豚インフルエンザ異聞

 一家で登良屋でメシ。カツオの刺身と、カサゴの煮付けと、天ぷら。天ぷらは、メゴチがすごくうまかったっす。
 風評被害が蔓延するといけないからと、豚インフルエンザというのをやめましょう、というのが、有識者の強く説くところとなっている。私は豚肉が好きなので、豚肉を食いまくっているんだが、喰わなくなる人もいるのかね。思い出すなのは、うちの豚肉は刺身で食えるとかいって、実践していたオヤジ。ニンニク醤油だと殺菌できるから大丈夫、とかものすごいこと言っていたよな。
 風評被害と言えば、連休明けに、きっと全国の小学校とかで、私のガキのころの体型みたいな椰子らが、豚インフルエンザとレイブリングされ、いじめられるんだろう。私の小学校のころなら、やせた椰子らを鳥インフルエンザと罵倒し、豚と鳥の大乱闘とか、起こっていたように思う。学校だけではなく、会社とかでも、豚インフルエンザとか言われて笑われるピザ男クンたちが、大量に発生する、と言ったら、とある知り合いは、男だけじゃなく、女性もまた、とおっしゃっていた。BBW萌え系には、盲点となる論点であった。へぇ、そうなんだ、みたいな。
 私のマネ、というのを4年生がやっていたが、机の上に今どきのダメダメ君みたいにぐでっとうっぷすポーズをするので、一日中でもうっぷしていて注意すると狂ったように暴れ出すはんにゃ金田のような感じの厨房の話をしたときのことがそんなに印象深かったか、そうか、そうか、というふうに言ったら、バカぢゃね?、みたいにゆわれ、じゃあなによ、と思ったら、私はウケるとうっぷすらしい。昔はのけぞって、馬鹿笑いしていて、ガキのころなんかはクレージーキャッツの映画なんかであまり馬鹿笑いするので、それにつられて大人たちが笑っていたなんてこともあるが、映画館によっては「五月蠅いからもう来るな」、みたいな勢いだった。
 それはともかく、最近ウケると拍手するというのは、芸能人たちがやっていて、みんなやるようになった。これも、さんまちゃん発だったのかな?そんな気もする。それはともかく、なんでみんなするの。この前なんか、笑って、ハッと気づいてムキになって拍手はじめた学生がいて、かなり笑ったし。つーか、あれもスイーツ(笑)なのかね。まあ、拍手するのは女性ばっかりじゃないけど、スイーツ(笑)は男たちの逆襲という意味あいがあることだけはたしかだろう。
 今では、どんなへなちょこなチキンボーイでも、「自分へのご褒美(笑)」、「隠れ家的お店(笑)」と嗤うことができる。昔は、そういうのって禁じ手に近かった。男は、嗤われていた。つーか、本多勝一なんかは、「ボク」という椰子は大嫌い、でもって、「ぼかぁ」とかリエゾンしようものならもう殺意いだきまくり、みたいに言っていたし。って、関係ねぇか。それはともかく、当時もスイーツ脳炸裂しまくっていたな、と思い出す。
 たとえば、「私って・・・な人だから(笑)」。これは誰かがエッセイで書いていて、「誰もおめーなんかに関心ねぇよ」、と言ってやりたい、とか 、(;´Д`)ハァハァ怒りオヤジしていた奴がいたことを思い出す。つーか、これはちょっと小指たち気味のあんちゃんたちも言っていた。
 あとね、「っちゃう」というのを、「っつぁう」みたいに発音するのが一部の女性にはやっていたように思う。清楚なスカートにちょうちん袖のブラウスに、なんつぅか、白のグンパンとか履いていそうな人なんかがいて、もうボクらダメダメ君は、劣情炸裂しまくりだったわけだが、それが自意識な眼をして「っつぁう(笑)」とかゆうと、内心、このスイーツが、みたいに思っていたんだろうな。けっして、こいつらも懸命に生きているんだなとか、思わなかったのは、傲慢だったのか、逆だったのか。理想の人、「草刈マサオさん(笑)」、「やさしい人(笑)」などと言われ、それだけで自分が全否定されたような気持ちになったのは、まあ、なつかしいと言えばなつかしい。