反省とスタイル

 横浜に帰って散髪をした。禿げかかってきたので長くしていた方が見えにくいのだが、やっぱりウザイから。今日はオークスだし、競馬客が多いから、家から床屋までのデンジャラスゾーンには客引きがものすごくいて、しつこくついてくる椰子もいるだろう。だから、芋ジャーにサンダルというかっこで、ポケットに一万円一枚入れて出かけた。はたして、十字路ごとにうじゃうじゃいた。しかし、かっこがかっこなので、さしてしつこくはされなかった。で床屋で散髪をした。4000円也。
 シャキッとした気分になったところで、有隣堂本店に。子どもの頃から通い続けた本屋で、買い物。ここに来ると、気分が一新される。『嗤う日本のナショナリズム』との関わりにおいて『カーニヴァル化する社会』を買った。反省論との関わりで読解するのが私の課題になるだろう。北田本を読んだ以上、鈴木本も読まないといけないかなと思った。毛一冊は江藤淳の『作家は行動する』。文体論である。スタイルの問題は、修士論文『反省と想像力』以来一貫して考えてきた主題である。スタイルや文体と書いた本は漏れなく買うようにしてきた。ヘブディッジもそういう関連で読んだ本だ。そのスタイル論を、サルトルの想像力論批判として書いたというこの本を読んでいなかったのは、非常に恥ずかしく思った。もっと驚いたのは、同じ職場の大久保喬樹氏が解説を書いていたことである。とりあえずそこだけを立ち読みし、購入することにした。やりたいことが見えてきたような気になった。そのプロレゴメナを書くというのが、プロジェクトYの課題なのである。やりたいことはたくさんあるが、なぜかこのところ忙しい。6月は学会、研究会が多いし、アタマの痛いところである。

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)

作家は行動する (講談社文芸文庫)

作家は行動する (講談社文芸文庫)

 集中して立ち読みをしたら、アタマがボーっとした。こういう時はアタマを空っぽにする必要がある。ポケットには、本を買ったおつりの4000円ちょい。ゲーセンでも行ったつもりでパチンコをするかなぁと思い、パチンコ屋へ。久しぶりなので新台がいろいろあったが、CRエヴァンゲリオンの昨日の爆裂台で、1000回以上回っているのがあったので、それをチョイスした。もう一つの理由は、出しまくっていたその台のとなりのおっさんが玉を吸われ始めたのをみたからだ。あまり根拠はないが、こういうとなり=熱くなっている椰子がとなりにいる場合は出ることが多いというのが私の経験則だ。あとは、毎日のようにホールに行けば、出る時間だとか、出る台の配置パターンが見えてくるような気になる時がある。これプラスやめ時を見極めるくらいが、私のやり方。だいたいアタマを空っぽにしに行くんだから、パチンコ雑誌や必勝法などは一切読まない。だから、最近はめったに勝てない。
 アッとゆうまに1500円消化したあたりで、なんか出そうな雰囲気に。まあダメだろうなと思ったら、ミッションモードに突入。ミッション「8でリーチをかけろ」。そこからスーパーリーチ連続。しかし8にはならねぇ。3000円めを投入。モードは終了しない。こういう時にかぎって、追加するお金がない。休憩して家にとりに帰ったら、モードは終わっちゃうのかなぁとか、汗汗焦焦。ついに4000円めを投入。さらにミッション追加「1でリーチをかけろ」。ありゃ〜二面待ちになっちゃった。これは絶対爆裂する。でももう金がない。どうしようと思っていたら、なんと一発で1のリーチがかかる。馬路?これ出るかも?と思っていたら、スーパーリーチから、エヴァキャラカットインが入って、「ミッション完了!」。すげぇ。「暴走モード」だってさ。どうなるのか?止まらないで9連ちゃん。14000発見当。そこで一時停止。もう少しやれば、20000発くらいは行ったかもしれないし、昨日の爆裂は24回大当たりだから、ヘタするととんでもないことになったかもしれないが、ここで終了。CRエヴァの爆走は馬路すごい。音楽は前にも言ったと思うが「残酷な天使のテーゼ」。出てくるキャラの動きだとかなんだとかが、非常に傷を背負った感じで、パチンコをしていても、思わず澄んだ眼になってしまいそうだった。