綾瀬はるか@MR.BRAIN

 MR.BRAIN、3年ゼミの評判は異口同音に「面白い」という声が聞こえ、なかなかのものでした。うちの親も、「アレはまだか?」などと、アド街ックが終わったときに言っていて、7時からだと言ったら、残念そうにしつつ、「むずかしいんだけどな。面白いからな」などと言っておりました。同じように見損なった人がいたかどうかはわかりませんが、視聴率は22%だったようです。
 予告にもあった、Gackt怖すぎ。つーか、シリアルキラーTAKEGAMI。人を殺して手羽先と豚足食いのヤバイ椰子。底が抜けたすごい表情で、こんなのがサウナで隣にいたらびびるよな、とか思う。つーか、レクター博士なみの悪魔キャラ立ちまくりだし、スピンオフねらってんのか?というかさ、豪華メンツだから、全キャストスピンオフ可能、みたいなカンジすらする。今回も、最初っから、突然主役級、ワイド劇場で言えば準主役級の刑事課長とかの役回りの椰子がいきなりしぼんぬ。
 いきなり、ねーちゃん、っていうか、なんつぅんだ、この椰子、綾瀬はるかっていうのか、この人は。その綾瀬が、金平糖みたいなブチブチのついた、洗脳機みたいなのをつけて登場。表情が天然で、アホアホ。そこでいきなり、キムタコ、「猿に近い」。と言いつつ、脳科学の講釈。本日の講義は、「準備原位」。この脳科学ジャルゴンで、ドラマ全体のモチーフがさりげなく提示されているのは、オチを見ずしてもわかる。
 じゃんけん必勝できると言い、同僚相手にイチビルキムタコが爆笑問題のはんたまキレたを挑発しまくる。ここでで、キムタコはハンタマにじゃんけんかちんぬ。決断できないと、グーを出すという、のーかがくてきな種明かし。この、隠し事があったりすると、グーがあるという、わけわかめな物知り博士的なネタを振りつつ、仕掛け花火を仕込むように、ドラマ空間が注意深く組み立てられてゆく。と同時に、月曜から、小学校でガキが真似すると、じゃあ俺んちもみなくっちゃという、すばらすぃくふうでっせと、スポンサーに揉み手でぷれぜんしたんぢゃね?などと思い、くすっとワロタ。
 と、いきなり水島ヒロ、鬼説明的台詞。裁判員制度などにも絡める。この辺を、躊躇なくやりきっちゃうことで、随分見やすくなっているのは事実。つーか、水島ヒロがクールポコのもの真似していたのには大笑い。違うか?w
 と、ここで小雪登場。IWGPんときもそうだったけど、こいついわく付きで、かなりちょっと!?(;☉ฺд☉ฺ)というキャラだし、つーか、のっけから(o¬ω¬o) アヤシイアウラを出しまくる小雪。詳しいマニアはいろいろなうんちくがあるのかもしれないが、あたしたち一般視聴者は、このくらいベタな方がわかりやすいし、また、お茶の間で、お父さんのどんなもんだい、が出てしまうの図なども、ほほえましいのではないでしょうか。
 ここで、綾瀬とキムタコの会話はじまる。謎解きをして、小ネタ。こういうパターンが、かならず挿入される。このかけあいも、ドラマの基本構造に・・・なったらいいな、みたいな。キムタコがいきなりダイヤを綾瀬にわたす。人は、こういう場合も、判断力を用いて、状況を読む。ところが、綾瀬は指輪忘れて、完璧プッツン。判断力なくなった。で、獲物を前にすると、・・・猿はベタに (;´Д`)ハァハァ、がるるるる。
 猿。猿。猿。猿って、もうめちゃくちゃと言えばめちゃくちゃだけど、なんか、こういうのって、蒔田光治パターンみたいな感じはする。トリックの山田も、アホでしょーもないけど、やるときはやるってかんじだし。綾瀬は、まあそれが鬼へなちょこになったかんじだけど、ごくせんみたいに啖呵斬らないともかぎらないしな。w トリックの場合、大家のおばちゃんが、山田山田と呼び捨てにしたり、妙な人外くわえこんだり、鬼歌舞伎まくっていたが、こっちは猿猿猿。ワンキャラ足りない痛痒感は、ねらいだったのだろうか。
 4件の殺人のうち、4件目のみおかしい。おかしいとおもわないのは・・・タコ、とは結わなかった。残念。
 キムタコ「帰ってみんなに捜査を命じろ」、綾瀬「んなもんできるかよ。みんなベテランの科学者だよ。なのにあたしはぺぇぺぇだし、どうやってゆうんだよ。できねぇよ」。キムタコ「じゃあなんかおまいほかにできんのか??」。綾瀬「実験台です」と逆ギレ。わはははは。しかし、職場に帰った綾瀬、みんなにやれ!、という。みんな当然シカトこきまくる。そして、そしてだなぁ、綾瀬はCRエヴァンゲリオン暴走モード突入のシンジくんみたいに、へなちょこに絶叫する。熱い語り。必殺のシャウト。これもまたひとつのパターンだぜ、みたいな。つーか、最初の間抜けな絵面といい、このねーちゃんが今回の目玉なのかもしれないと、思うた。ねえさんのシャウトは天に通じ、上の人がやってやれよという。そして、そしてだなぁ、キムタコの居眠りときたもんだ。
 計算し尽くされたBGMといい、やっぱりすげぇだろ、エース級は、と言わんばかりに映像が弾ける。でも、ちょくごにごろちゃーはねぇだろ。えぐいシンクロ。
 褒めてよ、という綾瀬にキムタコ「進化しましたね、猿から」。ここで、うれしそうな情けない顔。企みが深すぎ。というか、蒔田光治個人的趣味炸裂。w
 そして、ものすごいセットが、最後に歌舞伎まくって、作動し始める。コンピューター映像がシンクロし、そこに各ユニットリーダーが説明をつけてゆく。高コスト謎解きかっちょよすぎ。
 これはもはや、隠密同心心得の条。w 「隠密同心・十文字小弥太、井坂十蔵、稲妻お竜、旗本寄合席・内藤勘解由。隠密同心 心得の条 我が命我が物と思わず 武門の儀、あくまで陰にて 己の器量伏し、ご下命いかにても果すべし なお 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし」みたいな。まあ、くれないお蝶と稲妻お竜が双璧だろ。やっぱ。土田早苗は、「風」というのにも出ていて、とうじはけっこうかっちょよかったしね。まあそりゃどうでもいいか。
 で、しゅつどう。西部警察みたいに、基地のドアが開いて出ていったら、すごいんだけど、香川照之はすごい裏技みたいにけれんこっけいを演じているので、それをやったら台無しなんだろうな。
 最後は小雪じゃなくて、刑事でちゃんちゃん、エエェェェ、鬼ベタ。と思ったら、逆転有罪。つーか、Gackt沙粧妙子のKAJIURAのように、人心を操る快楽殺人者をかっちょよくパフォーマンス。でもって、最後はじゃんけんでしめる。ネタばらしも、そして、最後の仲間の団らんも。グーのイメージも鮮明で、股ぐら一本スジビシッと通しました、みたいな。なんつうか、TBSもやればできる子、とか萌えまくった椰子らが、2ちゃんとかにかいていたんだろうな。w みやせくみこ おぱたぬ?? とおもったらちがう。最後の最後は、オチまでつけてやがった。ちょりーすに、脳科学は通用しない、って、大笑い。