文理学部入学試験監督

 今日は文理学部の入試だ。当然監督だ。昨日はプールに行くはずの日だったのに、のどが痛かった。普通なら、7度台くらいの熱なら泳いじゃうのであるが、昨日はさすがにやばいと思い、自粛した。よほど泳ごうと思ったんだよ。だけどさ、まあ、風邪ひいて、高熱で学校に行き、ケホケホしながら、監督できませーん☆とかゆえば、たぶんみんな風邪なのに会場まで来て、大変ですたね、お大事にと同情されつつ、合法的にさぼれたかもしんないわけだけど、たしかさぼると手当が減るんだよね。それは困るんだよ。やっぱ金欲しいし。大もうけはするつもりはないし、30万円くらいの研究費も毎年あまらしているし、出張費も毎年あまらしているというか、社会学会のない年は一円もつかわないってくらいそんな執着心もないんだけど、手当とかのはした金には徹底的にこだわるんだよな。使う方は、小さな節約大きな浪費。なんかさ、この一年なんか、結婚式とか、OG会とか鬼のように続き、泣きそう。まあ浪費かどうかは、その人たちの今後にかかっているわけだけどね。
 それはともかくとして、プールを自粛して、さんまちゃんの番組を観て、「徳光芳文氏の幸福(の失敗?)」というようなものをみさせていただきけっこうおだやかな気分で眠った。徳光はまんざらでもないと思う。他の酒焼けした声の女性幹部@フジもそうだけど、桐山三千代のようなタイプ、いろんな意味で沢たまきがぶっこわれたみたいなのは、けっこう一定数ファンはいると思うし。それはともかく、一時間おきにイソジンでうがいをし、トローチをなめ、寝しなに買っておいためっちゃ高いユンケルを飲んだ。笑えることに、5時間睡眠だけど、起きたらピシッと治っていた。朝は気付けがわりに、東急インで朝食バイキング。そこで山芋などをたくさん摂取。もうこれで大丈夫だろうと思ったが、昨日買っておいたユンケルもう一本持参して、監督控え室へ。それを卓上において、トイレに行って帰ったラサ、なんかみんな遠巻きにして、ユンケルをおそるおそるのぞき込んでいるふうに見えますた。
 で、監督だけど、むかしは睡眠時無呼吸症で、ずいぶん大学にも迷惑をかけた。まだ病気が理解されていないから、だらしなくて眠るとか思われるわけよね。まあ肥満が原因ということなら、だらしなくて眠るとも言えないこともないわけだけど。今はともかく機械を買って対症療法しているので、日中の傾眠症状は皆無だ。おまけに水泳で鍛えているし、ユンケル飲んだし、連続3日4日はぶち抜きで監督できそうな体力だわな。永福町から荻窪とか、阿佐ヶ谷から吉祥寺まで歩くようになったわけで、監督なんてカルイカルイ。まったく疲れない。ってカンジですよ。試験場に向かう道すがら、キャンパスに白梅が咲いていた。他の試験監督の方たちは、花鳥風月を感じ、興趣あふるる会話をしている。コンクリートジャングルに育った私は、梅と桜の区別も付かない。
 部屋に行ったら、やっぱせまい部屋だった。最初から萎え萎え。でもやっぱ監督だからと、とりあえず一周した。はたして、鉛筆を一本落とした。それで、ビビってやめるタイプじゃないんだよ。じつは。そうなると、負けるモンかともう一周するタイプ。今度は絶対鉛筆落とさないように回るぞと思ったが、鉛筆に頭が行き過ぎて、いきなりマイクのコードに足を取られ、マイクがガッしゃーん。弱々しい笑顔を浮かべたら、はたして刺すような厳しい視線が飛んできた。ごめんなさい。しかし、それでやめるわけにはいかない。監督は、あやしいモーションをみつけたらそばに行かなければならないという妙な義務感がある。で、それから終わるまで、10周くらいしたが、回るたびに鉛筆やなんかを一つはかならず落とした。本当はうしろから監視していると、あまり巡回しないですむのだが、うしろがスペース小さいの。おまけに雨だから、荷物置き場がわりの机に傘がぶらさげてあるわけ(じつはこれも二度ほど落とした)。そして、後ろに立っていると、やはり受験生は気が散るようなので、すぐにやめた。結局前を定位置にしました。時々視線があったが、目力で跳ね返す。内職でもしていたら、鉛筆一本落とさなかったと思うけど、頑張った結果だし、堪忍して欲しい。もちろん、心よりお詫びはしたい。デブは大部屋へ。これはセオリーだと思う。
 使い古した参考書の類や、お守りやなにかをみると、頑張っているんだなぁと、あらためて責任のようなものを感じる。と同時に、へなちょこなゼミ生をみると、君らにもあんなころがあったのかと、言いたくなるぜ。問題をみると、よけいそう思ったりする。けっして難問ではないが、オーソドックスな知識と思考力のいる問題であることくらいは私にだってわかる。ゴシゴシ鍛え上げた方がよいのだろうかねー。そう入試のたびに思ったりする。
 休み時間のトイレ行列はすごい。女子大は女子トイレが多いわけだけど、それでも麺や武藏のような行列になっている。野外に増設された仮設トイレも大繁盛。休み時間に大行列して、仮設トイレにはいるくらいなら、我慢して開始後に行った方がいいくらいだろうが、そうもいかないだろうね。こっちも、みんなにやられたら困るしね。前に書いたように、私も私も私も・・・にはまいったから。じつは私は、大学入試の一時間目、「腹が痛いんだけどトイレ行っていいすかぁ〜?」って、トイレに行った。これは甲子園初試合初球をバックネットにたたきつける意図的暴投に似ている。つまり、緊張をとくため。
 しかし、最近の学生は大人しい。やんちゃな学生さんたちが、入試妨害に来るのではと、検問までして入場させ、答案も1人で持つのは危険と団体行動したのは、今は昔。そのころはまだ、授業料も高騰してはいなかったっけ。