デブセン・ナイトフィーバー

Louise Attaque

Louise Attaque

 共生社会なんぞと言いつつ、この世の絶対悪として白眼視され続けているものとして、不細工、デブ、マザコンなどがあることは、明白であろう。そういうことを言うと、努力すれば、という人もいるわけだが、そんなとき、そんなのはへなちょこな若者に頑張れとか、働けとか、根性だとか、勝ち抜けだとか、ゆうのとかわんねーぢゃん、とかゆうと、絶対違うというセン引きをしようとする言説を叩きつけられたこともある。
 そこで出てきたのが、このニュースで、デヴの社交場みたいなのができていて、それがなかなかの盛況なのだそうだ。デスコだとすれば、デヴセンナイトフィーバー、メタボ倶楽部って、そっち系なら、けっこうあるんでねぇの、みたいな。つまりは、サムソンナイトフィーバーみたいな。

米国の差別問題と聞くと、歴史的背景から、人種の差別を思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど、人種差別のほかにも、さまざまな差別は存在しています。そのひとつが体型に対する差別。太っている人に対して、「彼らは健康的な体型の人々と比べて、自己管理が劣っており、仕事面や学業面でもパフォーマンスが低い」という偏見が、根強く存在するのです。成人の3人に1人が肥満という米国で、この偏見に悩み、苦しんでいる人は少なくありません。


しかも、肥満であることは社交面にも影響します。周囲からの冷たい視線を感じて、なんとなく外出するのが辛い。特に「魅力的」であることがステータスとなるバーやナイトクラブといった場所には行きづらいといった声もあります。でも、そんな経験をせずに夜遊びがしたいと願うのも、当たり前の気持ち。そうした声を受け、米国では最近、太っている人専用のナイトクラブが人気を呼び始めています。


例えば、カルフォルニア州のロングビーチにある「クラブ・バウンス」は、そんなナイトクラブのひとつ。インターネットで知り合った“プラスサイズ”の人々が、ダンス・パーティなどのイベントを次々と企画していたことに注目したオーナーが、マーケットを見越して、5年前に開店しました。


その当時はパイオニア的な存在でしたが、最近では同州のほかの都市にも、同様のナイトクラブが増えてきたそう。この動き、米国中に飛び火していくかもしれませんね。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&id=1004551

 むかし、激パラでゲイナイトとかゲイディスコなんかのはなしをやったときに、マイナリティの遊び場があるほうが、バリアフリーみたいなことがあることを知った。これは、公民権運動の方向性とはまったく逆で、あっちは、食堂もトイレも何もかも、ブラック&ホワイトだったのを是正する方向で、バス通学や通う学校などを混ぜ混ぜにしていったわけだよね。黒人大学なんていうのもあって、恩師の一人とも言える河村望先生などは、フルブライトでフィスク大学に留学しているわけなんだけど。と言いつつ、やっぱり別々のほうがいいってこともあるよね。アテクシなんかが、しゃれたバーで飲んでいたりしたら、白眼視されるだろうし。って、別に女子大賛美をしたいわけでもないわけだけど。