総選挙と友愛

 鳩ぽっぽが、おぢいさまの座右であった友愛を掲げて、颯爽と再デビューを果たした。ラーメン喰うのはかっこよかったが、おふくろさん熱唱は虚根の進ちゃんとどっちがいやか、なくなった御大に聞いてみた行きはしないことはない。しかし、ビビったりせず、自意識のない眼をしているのは、やはり政治家として確変したということなのかもしれない。
 そんな私が楽しみにしていることがあって、それは直江兼続ネタなんだけど、ネット検索したら、出てきたのは真面目な生まれ変わり論とかが多い。そして、歴史的なうんちくを傾けている。私が楽しみにしているのは、ソーじゃなくて、あのどでかい「愛」のロゴが入った愛染明王の兜をかぶって、鳩ぽっぽが陣頭指揮をとるかどうかということ。東北のおやびんが、伊達政宗というのはちょっと萎えるが、兜をかぶったのはみてみたい。もうちょーしこいて、選挙ポスターとか、演説とか、兜かぶりまくりだったら、かなりわらえるけどね。しまいには、党首討論まで兜かぶったら、たぶんひんしゅくだと思うけどね。それは過剰期待だと思うけど、なんかやってくれることを期待したい。w
 なんかねぇ、まじめな選挙ネタとしては、年金がどうだとか、財源がどうだとか、明確な政策的争点がなんかでてくるっていうよりは、執政のオトシマエをめぐる粗探しと、国策なんちゃらのおうしゅうになっていて、ほんまに大丈夫なのかな、と思わないことはないが、もうどんなにあがいてもそんなに美味しい話は出てこないわけだし、この辺で腹すえて、覚悟を決めて、何をやろうか考えようぜ、みたいに言い出した人がいたら、それはそれで一定の説得力を持つだろう。小泉じゅんちゃんは、そのへんの切り口の示し方が、ジツに上手かった気はする。
 まあ、アテクシの場合選挙というと、この前の高円寺のタコ坊主なんかもそうだけど、その昔の東郷健のくねくねカモーンだとか、ゆーやさんのロケンロールとか、あるいはしょこしょことか、そんなもんばっかり楽しみにしてきた。うれしそうに話していたら、学生に非国民だ、とか言われたこともある。そんなことを、おーじまんしているばあいでもないだろうけど、今回はいろいろ楽しみはある。
 一つは、人生の大学院が、ついに政経塾になったかどうかはしらないけど、選挙に出るみたいなのね。あっちが友愛なら、こっちは幸福よ、みたいなかんじで。でもなんか、ちょっとイマイチというか、出てきた人にアウラがない。これだったら、釈尊会のなくなった坊主のインパクトのほうがあるよな。若村麻由美が、肉質キグルミ着て出てきて、シャウトしたりしたら、又吉よりずっと面白いと思うけどね。
 サウナでテレビを見ていたら、被爆者の訴訟結果が報道され、昔ゼミをとっていた先生がちょこっと映っていた。これでなにかが終わったというわけではなく、次のステップもあるのだろうが、一区切りであったことは確かだろうし、一つのことを腰を据えてやることが学問には重要なんだなぁと、あらためて思った。その筋では、相当ブイブイゆわしているはずなんだが、絵面は若いときのまんまで、あいかわらずゴム長が日本一似合う男、と言われるのにふさわしく、そして、髪は白くなったが、あいかわらずアトミックボムであった。長崎諫早豪雨のあとの調査の折かなにかに、長崎は今日も雨だった、を謡って、本人は上機嫌ながら、周りはドンビキだったという逸話を思い出したりした。もう退職している年齢だと思うが、ハビトゥスといい服装といい専従とかやってそうな勢いである。新書でも書けばいいのに、とか思うが、言ったらすげぇ怒られそうだ。w