競争とバカ自慢

 1年生のゼミは、国際社会学科の三専攻が混合クラスになっていて、社会学、国際関係、経済という三つの専門を持つ人たちが机をならべて学ぶ。一年生は、かなり張り切っているところもあって、けっこう心地よい緊張感だ。でもまあ、必修の社会学概論を私がやっていることもあり、どうにも社会学はゆるい感じがある。他専攻には、教師がぐだぐだしすぎるという不満を持っている人もいるんじゃないかと拝察する。で、まあこの前言い訳がましく、社会はゆるいから、とか、そう言えば昔からパラダイス社会=パラ社といわれていました、とか、さらにはバカ社でもいいくらい、どこかの大学ではそういう言い方もあるし、みたいなことを言いましたところ、他専攻の学生さんはヒュンと真顔になったが、社会の人たちはみんなニコニコしていて、おお!概論の教育効果?か、とちょっとうれしくなった。w
 まあただ、ごしごしレッスンをして、切磋琢磨しなければ、伸びない勉強もある。ところが教育系の議論をすると、「競争意味ない」という議論が圧倒的だ。もちろんアテクシは、ネオリベ競争論者とは異なると、自分では思っているけれども、なんかねぇ、いいか悪いかという択一じゃなく考えてみる必要もある感じはしている。

<学力テスト見直し>川端文部科学相「競争意味ない」
毎日新聞 - 10月09日 13:52)
 川端達夫文部科学相は9日の閣議後会見で、全員対象方式から抽出方式への切り替えを検討している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について「個々の学校がその成績を上げることだけに競争し合うのは意味がない」と述べた。


 川端文科相が現行方式の問題点を具体的に指摘したのは初めて。「学力向上につながることを否定するわけではないが、その点数だけを上げることは、本来の教育目的とは違うだろうという懸念はある」と語った。


 また来年度の実施方法について「諸団体や有識者の意見を聞いて決めるが、抽出方式でまとめようという意思を持っていることは間違いない」と明言。テストの最大の目的は「各地域の教育水準をできるだけ均一化し、向上させること」として「目的を達成するにはそれ(抽出)で十分ではないかという判断だ」と述べた。【加藤隆寛】
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 私が小学校でも一二を争うバカ学童だったことは、ここでも何度も書いた。民主的な先生に習って、しつけだとか、いろんなことを教わったが、生活態度が態度だし、意味のない別の競争をさせられていた感じがしてならない。それが、ある恩師が、勉強での競争をドライに奨励し、それを科目別にいろいろやっていて、というなかで、若干立ち直ったかな、という実感を持っている。
 卓球の強い國は、どこでも卓球台がおいてあって、子どもの頃から競争している。サッカーの強い國もそうだろう。で、別に偉い選手にならなくても、みんな卓球やサッカーが好きなママ大人になるわけだよね。統一テストだって、やり方しだいでは面白いンじゃないかとすら思いますけどね。
 まあしかし今のままでは、分け前をもらったりという発達のモチベーションが、ネオリベ勝ち組みたいになるんだろうし。
 つーか、バカとは言ってはいけなくて、なんでキモイとか、キツイとか、ヲタとか、ハゲとか、デブとか、言い放題なのかね。それだけは意味あるでしょ。あと、マザコンか。絶対悪は。ただ声を大にして言いたいのは、私はたいていの整形番組を見ていて、ビフォアアフターのビフォアのほうが萌えるけどね。なに言ってんだかわけわかめになってきたところで、ちゃんちゃん。