- アーティスト: Ce Ce Peniston,David Morales,Ed Greene,Eric Kupper,Grant Geissman,Bashiri Johnson,Dean Parks,John Barnes,Khris Kellow,Lenny Castro,Claude Gaudette,Peter "Ski" Schwartz,Robbie Buchanan,R.K. Jackson,Charles Fearing,Terry Burrus,Brandon Fields,Daniel Abraham,Steve Lindsey,Brian Malouf
- 出版社/メーカー: A&M
- 発売日: 1992/01/28
- メディア: CD
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午後は山岸先生の部会に。大学院生の頃、院生自主企画のゼミにお呼びしたときと、あまりみた感じはかわらない。もう25年以上たつわけなんだが、ビシビシコメントして、部会を仕切っていらっしゃった。途中腹痛で中座して、第2報告がほとんど聴けなかったのは実に残念だった。
芸能・アート(文化・社会意識(2) 司会者 山岸健
1. 伝統芸能の伝承と地域社会 ――三重県鈴鹿市肥田町の獅子舞伝承を題材に
千葉県立鶴舞看護専門学校 平山 眞
2. 農村の伝統的祭礼がつくりだす社会関係の現在的意義
南山宗教文化研究所 長澤壮平
3. アート・プロジェクトと「社会と関わる芸術」――新たな文化創成の場をめぐる考察 東京藝術大学 小泉元宏
4. 現代アートを媒介とした景観創造の実践――直島を事例として
奈良女子大学 宮本結佳
第三、第四報告は、特に期待して行った報告で、とりあえずはアートをめぐる施策と人々の暮らしのせめぎ合いのようなものがどう描かれるか、ということを期待していった。午前中の報告もそうなのだが、ド・セルトーあたりを引いて、せめぎ合いの戦略、策略などといってすませるだけではなく、丁寧な実証研究が展開されていた。
議論の中心になったのは、第四報告で地元の神社がアーティストの手にかかってアートにされて、そこで住民との間にそれなりのせめぎ合いがあったという話。なんだか、中野卓先生が調査された水島コンビナートの鎮守の森みたいな話みたいにも思われたが、それ以上に高齢化して、ずぶずぶになっちゃっている島の人にしてみると、もうお任せ状態にならざるを得ない、という切実なことも指摘されたのは、印象的だった。
ここで一つ質問しようかと思ったのは、このアーティストに聞き取りをしたのかということ。アーティストは、偉いさんとしてやってきて、ボクがゲージツつくってやるから、心してみていろよな、みたいなことなのだろうか。アーティストは、そこから何も学ぶことはなかったんだろうか。それも、きれい事で、うわべの何じゃかんじゃじゃなくて、そこでの相互行為において、アートのほうが変わっていくような側面はなかったのか、ということ。
なんかずれるし、時間がなかったので自粛した。でも、『地下鉄のミュージシャン』の書評を頼まれて、書いて、そこであるクラシックの演奏家が、地下鉄パフォーマンスしているうちに、自分のゲージツをより豊かな物に変化させていった、というようなことが書いてあり、これこそワシが言いたかったことだ、と思ったわけ。まあそんなことより前に、「フラガール」とかもそうだったのかもしれないけどね。
その書評の仕事をくれた南田さんが司会する部会を続いて聴いた。南田さんは、実に有能なタイムキーパーで、ビシッと司会をしていた。
文化(文化・社会意識(3) 司会者 南田勝也(武蔵大学)
1. クラシック音楽聴取の「オタク化」 関西学院大学 吹上裕樹
2. 東京ディズニーランドとポストモダン――脱ディズニー化するTDL
栃木県立さくら清修高校 青木香保里 関東学院大学 新井克弥
3. エンデュランススポーツを通じた自他関係に関する考察――広島県西部のトライアスリート(トライアスロン競技者)の事例から 広島市立大学 浜田雄介
4. ファッションブランド意識と影響要因──ブラッセル・インターナショナルスクール高校生への調査をとおして
ブラッセル・インターナショナルスクール 大久保マリ子 東京大学 大久保渥子
5.「ファッション系統」の計量社会学試論 武蔵大学 栗田宣義
第一報告。クラオタということばを始めて聴く。笑ったのは、「クラオタとして質問させてもらいます」という発言が続いたこと。そして、質問されたのは、クラオタは範囲が広いってこと。つーか、最後までクラオタというのはわからなかった。ホルストシュタインはマッコウクジラに似ているというネタ系なのか、カルロス・クライバーのニコ動に弾幕張り巡らすような椰子らなのか、フルベンとトスカニーニとどっちがベト7早いか、クナパーツブッシュより遅いやつはいるかとかみたいな椰子らなのか、わけわかめ。
第二報告はデズオタ2人のパフォーマンスショー。実に見事なかけ合いで、リハしたのかとか、そんなことばかり考えていた。分析は見事で、卒論でやる人がいるので、さっそくプリントを貸してやろうと思っていたら、加齢御飯さんがゼミで使う宣言していたので、誰もそうなんだなぁ、と苦笑した。
第三報告は関係性についての論及がもう少しビシッと出せていたら、エッジが立ったような気もするが、気のせいかもしれない。いずれにしても、調べ込みはきちんとしているのだから、もう少しガツンとやればいいのに、と思ったが、なんとなく昔の自分をみている感じで、共感するところも大きかった。第四報告は、名字が同じなのだが、親子だろうかとか、そんなことばかり考えていた。あまり統計的にやる必要もなかったのかもしれない。
第五報告は、うわさに聞いたパフォーマンスを目の当たりにした。いやはやすごい。一番驚きは、15分の持ち時間で、ほぼ250枚以上のスライドを使い切ったこと。ありえねぇええええ、とシャウトしたくなった。報告はファッション雑誌の話で、結果を調査実習で使わせていただこうと思った。