円楽逝く

Jours Etranges

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 九月〆切りの紀要論文がぜんぜん書いていない。とは言え、ジツは書きたいことはすっかり決まっている。書き出せば、けっこう早く書けると思っている。言うまでもなく、これは鬼の編集人が読んでいるかもしれないことを予想しての虚勢である。w もう一つは、書きたい若者論の主題はあって、それなりに調査もしていないこともないのだが、いろいろ考えると、自分の理論や仮説は堅持しつつ、卒論や調査実習の報告書に加筆したもので一冊創り、授業の記録みたいにしたほうが、読む人も面白いかもしれないという、甘っちょろい気持ちがむくむくとこみ上げてきて困っている。もちろん、私+ゼミの著として、関わった人々の名前は全部書くということにするわけだけど。こう言うのはありなんだろうか。あると思うんだけど。w 
 まあそんなことを言っているくらいだから、自分の適性はむしろミルズ研究のほうで、国際社会学科に貢献できるような平和研究みたいなのをすべきなのかもしれない。と言いつつ、ジツは双方は同根だと思っているし、それが今回の科研申請につながっているんだけど。とまあ、つぼやきモード全開です。
 円楽逝く。なんか、談志ばっかりが笑点の記憶としてあり、円楽は小円遊とか、歌丸とか、その辺と同列くらいにしか思っていなかったのだが、今度調べてみて、さすがにウィキペディアは鬼詳しくフォローしてあり、番組前身の金曜寄席においては円楽が司会していて、でもって、仕事に厳しい円楽が司会をバトンタッチした、ということらしい。そんなことは、まったく知らなかった。私が知っているのは、気障な小円遊、星の王子様の円楽、それから今とあまり変わらない歌丸などの立ち位置が決まったあとである。
 談志といえば、古今亭志ん朝なのかと思っていたんだが、円楽と2人真打ちみたいにテレビで目立っていたことだけはたしかみたいだ。落語も、なんか下痢した噺かなんかのときに、このおっさん股引が似合いそうとか思って、けっこういいかもと思ったくらいで、あとはキャビンアテンダントだった妹さんかなんかが飛行機事故でなくなったときの談話が強烈な印象になっている以外は、さほど記憶にないが、まあその辺の抑制は、偏屈頑固とつながっていて、さらにテレビに落語を接続した功績は不滅なものがあり、私らの理解が届かないところにいる人だったのかもしれない。

 テレビの演芸番組「笑点」などで親しまれた落語家の三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく)さんが29日午前8時15分、肺がんのため亡くなった。76歳。東京都出身。55年に6代目三遊亭円生に入門し、62年に真打ちに昇進して5代目三遊亭円楽を襲名した。「笑点」には初回から参加し、06年に勇退するまで、長寿番組の顔として活躍した。07年に落語家を引退し、晩年は腎不全や脳梗塞(こうそく)など病気との闘いだった。

 忙しいのだが、週末の保守系週刊誌を久しぶりに買って読む。文春では、久々に今井舞を読んだが、ちょっと見ないあいだに、そのへんのちゃんねぇが押しつけがましい感性を吐瀉しているだけみたいな部分が一掃され、なかなかの毒づきぶりで、ジツに面白かった。もしかすると、これはあの麻生千晶さんなどはこえちゃったかも、という勢いである。
 その割に、今期のドラマの一押し二押しが、小栗旬水嶋ヒロの刑事物と、もう一つは東芝日曜劇場かなんかのお医者さんタイムスリップというのは、世間の評判といっしょであり、毒づいているのはトリックの焼き直しの仲間由紀恵ドラマとか、そんなやつばっかりで、おいおいおいどーせなら、ドラマ24絶賛してミロや、とか、あるいは、小公女セイラでも褒めてみろよとか、思わないことはなかったが、まあ無理なんだろうね。
 セイラは、岡山時代にアルバイトをしてもらっていた女子学生がけっこうツボだったみたいで、これがまた典型的ないじられキャラで、みんなにいじられまくっていたときに、「セーラみたい」とうめくように言ったのがまた爆笑だったのが、あとでこの人の境遇を知って、みんな黙り込んでしまったということなどを強烈に思い出す。あの頃、ポリアンヌとか、セーラとか、けっこうそういうアニメが流行っていて、何故か私まで見ていたのであった。