修士論文の骨法−−レイコに串を通す(え!?)

 今日は二限が院のサブゼミである。九時起床で、十時に登校、半に学食で食事をするのが日課。就職活動も終盤を向かえ、学食が新機軸のメニューを導入した。その名も、シュウカツ定食だとさ。アフォくせぇと、昔なら笑い転げたところが、最近はめっきりヤキがまわったためか、こういうものは(・∀・)イイ!!と思ってしまう。春には、桜の花びらの桜寿司、大学内でとれた竹の子でつくった竹の子ご飯、卒業時には特別定食にお赤飯等々、こまやかな心遣いがしみるなぁ〜なんていうカンジかな。まあしかし、岡山大学の定食二種類AとB。ちがうのはご飯の量だけ。でもこれは、私にはとても美味しかったし、ソウルフードに近いものがある。生協になってなくなっちゃったんだけどね。あの定食。で、シュウカツ定食だけど、わけわかめなことに気合いのポスターまでつくっている。でっかいロゴでシュウカツ定食。皆さんのシュウカツを応援よ!!って、もう完全ヲタクのりっつーか、ギョーカイ系っすかねぇ。それはともかく、津田塾他でも営業している業者さんだから、いろんな大学でこのポスターが貼られているのだろう。メニューはもちろん、コアなおやぢもぶっとぶような、シュウマイとカツ!!(^^;)。カツは日替わりだと。だったら、今日は何のカツだか書けばいいのに、書いてねぇの。書けよ!ボール紙にマジックでいいから。「今日は海老カツ。海老君があなたを応援よ!!」とか。で、ものスゲェ下手な絵で海老を描いて、「みんながんばれ!!」とか海老君がほざいてるみたいな椰子。笑ってやるぞ。w
 でもって、院のサブゼミへ。今週も摂食障害修士論文を書く院生を来週の中間報告会に向けて「叩く会」。出席者、ワシ、某大学教員、他ゼミからの闖入者の三名。先週は、自己評価と他者評価、随意と不随意、keyingとpassing、空間的多重性と時間的経過性、意識と無意識などの整理軸を取り出したわけだけど、月曜にゼミをやってもう少し内容に入った整理をし、そして今日を迎えた次第。対立軸に決着をつける着想が欲しい。それも否定神学みたいなかたちではなく。そういう院生の気合いは十分なのだが、自己発見とか、生きやすさだとか、そういう安直な語句を持ち出して解決しようとすることを批判してきた。今回は、「生きやすさ」から「生きにくさへ」、そこから「生きやすさ」と「生きにくさ」の不安定であやうい均衡の容認へというかたちでレビューをキメ、理論構成を上記整理軸にそってキメ、仮説を立て、調査の位置づけがはっきりし、そして結論で<治癒>像というものを、「揺れ幅」「振れ幅」といった問題として論じるのに成功した。副題になるような概念も提起したが、それはまだ熟していないし、著作権の問題とも関わるのでここには記さない。まあともかく、レビューから理論構成、理論展開、調査という流れに、鍵概念がキマることで、ピシッと気持ちよく一本筋が通った。これをうちのゼミでは、「串を通す」という。もちろんプロクシのことではなく、細切れの肉がならんだみたいな論文の状態から、そこに概念という串がピシっと通ることを言う。その前段階として、レビューして、理論構成理論展開するわけだが、これはレビューの「レ」、イッシューの「イ」、コントリビューションの「コ」をとって、「レイコ」と称する。論文はレイコできまりよ!!ってかんじでしょうか。今年の電子シラバスに書いておいたら、削除されちった。もちろん、私は、好きになおしてイイといってあるので、まったく恨みには思っておりません。ばかばかしすぎるしね。まあともかく、レイコに串を通せば、論文はキマった!!ってことになる次第。まあでも、ドゥルヒライデンツーフロイデ、っつーか、上り調子になってきたら、一晩寝るごとによくなってゆくカンジだという。そういう現場に立ち会えることは、やっぱ幸福シュプリームかもね。
 ってことで今は講義の中休み。四時半から会議がある。その後は概論と社会学史の準備をしないといけない。それがすむと、もう水泳タイムかなぁ。十時のメシをブランチにするか、夜をどうするか。明日あさっては早起きで、東急インのバイキングをまた食うか、非常に悩ましいところである。なんて、メシのことばかり考えている。昔は、サラリーマンの一日の楽しみの第一位が、「昼飯」とあるのを、なんじゃこれとか思っていた。別に充実してないわけじゃないけど、やっぱめしは楽しみだ。