楳図かずお『へび女』

 今日は四年ゼミ。卒論進んでいる椰子は、仮説、観点ともにかたまり、沖縄でインタビューを終えてきた。沖縄滞在は3ヶ月、つまりは〆切ぎりぎりに帰ってきて一気に書き上げるのかと思ったら、3週間の勘違いであった。実につまらない。久々に度胸よく、かつ腕力ある椰子が出てきたと思ったのに。就職も若干名残してほぼきまり。あとは、「働いたら負けだと思う」ってことではないが、「髪黒くしたら負けだと思う」「ヒョウ柄やめたら負けだと思う」ッテイウ椰子らであり、まあそれはそれで一つの生き方だろうと思う。回ってオトされているわけではないし。非常にコミュニケーション能力は高いし、性格はまっすぐだし、ひねこびて表面だけとりつくろったような人よりはずっと使い物になると思うのだが、やはり黒髪社会に忠誠を誓えないとだめってことなんでしょうかね。で、外部から大学院志望の人と相談。私以外にも、教員3人が対応し、本を貸したり、助言をしたり。少人数で地味ですが、こういう面倒見のよさはありますので(私は除く?w)、関心のあるかたは受験ください。受かる保証はないですが。w
 結局忙しくて起きてから夕方までメシ喰えず。忙しいし、西荻の立ち食いソバを食いに行った。笠置そばといい、天ぷらの美味しいという評判もあるようだ。西荻店は、にんじんのかき揚げがあり、それが食いたくて行っている部分もある。おにぎりも握りたてのほかほかである。やきとりの戎はもうやっていて、おっちゃんたちが飲んでいる。沿線駅前闇市感覚飲み屋のなかでももっともハードコアなのが南口の戎だろう。十時前まで仕事をして、プール。それから阿佐ヶ谷の本屋に行った。比較的大きな本屋が十二時近くまでやっているのだ。マンガ売り場を見ていたら、な、なんと楳図かずおの50周年メモリアル出版で、『ヘビ女』が出ていた。これを読んだのは、小学校の3年くらいのときで、40年くらい前になる。それでも楳図かずおは、10年のキャリアをもっていたのだった。それにしてもぶっ飛んだおやぢだ。公式サイトの紹介。

へび女 (ビッグコミックススペシャル)

へび女 (ビッグコミックススペシャル)

口上

みなさんごんぬずぱ。2005年7月29日、小学館から3冊同時発売される新世紀の楳図決定版 『楳図PERFECTION!』れすが、まずは、第1集『へび女』の装丁を大公開なのら。この想定の範囲外のかっちいい装丁を担当したのは、楳図かずお画業50周年記念ロゴもデザインした気鋭の装丁家祖父江慎氏らー!ガーン!!この装丁は、KAZZも気に入ったそうらー!・・・【その他の装丁も後日公開どすえー!のほほー】

主な内容

【第1集】 322p

サブタイトル=『へび女』
収録作品=「ママがこわい」「まだらの少女」「へび少女」=全3編

【第2集】 218p

サブタイトル=『ねがい』
収録作品=「ねがい」「DEATH MAKE」「絶食」「Rojin」「プレゼント」「蛇」「鎌」=全7編


ねがい (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 2)

ねがい (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 2)

【第3集】 218p

サブタイトル=『蟲たちの家』
収録作品=「蟲たちの家」「目」「ロウソク」「きずな」「螺旋階段」「首」「夏の終わり」=全7編

蟲たちの家 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 3)

蟲たちの家 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 3)


公式サイト(上の楳図の口上などはここから)

http://umezz.com/mt/archives/000332.html

 今見ても怖い。『漂流教室』『イアラ』などの構成力とは違う作品がここにある。絵はいかにも古いとも言えるが、それが効果を出しているとも言えるし、40年前のものと考えると、馬路すごいとしか言いようがない。この短編恐怖空間は、クワッとひらいた口を通じて、『まことちゃん』の空間に通じている。そしてまた、『イアラ』などにも出てくる。そして、「イアラ!」という叫びが残響するのであった。そういう日に限って、吉祥寺で楳図かずおに会ってしまったりするのであった。馬路やばい。唯一文句をつければ、なんで「肉面」を入れてくれなかったんだ。まあ別に出ているのかもしれないんだけどさ。