CKB「昼顔」@ガールフレンド

 田中浩先生からミルトンの論考をいただく。『思想』掲載のもの。充実の80代に表敬するとともに、お慶び申し上げたい。書簡に、柴田寿子さんの遺著が9月半ばに出版される、と書いて下さった。絶筆であろう論考は、学問の歩みについて記したもので、すでに入手済みである。闘病のなかで、論考を遺されていたのだろうか。若い研究者の情報だと、最後のほうは教え子たちが口述筆記をしていたということだった。いずれにしても、三浦展氏らと机をならべて勉強した先輩の遺著がどのようなものか、注目される。
 閑話休題木村カエラのPVなどを物色していたら、なんとなく、アニー・レノックスに似ているように思われて、笑ってしまった。その辺で動画サーフしていたら、megの「スキャンティブルース」PVや、「magic」のライブ版に逢着し、ピチカットのコピーじゃね?と思っていた、プロデューサーの手腕のようなものを感じた。それにしても、なんで「スキャンティブルース」はネットで落とせない(私はMora以外で落とさないからだけど)のだろう、と思ったら、絶版みたい。で、まあ、恥ずかしながら、パフュームまで聴いてしまいました。聴く、というよりは、megにしても、パフュムにしても、スペースインベーダーみたいなダンスがスタイリッシュだよね。
 地デジになったらさ、CDTVとかみていて、すぐにダウンロードサイトとか、動画サイトにリンクできるようになるとか、あるいはチェキ情報を携帯やパソコンに送れるようにするとか、オンデマンドの見忘れ映像にアクセスできるとか、やって欲しいけど、もうそうなると、いちいちみてられないよね。今だって、録画したやつとか、ポイント以外は早回しでみてるし。はんにゃの早回しとか、アホみたいで笑えるけど。
 それはともかく、CKBの『ガールフレンド』を落としたわけ。これはもちろん、ウィッスの遠藤憲一主題歌「山の音」を落とすためなわけだけど、ついでに「昼顔」というのを入れた。スタイリッシュに韻を踏んでいると言えば、韻を踏んでいるわけだけど、それが、もう大笑いの、「潤いと愛をデリバリするのがオレのJOB」「命がけでサービスするのが俺の情」とかゆうやつで、随所に「奥さん」というウィスパーが入るわけね。もうなんというか、今はなつかしい昼時のメロドラマ仕様で、なんかもう、勝呂誉か!!ゴルフでもやってなさい!!とつっこみ入れたくなるようなカンジ。
 だけど、最近の昼ドラは、往年の鬼よろめきドラマ、という三島由紀夫ぶっ飛ぶようなものは少なくなり、真珠夫人仕様のわけわかめなものが定番になっているカンジで、アレはアレで面白いけどさ、「となりの芝生」もやっていることだから、ふたたび見てみたい気はするね。鬼昼メロ仕様の王道路線。でも、「となりの芝生」なんかも、昔だったら、トナシバとか略称されて、軽く30%越えみたいだったんだろうが、「相棒」の時間帯が強すぎるのか、イマイチみたいですね。まあ、内職やると、姑のピン子がぶち切れて、でもって、亭主もぶち切れて、しかも、それが、大倉孝二っていうのが、また、なんかパンクというか、それが作為なら、完全方向性見誤ってねぇか、みたいなカンジはする。
 それはともかくとして、昼メロの「奥さん」なんだが、岡山大学時代に、これ流行ったんだよね。「奥さん」ウィスパー。一番ぶっ飛んだのが、「さざんかの宿」。サビのきかせどころで、「嗚呼・・・」と歌いあげるところあるじゃないっすか。そこの・・・で、ウィスパー合唱するのね。もう大盛りあがり。似たようなのがいろいろあって、みんな競ってみつけてきて、すごいことになっていたけど、あれは、たぶんあの頃の学生は、昼メロのリアリティを知っていたんだろうね。