木下あゆ美@産経新聞TV CLIP

 産経新聞にTV CLIPという別冊の特設面があって、大きな写真とともに注目番組などが紹介されている。スポンサー向けの記事解説を引用しておきますと、次のようになっている。「地上波テレビ番組を1週間まとめて読者に紹介してきた『TV CLIP』(テレビクリップ)です。テレビ界は、多くの人々の関心が高いメディアです。そこで、これまでのタブロイド版の『TV CLIP』から、ブランケット版にリニューアルし、テレビ番組表だけでなく、番組の見所や話題掲載し、1週間の保存版として首都圏の読者に活用いただける内容となっています。」
http://www.sankei-ad-info.com/target/tv_1.php
 これは、たとえば、天地人妻夫木聡など、威風堂々テレビの王道などを紹介するものであると思っていた。ところがどっこい、驚いたことに木下あゆ美が採りあげられていた。深い深い深夜にフジテレビでツギクルという非常にエッジの立った冠番組?をやっていたことなんかもあるのかとか、いやいや制作会社のパワーなのかと思ったりもするが、ドラマ24というチープ&クールなシリーズがとってだしになったのは驚きだった。まあそうは言っても、倉科カナなどは、ひとしきりコンバットでみっちりんなんかと大馬鹿やっていたのが、NHKのヒロイン抜擢だし、もしかしてすごいのかも知れない。

木下あゆ美 ハマリ役「怨み屋」で女優“開眼”

8月16日9時22分配信 産経新聞
木下あゆ美(写真:産経新聞
ドラマ24怨み屋本舗REBOOT」テレビ東京 金曜深夜0時12分〜


 ある時はミニスカートに網目のストッキング、ある時はショートパンツ。深夜ドラマならではの妖艶(ようえん)さを漂わせたセクシーな衣装が、男性視聴者の目を引く。


 「こういうのを監督がお好きで…。サービスですよね。でも高校時代にだって短いのをはいてましたし、カッコよく見えるのでしたら」と屈託なく笑う。このドラマでは決して見せることのない、おとなしげでほんわかとした雰囲気だ。


 ドラマで演じるのは、高額な報酬と引き換えに依頼人のうらみを晴らす「怨(うら)み屋」。世知辛い現代社会に生きる人々の憎悪や悲しみを描きながら、かすかにコミカルな雰囲気も漂う。そんな絶妙なテイストが3年前の初登場で人気を呼び、特番を挟んで7月から復活している。


 「(第1シリーズでは)どうしていいか分からなくて、キメた顔が多かったけど、今回はあんまり考え過ぎず、笑顔も含めていろんな表情を見せていきたい。怨み屋も人間なので、メリハリがあった方がいいと思えてきました」


 このドラマの影響か、クールでミステリアスな役柄が相次いでいる。他局で起用された際、「怨み屋みたいなイメージで」と言われたこともあった。「カッコいい役が多いのって、うれしいですね。ただ、もっと人間臭い役もやってみたいですね」と言う。


 芸能界入りは、高校1年のとき、地元・愛知のファミリーレストランでアルバイト中、スカウトされたのがきっかけだった。


 「当時は美容師になろうと思っていた。漠然とあこがれはあったけど、まさか自分が芸能界?とビックリ。君ならできるって言われて、すごくうれしくて応じて。気づいたら今、こうしている。女優は人間の心理を深く考える仕事で、本当に面白いですね」


 取材の最後に、「もし自分が誰かにうらみを抱いたら、ドラマのように『怨み屋』に依頼する?」と聞いてみた。すると、「そうですね…」としばし沈黙した後、意外な答えが返ってきた。「うらみは人に頼むのではなく、自分で晴らさないと意味がないと思いますけどね」(草下健夫)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090816-00000511-san-ent

 晴れ舞台のとらえ方は、「世知辛い現代社会に生きる人々の憎悪や悲しみを描きながら、かすかにコミカルな雰囲気も漂う。そんな絶妙なテイスト」ということなのをあらためて再確認。たしかに2作目は怨み屋のスタイリッシュとは別の、ワルな椰子らもコミカルなところがあって、それが救いようがないくらいスタイリッシュじゃないところが、すごいことになっているわけだけど。
 しかし、「怨み屋みたいなイメージで」というのは、たしかに女優としては複雑なんだろうね。ワンパターンで売り出して、売れなくなって、地方営業で、酔っぱらったおっさんとかに、「しかるべく」ゆってくれや、ビザビザな衣装着ろやとか言われ、さらにさらに、「…ってのはどこのどいつだぁ〜い?」「お前かっ!?」「アタシだよっ!」「満足かい? この、ブタ野郎!」やってくださいませ、とか言われたら、狂言師がくっさめやれ、とか言われたどころの騒ぎじゃないだろうし。