崖っぷちバンド

 アマゾンのワンクリックで本を買いまくっていたら、ものすごい引き落としが来て、バクショボンでした。まあ、でも、便利なことは便利で、洋書でも、古書でもなんでもありみたいなところはあります。洋書の場合、アメリカの地方出版社などのものは、アメリカのアマゾンでは買えるけど、日本のには載っていないこともあり、別の大手洋書販売に頼んでも、入荷見込みなし、とか言われちったです。そういえば、むかし、洋書を注文したら、一定数受注したら刷り始めるとか、一定数注文があったらアメリカに発注するとか、無体なことがいろいろあったなぁ、などと。
 閑話休題。みくしをみていたら、またもやまたもや崖っぷちメンツの最後のがんばりネタで盛り上がっていた。これまでも、バンドもあったし、あと、ストリートからのし上がったおっさんとか、いろいろありましたわね、というか、五木ひろしとか、八代亜紀とか、全日本歌謡選手権なんかは、ウィリー沖山みたいな、パンクすぎる人は別にすれば、崖っぷち気合い勝負みたいなところはあり、まあ日本人が昔から好きなネタだったのかもしれない。

 結成8年を迎える4人組ロックバンド・アンダー ザ カウンターが29日に発売したニューシングル「ハローワーク」が、動画投稿サイトなどで静かな話題を呼んでいる。ストレートな楽曲タイトルそのままに、バイトと2足のワラジを履かざるを得ない日々。泣かず飛ばずの崖っぷち、所属レーベルからも「これがヒットしなければ契約打ち切り」と後がない。彼らが最後に綴った“何の変哲もない日常”は、ミュージックビデオを提供している動画投稿サイトでも共感コメントがずらりと並ぶ。


 何が悪いわけでもない、けれど特筆すべき点もない。チャンスにも恵まれない。それを“運”でひと括りにしたら希望がない。明確な勝ち負けの基準もない。世の中はそんな“才能”であふれている。メジャーデビューして2社を渡り歩いても「食っていけない」彼らが最後に書いた曲が、そんな人々から自然と共感を集めた。


 2002年に結成し、05年にメジャーデビュー。日本クラウンからシングル3枚、アルバム2枚を出して昨年、ユニバーサルミュージックに移籍。間もなく1年が経とうとしているが、状況は変わらない。ボーカル兼ギターの関谷謙太郎は酒屋、ギターの吉村洋平はレストランの皿洗い、ベースの大隅知宇レンタルビデオ屋、紅一点のドラム・山脇祐湖は事務手伝いで生計を立てる。


 山脇が「バンドを組んでからデビューするまで、またデビューしてからも状況には凄く恵まれていた」のに結果を残せていないと自分たちへの歯がゆさを口にすれば、関谷が「仕事中レジを打ちながら、段ボールを潰しながら、時々ふと『いつまでこの生活続くんだろな』と正直思ったりもします」と本音をのぞかせながら詞を書き上げた。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=914960&media_id=54&m=1&ref=news:right:pickup

というか、なんかこういういろいろもろもろが、お約束的なオトシドコロとして、いろいろつくられていて、なんかとりあえず盛り上がってみようぜ、みたいなところがあるようにも思える。お葬式に何万人みたいなのもそうなんだが、連続フェスみたいになっていないか?とか思ったりもした。
 これに仕掛け人がいて、計算し尽くされたものだったらすごいよね。日本の津々浦々の街角で、土曜の夜になると、なんか若い椰子らがあつまってきて、さらにはおっちゃんおばちゃんもくわわって、「ハローワーク」の熱唱が起こる、みたいな。