サイゾー・・・がっかりよね

Swoon (Dig)

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 あまりに忙しくて、見ているテレビがここ数週間マツコの部屋ノミみたいな状況で、今期のドラマがどうのこうのというのも、青息吐息な状態なんですけど、まあともかくマツコの部屋がそれなりに話題になっているようで、あとは1ばんスクラムがそこそこ注目されたらいい、とか思っているんだけど、そのマツコの部屋がついに、サイゾーでとりあげられて、わお!とか思っていたら、肝心のマツコデラックスはさすがのコメントを寄せている。「サイゾーか......。やっぱりそこがとびついたか、やっぱりそこの層が面白がっちゃう番組なんだ、という感じね。がっかりよね」。この嫌みのない頭の良さの吉凶はわからないけれども、「そこの層」「がっかりよね」とか言われちゃっているアテクシは、立つ瀬がないじゃないですか。

マツコ・デラックス版"一人ごっつ"!? フジテレビ『マツコの部屋』が気になる件

(日刊サイゾー - 10月27日 08:10)
 木曜深夜、その部屋は視聴者の前に現われる。


 フジの新番組として始まった『マツコの部屋』。その名の通り、マツコ・デラックスの番組である。


 赤い幕がかかった部屋、そこが「マツコの部屋」である。同じ「部屋系」の番組で誰もが知ってる『徹子の部屋』(テレビ朝日)と一文字違いではあるが、ゲストが訪れる「部屋」ではない。本人も1回目の冒頭で、「ゲストとかはいないの?」と、たずねていたが、いまのところ、出演者はマツコひとり。あと、フレームの外に座るディレクターがいて、時々かけあったりする。


<マツコを満足させるためにさまざまなVTRを持ってくるスタッフたち! そのVTRをマツコがジャッジ>(番組HPより)


 とあるが、主な内容は、面白そうな写真やVTRを見せ、日ごろ辛口コメントに定評があるマツコになにか鋭いコメントをしてもらうという、どこか松本人志の『一人ごっつ』を彷彿とさせるものである。ただ、その写真へのコメントがどちらかというと添え物というか、トークのきっかけ程度の存在であるということ。どっちかというと、番組やスタッフの姿勢に対するダメ出しの面白さが見どころ、といった感じである。


 たとえば10月15日の第1回放送。阪神タイガースのユニフォームを着た上半身マネキンの写真を見せ、そのタイトルは「上阪神」。続いて下半身版で「下阪神」。


 これらのVTRやスタッフの態度に、「てめぇ、この野郎、ホントに!」と毒づきながらも、ついつい笑ってしまったり、「私は好きよ」とおさめたり。


 収録中に「私はこの写真に対して、どうすればいいの?」と確認するアドリブ感があったり、「アメリカにも阪神タイガースがありますよね」と言ったディレクターに対して、「アメリカには"阪神タイガース"はないわね。"デトロイトタイガース"」と、真面目にきちんと訂正してあげたり。マツコ・デラックスワールドが15分という短い時間ながら堪能できる番組である。


 テレビ関係者はこう言う。


「マツコさんは、今、コメンテーターとしてすごく人気で、欲しがっている人が多いです。なによりあの見た目のインパクト。そして、けっこうな毒がありつつ、頭もいい人ですから、番組の時間帯や視聴者層に毒の加減を合わせてくれる。それから、大きく分けちゃうとオネエ系にあたるのかもしれないですが、数年前にひっぱりだこだった、キャピキャピしたノリのオネエたちが、ちょっと飽きられたかな、というところもあるんで、そうでないところがまた、今人気のひとつでしょうね」


 新番組のつくりでも分かる通り、単なる辛口コメンテーターだけでない、キャラクターそのものの強さがある。


「ちょっと前に『ガキ使』(日本テレビ)の『500の質問』のコーナーにも出演していたのですが、バラエティでのいじりもアリになりました。新番組もそうですが、バラエティの中でも自分のポジションをよく理解されてるんだなと思います」(前出関係者)


 そんな部屋の主であるマツコさん本人を直撃、新番組への思いを聞いてみたところ、


「いわゆる"志"みたいなものを排除した番組です。説明をするような番組じゃないわよ」


 確かに。そして、今回の取材に対して、


サイゾーか......。やっぱりそこがとびついたか、やっぱりそこの層が面白がっちゃう番組なんだ、という感じね。がっかりよね」


 最後にマツコさんから、こんなエール(?)をいただきました。


サイゾーばっかり見てると、バカになるわよ! 気をつけなさい!」
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1001749&media_id=53&m=1&ref=news:right:noteworthy

 番組の説明がもう少し詳しいと、当方としてはありがたいものの、「毒のさじ加減」みたいな切り口は、、さすがの「そこの層」のオピニオンリーダーってカンジであります。