逆転の発想−−パソコンのキーボード異聞

 今日も朝からきちんと起きて、ってふつーあたりめぇだけど、まあともかく非常勤の社会学史に向かう。前期一回でやった講義内容を、三回に分けてやるカンジ。さすがにこれだと、説明がのろすぎるという文句も出るものの、わかりにくいという意見はほとんどでないのが面白い。「世界史がわからないので不安」、「高校の政経の講義に似ていた」など、異様なくらい授業態度がよく、またわかることへの意欲と緊張感にあふれている。出席率も悪くないし、すごくいい雰囲気である。問題は、ほとんどの連中がうしろ三分の一くらいに座っていることくらい。「あてられると緊張するのでやめて欲しい」と先週の紙片にあったが、そんなものなのだろうか。
 午後雑務をこなし、四時限目からはゼミ。こいつらがまあお気楽で、なんか寒いからと言って、肉まんかなんかを買ってきて、みんなでわいわい言いながら喰ってるの。「おいおいおいおい」とかゆうと、「初肉まんなんです」と言う。知らなかった。肉まんというのは、寒い季節の風物詩なのか。私は横浜で育ったので、年がら年中肉まんを食っていた。といっても、コンビニじゃなくて、中華屋で買ったやつね。まあああゆうものとか、シュウマイとかは、一種のソウルフードでございますね。中華街の歩き食べ肉まんショップの話などをして、けっこう盛り上がったら、時間が過ぎていて、焦って「早く喰っちゃえ」と言うと、激遅いのがいる。「味わって食べてる」とか言うので、ぶっ飛びマスタ。けっこう慎ましいのですね。北京飯店とかの500円とかの肉まんならともかく、コンビニのほかほかの肉まんを味わいながら、ゆっくり食べる。まあ、始まりをおそくしていたとも思えないし、いいかなぁなどと思った。
 今日も調査票の検討で、携帯電話班の調査票を検討した。携帯依存症みたいなことが一応の仮説なんだけど、盛り上がった議論。「よく使う絵文字」。「(>_<)」が選択肢になかったことに非難が集中。あと、年齢比較するなら、オサーンとか使う理由が、相手にあわせるということだし、種類も少ないだろうみたいな話がもりあがるも、調査対象者が若者だから意味がない。あともう一つ盛り上がったのは、「意味のないメールを打つ」その内容。意味なしメッセージの文面。「ニャア」というからさ、おお!と思ったわけ、それだけ書くのか?超クールジャンとか絶賛。そしたら、半分くらいの椰子らがしらけまくっている。使うのは盛り上がっている椰子らだけだという。こんなことで記事を書くライターもいるんだぜ、「今若者に流行のネコ語」とかゆって・・・と『反社会学』などを引用しながら、我田引水批判の講釈をタレ、何とかごまかした。その後は、一応卒論に向けてテキスト指定した『21世紀の現実』について、概略を説明しようとしたら、来週報告あたっている椰子−−けっこうできる−−が、「わけわかめ」と泣き言を言う。3節が特にわからないという。「それがねらい。わからない理屈の部分をキチッとし卒論にそなえるの」と、用意していた講釈をたれた。
 その後卒論をめぐって雑談。すぐ四年になるから油断をしないようにというようなこととか、過去の卒論の話。ワープロ検定もっていて、ものすごいスピードでタイピングのできる奴とか、逆に一本指タイピングに近くて苦労した奴とか。そのなかに一人、ギャル系〜JJ系くらいの加減のずっこけた椰子が、毅然と一言「手書きでかく!!」。聞くと、キーボードが打てないという。今どきいるんだと思いつつ、「じゃあ携帯のメイルは上手いの?」と聞くと、エッヘン胸を張って、「それは、チョー早いよ」、ッテてめぇタメ口かYOっていうのはともかく、その後が面白かった。「携帯をさ、パソコンにつなげるようにすれば、チョー早く論文打てるのにね」。いっしゅんわけわかめだったけど、斬新な逆転の発想にぶっとびますた。もしかするともう商品開発できているのかもしれませんね。携帯とパソコンはつなげるわけだし。データーもとれるし。USB経由かなんかで・・・。40000字以上の卒業論文を携帯のダイヤルから撃ち込む。嵐の親指タッチ。親指族だとか、メール脳とかゆわれても、ここまで来れば立派なもの。しかし、ニーズはあるんだろうか。
 練習すればいいのに。特打みたいなのも研究室に用意してあると言いましたら、な、なんと、打てない理由。「爪が長い」。見るとたしかに長い。「エレベーターのボタンも押せない」っつーんだけどさ、携帯のダイヤルがチョー早くできれば、できると思うんだけどね。タイプなんか簡単に。逆に私などは、ナショナルさんだかが、映画に出てくるような赤いビームでキーボードを映し出して、そこでタイプできるみたいなものを開発していると聞き期待している。ディスプレイの方も同じようにすれば、っつーかこっちはワープロ用紙みたいなのをスクリーンみたいにして映せばいいのかな。まあそうすれば、携帯の大きさのパソコンもできるのかもね。パソコンじゃなくても、ネット端末は可能だろう。まあしかし、ポケットにはいるより、端末なんか、ノート大で、軽くて丈夫で薄型で十分なのかもしれないけど。
 あったらいいなぁと思いつつ、商品を探す気力もないし、買う気力もない。まだDVDだって買ってないし、機械とかはなるべく買わない。デジカメもない。スキャナーもない。自宅はプリンターもない。パソコンも98年の4ギガHDを使っている。メモリもへなちょこで、フリーズしまくり。ところで、へなちょこの語源だけど、今日のゼミで大もめ。ヘーゼルナッツチョコレートというはてなの説明に逆らうもの続出。おちょこから来るんだという説が圧倒的。まあ、ハヤシライスだっていろいろあるわけだし、どーでもいいじゃんか。わら。っつーか、はてなの説明よく読んだら、ミュージシャンじゃんか。はずかすぃ・・・。スンマソン。講義でも言いました。