増田聡さんからも本が届いていた。前に『音楽未来形』という本をいただいたので、おかえしに分担執筆した本をさし上げたら、また本をいただいてしまった。まったく恐縮である。若手の俊秀は、通常無表情でクールな人が多いのだが、増田聡さんはにこやかな人だ。そして、私みたいな者にも本をくれる。本当に恐縮する。これは三浦氏もいっしょだけど。ありがとうございました。『音楽未来形』では、メディアの発達ってこともあり、みんなパソコンで音楽つくったり、編集したりして、楽しむほうがおもしろくなっちゃうんじゃないかみたいな、グールドもぶっ飛ぶ未来派野郎ぶりだったわけですが、今回は私たちが音楽を聴いている枠組を一つ一つぶっこわしてゆくという、ラディカルな仕事を発表された。今回の著作も非常に面白そうな本である。
- 作者: 増田聡
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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私が余計な言葉を付け加えなくても、目次や帯をみるだけで、ほぼ言いたいことはつかめるだろう。語られている問題は、断片的には脳裏に浮かばないこともなかったことではあろうが、そこに絶妙な角度から切り込み、念入りな研究をふまえ、整理の行き届いた、しかしコクのある文章で書かれているのは、すごいものだ。第8章のタイトルをこうつけて、「作曲」の時代と言う風にしめくくった気合いも(・∀・)イイ!!と思う。そして、第3章のタイトルには、壮大な野心を感じた。さあ、泳いで、採点だ。わはははは。