卒論添削開始

 プロフィールというのをつくり、ナンシー関の画像もウプしようかと思ったけど、やめますた。怒られるだけならいいけど、著作権とかあるしね。
 今日は台風だということで、いろいろなものを買いそろえた。食料や飲料、ラジオに懐中電灯。でもって、テレビはフル中継状態のものをつけっぱなし。なんつったって、東日本に上陸する台風としては観測史上最強というではないですか。気圧低いし、風速も猛烈。スワ上陸、風速60メートル以上だ! 相模湾を北上。と思ったら、あっとゆう間に千葉市の上。馬路かよと思って、外に出たら、雨はやんでいて、普通にジムにいったのでした。さすがにジムはすいていて、泳ぎやすかった。
 ぶったるんでるから、先週四年に気合いを入れた。要するに卒論を書けということ。レジュメや口頭でごまかすのは許さない。殴り書きでも、まとまってなくても、断片でも、それもないならしょーがないからコピペ編集でももってこい。そんなカンジ。指名して、やってこいといったら、二人原稿らしきものを送ってきた。一人は情報社会論の粗書き。まあ、いろんな資料みて、書いたカンジだけど、量はものすごくある。まあしかし、概説してあるだけで、まだまだ論旨がキマっていない。昔なら、「必要ない贅肉は全部捨てろ。書き直し!」とか言ったところかもしれないが、最近はともかく、一通り粗書きをさせて、交通整理して、交通標識みたいな道案内の文章を入れさせて、で、理論的な言い分を聞いた上で、じゃあなにが言いたいの?っていうカンジで話を進める。
 もう一人は、如月小春の劇団などで演劇やっていた椰子が、演劇のドラマトゥルギーをやるということになった。佐藤郁哉氏の観点とはだいぶ違う。送ってきたのは、演劇集団Oi−SCALE(おい・すけーる)の代表林灰二氏の語りの部分。林氏の作品は、主に少年の脆さを描いている。「僕は17歳、というのはひとつの象徴だと思うんです。だから、誰もが持っているはずの痛みや渇きと再び向き合おうと、『17歳の文学』をテーマにしたんです」などという語りをうまく生かしている。演じる者と見る者、作品性のコンテクストみたいな話に発展して行くと話は面白くなると思うのだが、なんか少年犯罪論に話がぶれて行くのが懸念される。論文が二つ、三つになってしまうということは、時折みられる失敗例だ。調べたことは全部つっこみたくなるのはわかるが、断腸の思いで捨てるのが、文章修行だなどというと、妙に納得してくれる。このくらいになると、もう40000字書けるかなどと心配する者はなくなる。一応添削した。細かい文章の整えはいいから、荒々しく書き殴ってこいというのが、指令なのである。
 この情報社会、演劇の他の主題。孤独感=友人関係論の応用、身体改造=タトゥー・ピアスなど、化粧、身体論=湿布?、人間関係と距離、メディアリテラシー、カフェ、消費社会、住空間、携帯電話、魅力、少年犯罪と地域社会、若者文化など。3年の調査実習を踏まえた者の場合は、かなり進んでいると言える。友人関係、携帯、身体論の三つのグループが3年の調査を利用する。新たに調査をした者が何人かと、これからやる椰子もいる。しかし、問題は来年の日サロたちだな。
 これから12月までは卒論の季節だ。殴り書きを添削するのは簡単。ずるい奴だと、まとまらないところを箇条書きなどで入れてきたりするので、注意しないと、加筆してしまったりする。このへんの呼吸が絶妙なのがいるんだよね。頭は別に使えッツーの。前に言ったことだと思うんだけど、添削の手抜きも嫌うんだよね。「ok」ばっかだと、ムカツクみたい。で、時々誤字とか、変な文章とかワザと入れてあって、人と試そうとするような椰子までいた。
 真面目な勉強している連中の方が卒論で悩む。あきらめも早い。添削のメールも、厖大なものを送ってきたりして、こちらも当惑してしまうこともある。逆に要領のイイ奴もいる。しかし後者は、面接でケロケロにされる。学内でパラダイス社会=パラ社などと言われているが、卒論だけはかなりシビアだと思う。副査もつくからね。私の副査は、寝ているとか言われるけど、寝てねぇよ!!むかし寝たことあるけど。