授業見学会

 一限から四限までびっちりつまった木曜日も、前期は今日で終わりだ。さすがに疲れてきたのか、八時過ぎにようやく起床。熱いシャワーで目を覚まし、授業に滑り込みセーフ。一限の社会学概論は、前期のまとめと、試験や夏休みの課題の説明である。総括のプリントの他に、ギャグネタとしてこんな答案書くなよっていう、アフォ答案、レポートの前例などを用意してある。なぜか、そういうものは前任校の教養部講義ばかりだ。
 ネタはこんなカンジ・・・。例えば、ジョン・ケージやマリー・シェーファーについて説明したときに出た自称サウンドスケープ風レポート。白紙が十枚閉じてある。たしかに、ジョン・ケージ風かもしれない。まだ20台だった若気の至りもあり、優やった記憶がある。また、広松渉がよく出題していたという、「予想問題を書き模範解答を書け」というのを出したこともある。そしたら、「予想問題をを書き、その答えを書け」という問題を書き、模範解答として「予想問題をを書き、その答えを書け」という解答を書き、以下無限に続くとやっちゃったアフォもおる。これは、勤めてすぐの試験で、一本とられたみたいなカンジ。成績はきかないでくれよ・・・。まあこういうのはご愛敬だけど、キモイのもあって、「単位くれ」と小さな文字で、レポートにぎっちり何百個も書いてあるのとか、さらには原稿用紙の升目一つ一つにワシの似顔絵の描いてあるやつ(たしか原稿用紙五枚くらい)とか、まあこういうのはさすがに落としたけど、まあ寒い努力はしない方がいい。写したりもせず、どんなにつたなくても自分のことばで答案を書いて欲しい。・・・などと話します。でもって試験は持ち込みかどうかなんかも話します。持ち込み自由といったら、某大学でパソコン持ち込んだやつがいたなぁ。そのくらいはご愛敬だけど、人持ち込んだら、無期停学、下手すると退学だぜみたいな注意も一応ウケねらいでする。・・・用意したギャグネタはこんなもんです。
 で、教室に入ったら、見慣れないやつが、一番後の席に二人座っている。受講者は百人以上いるけど、四〇〇人教室で随時やっていた経験もあり、そのくらいはすぐわかる。だいたいなんかキョドってるし。で、机をみたら、「見学者座席」とある。ぶっ飛びマスタ。だって、授業見学会でギャグやっちゃいけないこともねぇだろうけど、ギャグと、総括と、試験などの説明と、質疑応答では、授業を見学する意味ねぇじゃんか。だいたい私は今年はエントリーしてなかったはずなんだけど、ちうことで、おそるおそる「教室まちがえてない?なんの授業見学するの?」と、将来の受験生かもしれない、つまりお客様は神様にたずねますた。そしたら、「史学科の授業を受けたいんだけど、隣に行ったら席がなかったんですぅ〜」というのでビツクリ。となりに席がねぇからって、社会学科の授業に来ることもねぇじゃん、と思い笑い転げそうになりますたが、そこはぐっとこらえて、ききたかったらきいてもいいけど、ここは社会学科の授業ですよと申し上げました。「史学科の授業がききたかったら、となりで聞いたらよろしいですよ。席がなくても聞いて大丈夫です。受付通したなら。終わってから、先生にことわるなりしてください」などと指示を出したら、うれしそうに出て行きました。まじめな人たちだなぁと思いつつ、そんな人たちが上のネタきいたら、かなり引くだろうなぁなどと思いました。
 授業を無事終了。朝飯が食べられなかったので、学食で食べることに。寝不足だし、気合い入れるために、シュウカツ定食でも喰うかなぁと思いたち、食券を買う。いつもながら、ワシがならぶと、おばちゃんたちはサービスでメシをてんこ盛りにしてくれる。体に悪いんだけど、悪いから断れない。シュウカツ定食は、今日はチキンカツ。それに、ザーサイと春雨と、中華風の山菜と、シューマイのキングサイズが三つ。生野菜に中華スープというラインナップで、はっきしいって、ものスゲェボリューム。これを食べる諸君がいることに脱帽しますた。私も多すぎてご飯のこしました。その後二年ゼミ。ここは他の授業の成果なども入れて、まじめな討議がなされるし、私語も少ない。その分おとなしすぎる気もする。三年ゼミの五月蠅さも、あれはあれでありなのかなぁなど思っています。昼に一休みで、これから四年ゼミとオフィスアワー。私の場合、かなり学校にいて、随時オフィスアワーなんで、時間キメルのあまり意味ナインだけどね。