID:4iipbMxC0 ランダエタ「正直、倒したら負けかなと思う。」』には禿げしく笑いマスタ。解説の鬼塚も、アナウンサーも、「こうなったらぶっ倒れてもイイから、燃え尽きてほしい」とか、「亀田の最初の挑戦」とかゆってて、判定が出たあとはポカ〜〜ンだったよね。
 まあ、日本はホームタウンデシジョンがきついというのは、前から言われていて、シンデレラボーイと言われた西城正三などは、最初の世界戦はともかく、防衛戦なんかやばいのが多かったし、ほかにもいろいろあったでしょ。メキシコで勝つには、10ポイントくらい差をつけてないとダメだというのは常識だと言われたものだ。そこで、サルジバルに勝った柴田国明@「負けちゃってすみません」だっていたわけだけど、まあうんちくはともかくだ、悔しい思いをしたこともあるんだよね。ファイティング原田の三階級目。ファメンションとオーストラリアでやったとき。ぼこぼこに倒して負けた。まあだからありだと思うよ。こんなのも。でもさ、かっこよく決めてほしかったな。「オヤジのボクシングが世界に認めさせることができた。ふぇ〜〜〜ん」。泣くなよ。がっかりしたぞ。それがいいという人もいるが、イチローが泣くか?泣かないと思うぞ。清原は泣いたけど。w
 フジテレビの三宅アナは、「ボクは負けたと思いました」と言いつつ、判定方法について冷静な解説をつけていた。勇気のある解説だったと思う。そして、「次に期待」と激励した。まったく同感だ。コンビネーションブローはすごいものがあると思う。今回は正直酷いと思ったが、次回に期待しないといえば嘘になる。しかし、日本人が勝って抗議殺到というのは前代未聞だろうが、まあ悪いことじゃないだろうな。