- アーティスト: kirche
- 出版社/メーカー: 桜詩舎
- 発売日: 2005/02/06
- メディア: CD
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生家に帰ったら親が全国高等学校クイズ選手権をみるというので、いっしょに見る。まあクイズ番組といえば、見ている人も解いて楽しむというタイプと、マーベラスな回答者の歌舞伎まくりを見るというタイプなどがあるわけだが、この番組は、学校の部活なんかとも結びつき、HPなんかもつくられて、クイズ甲子園的な様相を呈している。鬼のように難解なクイズをサクサク回答してゆく様は、ぶっ飛ぶしかない。
ライオンスペシャル 第29回全国高等学校クイズ選手権〜最強頭脳高校生No.1決定戦〜
日本一頭の良い高校はどこだ?日本全国の名門校がガチンコ知力バトルで激突!東大合格者数1位開成VS京大合格率1位東大寺学園VSラサール・久留米・洛南・早稲田・慶応
芸能人クイズ王もア然!超難問が続々出題!東大生の正答率1%以下の難問!知の巨人、アインシュタイン&孔子からの挑戦状!最強頭脳高校生No1が今夜決定します!
出演
【メイン・パーソナリティ】茂木健一郎、菊川怜 【スペシャルゲスト】辰巳琢郎、磯野貴理、石原良純、東貴博、品川祐、大沢あかね、辻希美、ロザン宇治原史規、パトリック・ハーラン、本村健太郎 【解説】道蔦岳史 ほか 【総合司会】ラルフ鈴木 【実況】河村亮
http://tv.yahoo.co.jp/program/164762/?date=20090904&stime=1958&ch=8210
このクイズの場合、まったく解説はないのね。マーベラスなガチンコ勝負を視聴者はひたすら鑑賞する。しかし、メイクドラマになってゆくので、ぶっ飛んだ。なんかさ、最後の決勝戦なんかは、完全やらせじゃないかと思ったりもしたが、演劇部でもないトーシロの高校生がマーベラスな演技をしていたら、すごすぎるし、また、この番組の場合、学校の看板背負っているし、甲子園的な論理、と言うか教育の一環、みたいな理屈はあるのだろうし、バンキシャ!云々があった直後だし、ヘンなことはしてないだろう。
とすれば、恐るべきは出題者というべきなのか。結果として接戦になればいいわけで、けっして不公平ではない演出と言うべきだろう。そして、あっけにとられたのは、最終問題。これでケリがついたという問題は、私らの頃なら、誰でもできた漢文の問題。私のような古文漢文まったくダメダメな者でもわかる、真っ先に習った漢詩からの出題なのだ。ところが、わけわかめな難解知識、図能力炸裂知能問題などをサクサクこなしてきた人たちが、これで苦悶していて、友情のチームワークで勝利の図。驚きました。
昔なら、一次予選レベルの問題だろう。ちなみに、両親は、サクサク暗唱して見せた。学歴小学校卒の父親は、詩吟にして吟じていた。w ついでに言えば、文章を一生懸命読んで高校生が答えていた孔子をめぐる漢文問題についても、親は文章を見ないで、正答を即答していた。ちなみに、この両親はそろばんもできるし、字も書ける。そして、根性はねじ曲がっていて、鬼のようにしぶとくえげつないマネのできる、つまり心の折れにくい人たちだ。そして、全力を尽くして、ずぶずぶになっている高校生をみて、微笑んでいやがった。小卒労働力として、日本経済を最底辺で支えていたのが、こういう人たちだということには、圧倒される。ついでに言えば、小学校中退の祖父はもっと気合いが入っていた。別に昔がよかったと言うつもりはさらさらないのですが・・・。