マイコー!@怨み屋本舗

君の友達

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 怨み屋本舗録画見ました。先輩社員役の李千鶴をいびりまくった満島ひかりがぶち切れ系だと教わって、俄然興味が出てきたわけですが、今回は整形美人役の憎悪と悲哀を演じ分けるという趣向。造作のいい妹と差別され、虐待され続けたブサコが、近所のガキにもいじめられまくり、でもって、造作かえて、「愛され上手」になっちゃった、って、どこかで聞いたようなと思ったら、これ完璧ミドリカワ書房のパクリじゃね?『顔』と対のやつ、『心』だったよな。と思って、調べたらやっぱりそう。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND50590/index.html
 ただね、ドラマのほうは後悔で、虚しいじゃすまねぇの。仕掛けがもう鬼のように憎悪のツボをとらえていて、うなされた「愛され上手」さんは、整形あとがブチくずれて、ハナモゲラになるという予告編で、わわわわわと、動揺したねえさんは、まんまとトラップにはまってゆく。

 怨み屋は、会社員の関口真紀子の依頼を請けて、彼女に嫌がらせを繰り返す後輩のちはるの過去を徹底的に調査。その結果、ちはるが整形美女であることを掴んだ。早速、ちはるが通院する病院に情報屋と工作員の里奈を潜入させて作戦を実行することに・・・。一方、報道記者の星影は、怨み屋を追ううちに、喪失していた幼少時の記憶が断片的に蘇るようになっていた・・・。
http://www.tv-tokyo.co.jp/uramiya/backnumber/10.html

救いを設けたのは、それなりの作意あってのことなんだろうね。素朴なあんちゃんが、鬼説明的な台詞を言って、純な心をわしづかみ。つーかさ、このあんちゃんが素朴ながらいけめそなのは、ちょっとイマイチってカンジもして、これはやっぱり、『なんとかなるでショ!』の「青春に光りあれ」くらいじゃないと、オトシマエつかねぇぢゃん、とか思うけど、まあブサブサじゃ娯楽作品としてはダメダメ君だろうしね。まあともかく、そこへ誘導する怨み屋は、魂の救済者か!みたいな。つーか、前ケンが空中浮揚とかするくすぐりが入って、おばちゃんが混ざったら鬼だな。とか思った。つーか、ここにピカデリー梅田がからんだら、完璧だと思ったが、さすがにもう最終回なのだった。
 後編では、李千鶴は一応後景に退いた感じ。もうスジもへったくれもない。予告された「結末」に向かって鬼のような速度感wでドラマは疾走する。あとはどうなるか。ともかく怨み屋のトラップでみんなバレる。ここで崖の上で身の上話して、自殺しようとして、スンマソン、とかなったら、完璧に火曜ワイドなわけだが、ドラマ24はそんなことはしない。
 貪婪に美を求める極北の浅ましさを持って、なんと、金ひったくって逃げる。ここでさ、満島ひかりに道を疾走させてさ、でもってBGMはミドリカワ書房の『顔』の替え歌、ミドリカワ改作臨時参戦、気がつけば太陽に吠えろ・・・みたいだったらすごかったと思うが、さすがにそれはなし。って、あたりまえか。すべてを失って、金わしづかみにして、みっともなく階段を逃げるねえさんは、転んで顔をクラッシュ!!ワシは、おもわずさけんだ、「マイコーぉぉぉぉぉぉおおお!!」。皮膚タレ下げて踊ってたもんな、マイコー
 ここで、ふり返る「間」は、武智鉄二の「魔」でござったな。すべてが崩壊して、とんでもない、北斗の拳シボンヌ2秒前、かと思った李、そこで、スリラーとかの音楽がかかって、最後は怨み屋も入れて、ダンス!なぜか必要以上にかっちょいい前田健だったらどうしようとか思ったけど、さすがにそれもねぇ。出てきたのは、予告通りのハナモゲラ。鼻筋通す白い部品が鬼のようにトラウマな残像として残る。しかも、銀バエ死体といっしょで、リフレインしやがった。でもこれって、それなりにはっぴぃえんどなんだろうな。『それからの千草と春樹』みたいな。w 
李千鶴が演じていた頼み人が、ブサな過去に対する罪意識軽減のために吐いた、鬼小市民的で保身的な人類皆兄弟、ブサとピュアーは紙一重、みたいな台詞を、怨み屋は「慈善でやってるんぢゃねぇよ」みたいに一喝して、ちゃんちゃん。って、かっこよすぎると思うけど、まいかいきたろうには笑う。