校正と読書ーー『<意味>への抗い』をながめる

 ブログの本質って露出みたいなもんだし、ちょっとクイアなんじゃないか、みせるだけならカップル喫茶、バトルしたらハプニングバーで、もうチョコ君の世界じゃんかと、元教え子のアフォタレにゆわれました。詳細は不明ですが、カップルっちゅーことはないでしょう。1人で書いているんだから。1人でみせるのは、痴漢っつーこと??そりゃねぇわなぁ。全裸にコート羽織って、スタイリッシュに腰つきだして、怪獣ラドンみたくコートを開閉するらしいっすけどね。わけわかめ
 平均睡眠時間5時間くらいで、一週間を過ごし、さすがに疲れたなぁと思っていたら、今日は昼頃まで寝てしまいました。郵便受けに速達便で校正ゲラが届いていたので、ごろごろしながらゲラをみながらうだうだ。先輩のコネっちゅーか、頼まれて『神奈川大学評論』っつーのに書かせていただいたんですね。若者の価値意識について書いた20枚ほどのモノ。昔は、長編系の書き手はレフェリー論文にむかないなどと言い訳していましたが、このごろは短いもんばっか書いている気がします。この作品は、できは相変わらずのへなちょこなんですけど、自分で発見できたことが色々あり、思い出に残る一作になりそうな予感です。7月中には出るみたいッすが、ゲラをみるというのは、それなりに至福な時で、アテクシのようなものですら、スタバってみたくなります。混んでてうじゃいので逝かないけど・・・。
 ブランチに、三越でウナギのキモ焼きと蒲焼きなどを買ってきて喰い、でもって昨日購入した、北田暁大『<意味>への抗い』をめくる。アテクシはものすごく本を読むのが遅いので、さっと読了ってわけにいきません。まず、ゆっくりと、Jポップ歌詞論の章を読了。歌詞フィリアと歌詞フォビアという本質的な対置をしておいて、メタレベル狙いにいって、論理を提出してみせるという独特の芸風みたいなものが見えた気がしました。いろんな才気がキラキラしているというのが著者の定評だと思うけど、「っぽく」ニュアンスしてみますたってことじゃなく、洞察力っていうか、いきなりキンタマ狙いに逝くみたいなものを感じて、なるほどねって思いました。つまり注目されるような書き手はサクッと急所をわしづかみにするってこってす。もちろん、つかみかたにもグワシッ、ムンズ、ソーフトターッチといろいろありますけど。
 その後、ブログから始まる引用論を読んだあと、いよいよ最初の部分に挑戦。いわゆる「受け手論」なわけだけど、かつての児島和人だとか、佐藤毅だとかは一切引用していなくて、なるほど引用とはこういうもんかみたいに思い、っていうのは冗談として、意味をとらえるということについての同定理論、同一化理論に対し、差異化などなどの意匠を対置する議論を一列にずらーーーーっとならべて、解釈者論はダメポと一気に全部なで切りにしてみせて、観察者論という着想で新しいメディア論の意匠を提示し、これまでの様々な議論を整理し直すみたいな表現はなかなか面白かったっす。あれもダメ、これもダメ、これすらダメとたたみかけたところは、抑制のきいた文体だけどけっこう(・∀・)イイ!!ですた。
 修論の研究で、想像力論をやっていたときに、恩師の佐藤毅氏が、中井正一のメディア論、ブレヒトの異化論、あとカルスタの受容理論などを消化した理論的な立場から、「君さ、読むっていう能作を社会学的に論じてみたらどうだ」みたく言われたんですが、それをサークルの後輩だった田崎英明氏に話したら、「読むというよりは、私はむしろ見る、ながめるってほうが大事だと思う」と、ワールドダウンタウンのナタリアのような口調で指摘され、なんで大学一年でこんなにポストモダンとか詳しいのかなぁと感心したことを思い出しました。北田氏の立論は、このへんの言説をもう少し野太くまとめあげ、現代のメディア状況と照らし合わせつつ、返す刀で先行する理論をなで切りみたいな本だと思います。桃太郎侍みたく、ぽんぽんぽんぽんと歌舞いてみて欲しいと思ったのは、世代の違いなんだろうと思います。著者は、あくまでもぼんやりながめて、うだうだっちょく語るのでしょうかねぇ。
 などと本を読んだあと、本業のほうの仕事を少しばっかりやらかしまして、でもって、やっぱり悔しいのでパチンコ屋にリベンジに。今日は大勝ちしたるでぇって気合いで、1000回転近くまわっているのに挑戦しよう。昨日は同じパターンで惨敗したけど、感性を研ぎ澄ませていい台を選ぼうという決意で・・・。うーん、この気合いを学問のみに傾注すればいいんだが、ともかくCRイエローキャブをチョイス。900回転以上の怒はまり状況だった奴。そしたら、しばらくしてビッグウェーブな予感、でキタ━━━( ´∀`)・ω・) ゜Д゜)゜∀゜)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゜∋゜)´Д`)゜ー゜)━━━!!!! の確率変動。負け分の倍儲かったところでサクッとやめる。そして、昨日喰えなかった寿司を食おうと思い、本屋を冷やかしてから、駅地下の回転寿司へ。けちけちしないで高いの喰ってやると思い、一皿480円のはまぐりだとか、サザエの刺身だとか、ガンガンくったら、会計は1人で4100円相当でスタ。中島みゆきの「馬鹿だね、馬鹿だね、馬鹿だね、私♪」という歌声が、なんどもなんども幻聴として聞こえてくるようでした。老後のことを考えるとトホホですが、友人は老後はあるんかいなと、こええことをおっしゃいますです。嗚呼トホホ。