ぜみぎめ

 2年ゼミも、3年ゼミも、ぜみぎめの季節が訪れた。前は社会学研究室の前にどんなゼミでどんなことをするのか貼り出された。そこに学生が来て、うんじゃかかんじゃか大騒ぎになりたいへんなことであった。実は私の研究室は社会学研究室の真ん前だったりするので、すげーうるさく、忙しいときなどはキレそうになる。しかし、昔はウチの研究室はけっこう学生が来て、ブログとかのネタになっているようなめっちゃなとーくでぎゃははははとやっていたので、注意もできなかった。お互い様ってことだ。一度、部屋がたばこ臭いので、ドアを開けて、院生と修論かなんかの話をしていた。なんでたばこ臭いかというと、大学が禁煙になって私の部屋にすいに来るアフォタレがいたのである。傷害罪だとかどなりつけても、トークが盛りあがって、丸め込まれてしまったりして、情けないかぎりだった。で、ドアを開けていると、こちらが入るのに気づかないみたいで、勝手なことを言っていやがる椰子らがいた。「いなぜみってさぁ。2時間ぶっ続けはキツイよねぇ。」「あれといっしょだもんね」「鼻息あらいし」「コーラのみっぱなしなんでしょ。げふげふとかゆったりして」「やだぁ、なにそれ」「でもありえまくり」。そこへドキュソっぽい椰子が遅れてきた。「おは!」「おは!」。「○○子なにゼミにした?」「あー、いなにした」。重苦しい空気が立ちこめ。いっしょにダンボになって聞き耳をたてていた院生が笑いころげていまスタ。そのあと、院生がでていった。まだ気づかないアフォども。トイレに行ったフリして、帰ってきた院生が、ドアが開いているのに気づいたのが偵察に来そうということで、院生の指示で、机の後ろのほうに隠れた。そのあとも勝手なこと言いまくってました。
 今年も言っておきたい。ボクは学生と遊び半分でゼミしたいとは思いません。ほんとうにやる気のある人とは、とことん勉強の話しかしません。やる気があれば、自主ゼミ週三回やって英語の本読みまくったこともあります。でも、授業中携帯出していたり、別の本読んでいたり、しゃべっていたり、テキスト買わない人がいたりすると、ものすごくやる気がなくなります。へこみやすいわけですね。みなさんに負けず劣らず。そこで叱ってやらせるほどの根性が私には欠けています。そうなると、バカなこと言いまくりになります。やる気のある積極的な人が入ってきて、充実したゼミになるといいなぁと毎年思っています。十年女子大で教師をやって、一つの学年だけ四年の11月に卒論合宿しました。2泊して3日間ずっと勉強で、遊びなし。アフターで中華街により、サロン風のトーク。ハードな勉強と楽しいトーク。これが大学の醍醐味なんじゃないでしょうか。リーダーシップをとれる人が5人くらいいました。それは大きかったです。他もそういうときは、比較的上手く行っています。
 しかし最近は、けっこう命令すればやりますね。だから、2年ゼミなどは、テストゼミ形式にしました。テキストはギディンズ。予習を前提に質問しまくり、かきかきするテストも交えて、ガンガンやろうかと思っています。実は概論もなにもかもこの方式にしてみるかとも思っています。一年ゼミで、そういう方式でやっていて、発言を点数化するとかなり積極性がでてきます。発言して、調べて、書けるようにする。しかし、かなりの落伍者もでるかもしれません。そんなことよりは、学んだ成果がノートや付箋をはさんだテキストとして残るようにするほうがよいのでしょうか。
 まあでもこれは私の希望に過ぎません。↑これを読んで、じゃあだめだというより、ふざけんな、こっち流の醍醐味を教えてやるぜみたいな人、こんなゼミにしたいというしっかりした意見を持った人に是非来て欲しいと思っています。虚しい叫びではありますが、毎年これは一応言っておきたいと思っています。