終わらなかった明石城(ホッ)

 今日は年度初ゼミであった。ゼミの学生は12名で、2年ゼミからの持ち上がりが9名と、その他が3名ということになる。出身地は九州3名、中国1名、北関東1名が自宅外、あとは首都圏出身の通学者であり、うちのゼミらしい構成だと思う。まず自己紹介と志望動機などの確認、ついでゼミのルールや運営方針の確認、ゼミ幹事の選出、そして最初にテキストにする北田暁大『嗤う日本のナショナリズム』(NHKブックス)についての、若干の導入、代表的なブログでの反応、新聞の書評などをプリントにしてゆき、説明して、質問を受けた。ひっくりしたのは、まず第一にこの本が近場の本屋にはなく、注文を問い合わせたら、版元の問題で1ヶ月くらいかかるということである。他方で都心の大型書店には平積みだったという情報もあり、どうなっているのだろうと思った。
 第二に、「2ちゃんねる的な日本」というが、それは一部の人たちのことではないかという意見が出た。そしてかなり多くの人がその意見にのった。これに対して、リアル空間において空疎なネタでつながるみたいなこともあるんじゃないかということで、私をネタにしたりするなど、ネタにしやすいキャラをネタにしてつながっているみたいなことはないか、たとえば学内の有名キャラとか、あるいは道で学生集団とすれちがったとき後でうけまくって嗤っている奴とかはどうなのかとか、ネタ探しはいろいろあるみたいな。あと、私が「(>_<)と(・∀・)イイ!!」はどこがちがうのだとか、ギャル文字と2ちゃん語はどこが違うのかとか言うと、「ぜ〜んぜんちがう」という人がいたのも面白かった。「若者言葉」についての関心をもった人が複数いて、それなりに面白い話ができたとは思う。が、まあ雑談しただけとも言える。2チャンネルを見ている学生は各学年1〜2名である。今年もそうだった。質問が出て解説した言葉「連合赤軍事件」「オフ会」「キボンヌ」「コミケ」。すべての出来事に精通し、2ちゃん的になることではなく、本に論じられていることと、学生たちの日常経験を照らし合わせることが、かなり大事なのではないかと思われた。
 さて、今日はどきどきしながらやふうのテレビ番組欄を見た。終わっていたらどないしよと思ったからだ。もちろんお台場明石城。そうしたら、新年度もキタ━━━━(・◇・)━━━━ !!!!!明石城続いております。フジテレビのホームページには、お気楽遊興三昧の殿への苦言と、その殿にカツを入れる新しい攻撃型プログラムの説明が描いてあった。

 2004年春にスタートした「お台場明石城」。ゴールデン進出を目指し社内のバラエティ制作部所属の若手ディレクターをはじめ、秋からは門戸を開放し社内部署を問わず企画を募集。他局・制作会社のディレクター、さらにはタレントまでもが自らプレゼンをした幾多の企画。これらを試作したにもかかわらず、未だ深夜で御気楽三昧。この状況に業を煮やした上層部の圧力を受けることに…。そこで、2005年4月から深夜の30万石(30分番組)を根城とし、あらゆる時間帯に出陣する『動く城』になることと相成った。テレビ史上初、放送時間にも枠にもとらわれない、フジテレビのタイムテーブル上を自由に動き回る攻撃型プログラム。その名も…『お台場明石城 NOMAD(ノマド)』!初陣は5月4日(水)21:30〜23:30のお台場明石城120万石(2時間)生放送!!! チーフディレクターを務めるのは、この間までADだった生放送未経験の武田誠司。人生初の経験に武田誠司大ピンチ!?

 ノマドとは、また意味深長。ホモ・モーベンス、移動民なさんまちゃん。でもでもボクは城主なの。城主だけれど、ボヘミアン。しかーし、定住を潔しとせず、「ジプシー、ジプシー、歌い疲れたらどうなるの?」と中森明菜の歌に載せ、流浪の旅に出る。一応根城はあるけれど、美味しいものはもらいまっせ。まずくなったら、武田に全責任が。しかも、生放送未経験。(・∀・)イイ!!。ジツに儚い。桜の花のごとし。いずれにしても、今日どうなってるかとても楽しみだ。絶対見ないとな。三奉行。不敗の港浩一室長、元コメディアン水口昌彦、そして「笑顔のかわいい女性社員」ですと。「ノマド」になって書き換えたはずなのにこの記述。一定の意思を読むのが適当と思われます。それはともかく、とりあえずふんぞり返った武田誠司キボンヌ。