授業評価女子大編

 先週から厳しい会議が続いている。みんな問題を真剣に考えているから、議論が厳しくなる。それは悪いことではないと思う。議論には政治型と行政型があるんじゃないかと常々思っている。つまり、力でねじふせるか、なにか解決案を考えるか。私は、後者を目指しているんだけれども、足して2で割るというか、落としどころで妥協するみたいなことになりやすい。それでは問題がいっこうに解決しないことも多いのだ。他方、政治的議論には闘争心とエネルギーが必要だ。言い訳の立つ理想がないと、それはやってはいられない。もめるくらいなら、ゆずってしまえ、ホトトギスな私にはとっても無理なことである。みんなの情熱が実るといいなぁと思っている。
 今日は、夏休みあけ第一回めの教授会だった。で、くばられたのが、前期授業評価の結果である。恒例により全公開いたすことにする。だいたいのパターンは、本務校も非常勤でやっているところも、どこも一緒である。めっちゃ出席はした。エェェェ(´Д`)ェェェェエ。熱意が伝わらない。雑談は見解がまっぷたつ。面白いからもっとやれ。間延びしてだれるからやめれ。あとね、実はね、ものの見方が変わったというのが、けっこうどこも多いんだよ。たぶん社会学は常識崩しとかゆってるのを鵜呑みにしているだけだと思うけど。でもって、スコアの分布が全講義平均と一緒であり、かつ平均よりもやや悪いのである。つまり相似でひとまわり小さいレーダーチャートなわけ。評価5〜1の五段階。うちの大学の場合、平均スコアはグラフ化だけで数値化されていない。
 『文化社会学』。このブログの内容と雑談も含めてけっこう重なる授業だった。この講義は出席も平均より少ない。一つも平均以上がない。予習復習をしなかった椰子。89/90。ダントツ。ッつーか一人「3」がいたのが不思議。シビアと言われる先生たちのをのぞいたら、ここは「5」に近く、しかもすべての設問で平均を大きく上回っていた。シラバスは、けっこう好評=平均なみ。講義の準備「4」弱だが、平均よりはかなり低い。うちの講義が充実したものが多いことがわかる。授業の理解、聞き取りやすさ=ほぼ「3」。よくない。教材プリント=「4」弱。平均に近い。受講者の理解の点検、質問への回答。「3」より少しいいくらい。=イクナイ。課外指導、問題意識の深まり、満足度。平均より悪い。「3.5」くらい。自由回答。ビデオがいいとか悪いとか。あまり印象的なものはない。結論と総括。ギャグでごまかしのきく時代ではない。
 『社会学概論』。出席=平均以上。「5」に近い。一年だしな。予習復習。毎回やったというのが1名いてぶっ飛ぶ。「3」が9人。その他104人。トホホ。シラバス、準備、内容の理解、聞き取りやすさ「3.5〜4」。平均以下。教材「4」。けっこう好評=平均なみ。理解の点検、質問の回答、課外指導=「3ちょい」。悪い。問題関心の深まり「4ちょい」。平均以上。エェェェ(´Д`)ェェェェエ。満足「4」平均。自由回答はものすごくたくさんの一が書いてある。けっこう好評。概論は、毎回小テスト&感想文を書かせ、中間テストをし、ノート提出をさせ、さらにもう一度しらみつぶしの短答式テストを行い、期末試験もした。こういうゴシゴシしごく授業が好評で、文化社会学みたいにほっぽりっぱなしなのはだめ。あとテキストがテキストらしいのはよく、専門書的なものの多角的解説はダメってカンジ。結論と総括。徹底的にシゴクべし!!正直つまらん。
 『3年ゼミ』。ほとんど平均と同じ。極端に悪いの=授業の計画性。平均よりかなりよいもの=課外指導。まあメーリスつくって通信をしているし、掲示板も、ブログもあるからね。『調査実習』=3年ゼミに併設されている授業で、ゼミ・実習を二コマ連続でやる。授業評価は別評価。計画性以外は、すべて平均よりかなり(・∀・)イイ!!。エェェェ(´Д`)ェェェェエ、理由がわからん。なぜ、ゼミよりいいのか。やっぱ松山大学グループのつくったテキストがすごくいいのだと思う。調査票の作り方とか、学ぶものが見えやすい。みんな手応えがあったんだろう。それにしても、計画性は悪い。まあワシに計画性を求めるのが間違っていると思うよ。これでもよくなったんだよ。プリントつくってるしさ。昔は手ぶらで教室に行って、それから時事談義しているうちに、頭に浮かんだことを、社会学的に話すみたいだったわけ。それを11年したからね。結論と教訓=計画的に資格試験みたいなレッスンをチイチイパッパすると好評。っつーか、ゼミ中内職しているアフォもいるし、コンパでタテノリだし、貴様らにゆわれるおぼえはない!!などと言いつつ、面白かった。っつーか、昨年の授業評価で実習もゼミも全員が「5」をすべての質問でつけやがった四年生はとんでもねぇ椰子らだな。
 『2年ゼミ』。ここはすべての項目で平均を上回っている。一年ゼミと共通の『社会学のエッセンス』は教材として非常に好評である。こういうテキストを決めて、教え込むとイイスコアが出るというのはたしかだと思う。一年でも同じことは言える。適切なテキストを選ぶと計画性までよいスコアとなる。質問の機会を与えていたかという、他で最低のスコアな質問も「5」に近い。今の四年みたいにチョーシイイ椰子ばっかなのかな。自由回答より。「生徒が発言する機会を増やして欲しい」。ごるぁああ。機会与えまくりだろ!!しゃべらないから、こっちがしゃべるんじゃねぇか。「先生がレジュメをコピーしてきてくれるので金銭的に助かりました」。ッつーか金銭というよりは、労力だよ。貴様ら、添付でレジュメ送ってきて、コピーしておいてっつーかんじだろ。まあ、前もって出したら、コピーしてやると言ったことはたしかだけどな。それだけこのクラスはやる気のある人が多いのはたしかだと思う。結論と総括。イイテキストを計画的にやるべし。
 院と四年ゼミはなし。誰が回答したか特定しやすい。院=人数少ない。四年=日によって少ない。
 2年ゼミくらいのやる気のある人が揃っている場合、ゼミブログをつくって、レジュメをアップし、議論するなんてことも可能だと思う。3年ゼミみたいな、さんまのU−18に近い路線のゼミの方が、伝統的なうちのゼミらしくはあるが、今大学が向かっているのは、2年ゼミみたいな雰囲気で学生を育て、勉強させて送り出すことなのかなぁと思っている。英語の本の読書会などを一緒にやった連中はみんな、「こういう側面を普段のゼミでやった方が、先生の良さが出ると思う」と言っている。鬼シビパターンの方が味が出るのだろうか。佐藤勉先生が、ルーマンの原書を毎日読書会やっていたみたいな話をきいて、そういうやり方が自分の一番やりたいことかなって思う。それをしないのは、やっぱ学生を信頼しきれていないんだろうなぁ。