軍事用マスクの医療転用

 役所広司のCFで大和ハウスのやつがあって、これが「大和ハウチュ」というのが、妙に耳に残っている。そのCFが流れるのが、「臨場」なんだが、妙にリアリティがあるのがすごいと思う。今回の亭主殺しは、よく考えてみると、スチーブン・キングばりのおおぼらというわけではないけれども、かなり強引で無理のある展開ながら、ググッとみせられてしまう。なんだかんだぶつぶつ言っているが、元プロのうちの親も毎週見ているらしいし、かなり健闘しているとか言ってもいいわけだよね。
 「アタシんちの男子」のほうは、二週連続で視聴率12%くらいまで持ち直して続いた。佐藤源太で二週一桁で、松田秀知で持ち直して、ふたたび佐藤で12%という鬼ガチなことになっている。脚本の問題というよりは、黄金週間の問題かもしれない。ただまあ、臨場はむしろあがり気味だった。年齢層の問題なのかね。それはともかく、井上さんことサネイエの江口のりこはすごいんだが、キャラ立ちそうで立たないで、んでもって、ホームレス潜入の絵面は、もう鬼としか言うしかない。沙粧妙子の第二シリーズで佐野史郎がばあさまに化けたときの絵面を思い出して、怖かった。
 ザクザクに、インフルエンザとマスクの話が載っていて、ただのマスクにオークションでぼったくりバーみたいな値がつけられているとあった。あほくさと思ったが、そのあとの記事に萌えた。工業用防塵マスクと軍用マスクの有効性について書いてあったのである。

 それでは軍用マスクはどうか。イラク戦争地下鉄サリン事件の時などに登場したガスマスクは、インターネット通販で簡単に入手できる。
 軍事ジャーナリストの村上和巳氏は「生物兵器対応のものならば、基本的に使えるはず。生物兵器といえばまず炭疽菌が使われるが、ベネズエラ脳炎ウイルスを生物兵器に開発しようという研究が進んだ経緯があり、ガスマスクもウイルスに対応している」と語る。だが、村上氏は「軍用マスクは顔全体を覆う。このところ暑いので実際に使用するには息苦しい。値段も高い」と利用には否定的。それ以前に、見栄えが悪すぎる。
 それでは、と各種マスクを製造する重松製作所に聞いてみた。担当者は「取り替え式の防じんマスクなら、インフルエンザを含む飛沫よりも小さい金属ヒューム(微小な固体粒子)を吸い込まないための規格で作られたものがある」と言う。
 同社によると、新型インフルで医療用マスクは品切れだが、工業用取り替え式防じんマスクは在庫があるという。ホームセンターなどで、安いものだと2000−3000円で手に入る。「ただし、このマスクには排気弁が付いている。感染した人が装着しても意味はないし、街中で着けるのには違和感があるでしょう」(担当者)。
 実際、東京・大手町を軍用マスクと防じんマスク姿で歩いてみたが、道行く人たちはみな、避けて通った。ただ、厚労省専門家会議が推奨する「症状のある人の2メートル以内に近づかない」という効果は威圧感で得ることができた。
http://www.zakzak.co.jp/top/200905/t2009052109_all.html

 ザクザクの記事には、歩いてみた姿が載っていて、写真は必見。ワシもほすぃな。軍用マスクはかっこよすぎると思う。電車のなかがみんなこんなだったら、すげぇシュールだと思う。大阪で、クルマが暴走族に囲まれて、ビビって暴やんたちをみたら、これがみんな13日の金曜日のホッケーの面をつけていた、というのとタメはるほどの怖さだと思う。