「再生の町」最終回

All Things Are Quite Silent

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 論文、というか書評を二つ書いて、一安心という感じですが、もう一つ書かなければならないわけで、いろいろ公務が重なり十月はすごいことになりそうです。土曜日は父母会というのがあって、相談ブースにいました。やっぱり不況の時代なので、就職へのご心配と、あと進級の不安などが、ご相談の中心でした。
 NHKドラマ「再生の町」の最終回を見る。議員が悪役で・・・というかたちで、ドラマがぐいぐい進行してゆき、筒井道隆が得意の?青白く燃える系でゲキアツ!!みたいな構図、さらにプロジェクトチームの一人一人が、シュタッ、シュタッ、シュタッと一人ずつ戦隊ヒーローもののようにキメポーズとりまくりで、しかも、扇情的な音楽が煽りまくり、しかし主題があまりにガチなため、魂をわしづかみにするようなグッとくる感じについついなってしまうという、達者な娯楽作品っていうのは、まあ間違いのないところだけど、それにしても最初は白黒あまりつけない感じもあったのに、・・・などと思っていたら、最後の最後で一応納得させられた。
 すべてが終わって、議員と筒井が対峙するシーン。ドラマの両義的すべてをオブジェに込めて、次代に託す、確信犯的ワルのよごれちまった情熱みたいなものと、それを飲み込んだ健啖な戦後史がヌラッと見えただろ、な、みなさん、みたいなカンジで、照れ笑いしてしまいましたよ。麻薬吸っちゃってラリラリでジャンキーなこの社会をどう再生させるか、という希望の構図は、あまりに図式的で、あまりに素朴だとは思ったけど、地方行政の前線で働いている友人や教え子たちのことを思うと、なんとも言えないものがございました。
 で、よかったよかったこれで終わりと思ったら、笑えることにまだ15分あるのよね。どうするのかと思ったら、照れ隠しじゃないんだろうが、大サービスの「それぞれのその後」。これってやっぱり娯楽作品の王道だろうな。ゲージツ作品だったら、すごく叱られて、試写会だと、スノッブ数人が立ち上がって抗議の退室とかしそうだけどさ、まあいいじゃんかみたいな。
 しかし、岸辺一徳というのは、カメラがクイッと腰をグランドさせるだけで絵になってしまうのはすごいと思うんだが、これがもうシュタシュタ大安売りってカンジで、シュールなまでにくり返されるモンだから、また思い出しちゃいましたよ。ザ・タイガースのサリー時代。サリーだからね。あだ名が。いやあびっくりこきました。

 くりぃむナントカの特番も辛うじてみました。運悪く、忙しかったのでビデオは仕掛けていませんでした。っちうか、実は怨み屋本舗の最終回も見逃しました。完全なトホホ本舗なんですが。ナントカですが、大木優紀アナがちょっとツヤめいて、いつまでもスロットばっかりやってねぇよ、みたいな雰囲気で、これはジャグリングドッキリでもあるかな、とか思ったら、さすがにそれはなく、淡々とネタをこなすカンジ。
 すっかり司会慣れしたシワシワが、達者なトークをするのとは対称的に、有田が、なんというか、久しぶりにナントカワールド楽しんでいる、楽しいな、楽しいな、な、カメラ目線をわざとやってますてきな、まあ考えようによっては、計算しましたポーズを計算しました的なのが、なんとも不気味で笑いました。あいかわらず矢作は上手いだろオレ、みたいなところもあったし、なんか、やっぱりこれは面白いとは思います。
 DVD買うといろいろもらえるらしいけど、どうしようかなぁとは思っています。ちょっといろいろ買うものがあるので、とりあえずはレンタル、とか。w