明石家さんま「口先ひとつ」の意地

 火曜日は朝一で学校に来て、ようやく資格がらみの社会調査の授業の報告書を書き上げた。何年かやって、ようやく方向性が見えてきた。国際社会学科になるとグローバルな視点からの学びにも対応しなきゃいけないわけだが、要するに松田素二の飼い慣らす論と『合コンの社会学』の少しだけずるく論とセネットのフレクシブル論が交差するところで、実習していけばいいかな、みたいに思い始めている。卒論ともあわせて、何年かやれば、なにか成果が出せるような気もする。
 で、一休みしてみくしのニュースをみていたら、「重宝されるたけし」というニュースがあった。

 たけしも、さんま、タモリと同じくギャラは1時間500万円と高額だ。それでも、“ひとり勝ち”しているのはどうしてなのか。


「今やたけしは“普通の芸人”ではありませんからね」と、放送評論家の松尾羊一氏はこう続ける。


「たけしは司会がうまいわけでもないし、しゃべりが抜群に面白いわけでもない。それでも重宝されるのは、黙っていても大物感が漂っていて、“絵”になる存在だからです。政治や文化や教養といった分野の話題をマジメに話せるし、逆にチャカして笑うこともできる。そうかと思えば、いまだにお笑い番組に顔を出してバカもやる。そうした本当の意味でのバラエティーな存在だから、今の厳しい時代でも受け入れられているのです。爆笑問題太田光も同じような路線を歩んでいますが、まだまだたけしには及びません」


 そんなたけしに比べると、マニアックなキャラのタモリ、おネエちゃんネタが多いさんまは興味の範疇(はんちゅう)が狭い。


 もっとも、たけしの事務所はお騒がせタレントの山本モナや売れない芸人をたくさん抱えていて、たけしが必死に稼いで支えなければいけない事情もある。体調にはくれぐれも用心を。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=10&id=792703

 映画監督やもの書きという文化人の顔、数々の枠組みを作った番組の企画者としての顔、いまだに汚れもこなす芸人の顔とまあ、多角的だからいるだけでいいわけだし、1時間500万円でも安い・・・ってことらしいが、そんなにもらってるのか?とぶっ飛んだ。
 たけしと西原理恵子がいれば、あとはいらないとすら思っている私ではあるが、近頃ちょっとイマイチ君という評判のさんまちゃんには、是非是非違いをみせてもらいたいと思っている。たけしもタモリも紳助も所ジョージもある意味本業からすると反則技の部分もあるわけだ。しかし、さんまちゃんはとにもかくにも「口先ひとつ」でずっとやってきたわけだよね。
 それだけは絶対スタイルを変えない。あくまで「口先ひとつ」。一切反則技は使わない。涙をみせない。まあ、紳助も似ているけど、紳助はすぐ泣くし、企画どんなもんでぇ!!、はあるし、プロデュースもするし、事業家としても成功しているらしい。ある意味らっふぁいたー。たいして、さんまちゃんは、これほどのクリーンファイターは他にはいねーだろ、みたいな。ここでさんまちゃんがどうするかは、かなりの注目度である。