中村健治ノイタミナにReboot

Bible Belt

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 あまりアニメにはまったことのないアテクシでありますが、『モノノ怪』、『怪 〜ayakashi〜』だけは、全部DVDをもっているのであります。薬売りのMADなどもよく見ますし、映像表現としての面白さは、多くの年齢層に訴えるものをもっていると思います。けっこう年配の人に見せても、面白いと言いますし。ビビッと来たのは、ayakashi の時で、そのごシリーズ化、そして・・・と思っていたら、まったく別趣向。ジツは、最初はわからないでみていて、これってあれぢゃね、と思って調べたら、すでに7月に報道されていたというわけです。

空中ブランコ」10月放映開始 中村健治監督 再びノイタミナに 2009年07月09日

 フジテレビ深夜「ノイタミナ」などで放映されるテレビアニメシリーズは、アニメファンだけでない幅広い視聴者を獲得することで次々にヒット作品を生み出している。
 今年の4月から6月には『東のエデン』が放送され、現在は7月からの『東京マグニチュード8.0』が放映中である。そんな注目を受ける中、2009年10月からの新作アニメが、奥田英朗さん原作の小説『空中ブランコ』であることが発表された。


 『空中ブランコ』は第131回直木賞受賞作で、破天荒とも思える治療を行うトンデモ精神科医伊良部と、精神的に病んだ患者たちとのやりとりを綴っている。2005年に映画化もされた『イン・ザ・プール』、『町長選挙』と3作あわせた「精神科医伊良部シリーズ」を構成している。
 シリーズの累計発行部数223万部にも達しており、今回はこの作品を全11話で描くことを予定する。直木賞受賞の小説を原作とする異色のテレビアニメシリーズとなる。


 注目されるのは、スタッフ陣である。監督には『モノノ怪』で大きな評価を受けた中村健治さんを起用する。そしてキャラクターデザインと総作画監督橋本敬史さん、アニメ制作は東映アニメーションが行う。いずれも中村健治監督と伴に『モノノ怪』の制作に携わった布陣だ。
 『モノノ怪』は2007 年夏にノイタミナほかにて放送され、その圧倒的な映像美で視聴者を驚かさた。その個性的な演出は、数多くの熱狂的なファンを生み出した程である。
 その作品世界は、時代劇を舞台とし和風な美術を中心としていた。今回の舞台は一転して現代の病院となる。中村監督の映像美と演出が、この中でどの様に発揮されるかが注目である。


 なお「ノイタミナ」については、既に『のだめカンタービレ』第3期の放映を今年秋から放送と発表されている。しかし、こちらは2010年以降に順延された模様だ。2010年公開される劇場実写映画と時期を調整したと見られる。
画像: (c)空中ブランコ製作委員会


空中ブランコ』 公式サイト http://www.kuchu-buranko.com


原作: 奥田英朗 (「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙文藝春秋刊)
監督: 中村健治
キャラクターデザイン・総作画監督: 橋本敬史
制作: 東映アニメーション
放送局: フジテレビ ほか
30分×全11話(予定)
http://www.animeanime.jp/news/archives/2009/07/10_17.html

 上にも述べられているようなベストセラーの小説作品を翻案して、アニメ化するというのは、すごい実験的な趣向で楽しみだと、上の記事をみて思うわけですが、そういう予備知識無しで数週みたのは幸甚だったと思います。あいかわらず国民的にブレイクするには、エッジが立ちすぎている気もしますが、シュールと言ってすまされない、なんかレトロな雰囲気も漂わせていて、しかし、だまし絵のようにヒュンヒュン変換してゆくような映像の速度感は、その実、他方で、なにかを下敷きにしているようでもあり、十年前くらいの流行語で言えば、キョショーテンをグニグニするような、ちょっとしたベダントリーのオサレもあって、けっこういいじゃない。みたいな。つーか、主人公のキャラをみていると、けっこう時代はこっちに向かって風が吹いているかも、とか思ったりしないこともないのですが。爆笑。