博士課程人間科学研究科

 午後は会議。普通なら、退屈な会議だけど、今日はちょっとウキウキ。三十回ばかり会議を重ね、またいろいろな作業を重ねて、ようやく練り上げた博士課程の案を、先月末ついに文部科学省に出したという報告の会議で、さすがにうれしいものがありました。もちろんまだ申請中なわけだけど、それをことわればこういうところでも言ってもイイみたい。
 人文(哲学、史学、文学)のシャッフルユニットと、心理、社会とコミュニケーションのシャッフルユニットで、まあ、モー娘。。。の乙女組となんちゃら組みみたいなかんじ。心理、社会、コミュニケの方は、「生涯人間科学専攻」といいまして、それが心理系二領域と、社会コミュニケ合体の「共生社会開発」という領域に別れます。「共生社会開発」には、「公共政策」「人間開発」「自立支援」という三つの講義が立ちます。ジェンダー、国際協力、障碍など、いろいろなディバイドと対峙し、よき状態(well-being)としての福祉を実現することを探求するといった理念を掲げています。今までうちはマスターしかなかったので、そこを出た人たちや、博士をもたずに大学教員になった人、中等教育の教員、NPOなどで働いている人など、各方面から早くも問い合わせがあるようで、委員としてかかわった私は、よかったと思っています。
 委員会では、基本的には博士も修士もない方がよく、教員の専修免許がとれる分野のみあればいいのだという見識と、やはりこれからは博士がないとダメという見識がぶつかり合ったりもしましたが、その議論は真摯であり、てきとーにつくっちゃって、帳尻あわせりゃいージャンみたいなところは微塵もなく、徹頭徹尾(ダイインザウールだっけ?)の厳格さで、意見がたたかわされました。この利権でいかに得するかみたいな発想もぜんぜんなく、私のようなものも、深い敬意を覚えました。
 ちなみに、私はメンツに入って折らず、建て増しする予定のメディア系といったところに入るかもという状態です。理屈をつけて、なんでもかんでもぶち込むみたいなのは、マイナスだと思ったわけで、やっぱり女性学、障碍者支援など、コンセプトがくっきりしていた方がよいと思ったわけです。しかし、博士にいろんな人材が入ってくると、学部の教育までがきりりと閉まると思うし、雰囲気も活気づいていいだろうなぁなどと思っております。特に、女性学の分野はかなり期待できると思います。夏あけにはパンフもできるそうで、よろしくお願いいたします。問い合わせ先は、上のバーナーからHPにはいるとメアドがありますので、そこにお問い合わせ下さいませ。